[記事提供:一悟術|自分を縛りつけているものから解放され、思い描いた人生を生きる道(https://www.ichigojyutsu.com/)]  普段はわりと落ち着いていておとなしい方なのに、たまに理由もなくイライラすることっ…

[記事提供:一悟術|自分を縛りつけているものから解放され、思い描いた人生を生きる道(https://www.ichigojyutsu.com/)]


 普段はわりと落ち着いていておとなしい方なのに、たまに理由もなくイライラすることってありませんか?

そういう時は何かちょっとしたことでも、コントロールが効かなくなったり、全てを壊してしまいたくなるような衝動を感じたりする方もいるかもしれません。

いつもはどちらかというと無感覚だけど、たまに理由のないイライラを感じる場合は過干渉な親子関係が原因になっている可能性があります。

過干渉な親かどうかのチェックと過干渉な親を持つ人が感じる理由のないイライラについて、過干渉な親を持った人の抱えやすい生きずらさをまとめました。

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あなたの親って過干渉?


過干渉とは

過干渉とは過剰に干渉することの略です。

子どものことにあれこれ口出ししてコントロールしようとしたり、子どもが望んでいないことを先回りしてやってしまいます。

そうやって親の価値観や理想を押し付けた結果、子ども本人が自分のペースで物事を考えたり、行動したりする機会を奪います。過干渉な親に育てられた子どもは、過干渉が原因だと気がつかず生きずらさを抱えている場合もあります。

早速、親が過干渉だったかどうかをチェックしてみましょう。

過干渉な親の口癖


こんなことを言われたことはありますか?

・あなたのために
・嫌なら嫌ってはっきり言えば?
・○○やったら?
・○○はしちゃダメ
・○○するのが当たり前でしょ
・そんなことで泣いてるの?
・あなたが悪い
・早くしなさい
・どうしてできないの
・そんなこと言うならもうやってあげないよ
・○○なあなたが自慢なの

過干渉な親がよく口する言葉です。

親は子どものためにとの発想で行動していることが多いですが、その割に子どもの感覚は尊重されません。

過干渉な親の態度

過干渉な親はこんな態度をとります。

・友達を選ぶ、もしくは友達付き合いに口出しする
・子どもの服を選ぶ
・子どもの持ち物が好みに合わないと批判する
・行動を把握しようとする
・子どもを監視する
・宿題や学校の準備に口出しをする
・進路を決めようとする
・結婚相手や付き合う相手の条件を出す
・携帯電話のチェック
・親が決めた習い事をさせる
・一人暮らしを認めない
・門限がやたら厳しい
・親独自のルールを強制する

基本的に自分と子どもとの境界線が曖昧なので、子どもがやりたくないことでも無理やりやらせます。

子どもがやりたいことは抑圧されて、子どもの行動は監視されたり、コントロールされたりします。

あなたの親はいくつ当てはまりましたか?

イライラと過干渉の関係


ここからは理由もないイライラと親の過干渉の関係についてです。

親が過干渉だと、自分の意思を行動に移す前に親から何かを言われて自分のやりたいことをできなくなります。

自覚していなくても親から言われたことをしていると気がつかないうちに自分のかすかな本音を無視することにつながります。

本音を無視するとそれだけで否定感がたまります。

この否定感は自尊心を傷つけます。

自尊心とは自分を認めて、大切にできる感覚です。

自尊心があると自分に価値があると感じられ、自分を好きになることができます。

過干渉は抑圧によって本音を無視させるという間接的な否定と直接的な否定によって自尊心が傷つけます。

自尊心が傷つけられると徐々に怒りがたまっていきます。

これは無自覚であることも多いです。

理由もなくイライラするときはこうやってたまった怒りが疼いているときかもしれません。

過干渉な親を持つ人の特徴

過干渉は子どもを最も確実に不幸にできる方法とも言われていて、他にも過干渉な親を持つとこんな生きずらさを抱える可能性があります。

愛された実感がない


愛された実感というのは自分が望んだ形で愛された時に得られるものです。

過干渉な親というのは子どもの幸せを想って「これがいい、あれがいい」と考えた結果「あーしなさい、こーしなさい」になるので子どものために色々考えてはいます。でも、それは必ずしも本人の望みとは一致しません。

こうなると愛された実感がなくなって、自分の存在価値を感じられなくなってしまう傾向にあります。

やりたいことがわからない


やりたくないことをすることは本当にやりたいことを抑圧することになります。本人の自覚がなくても無意識の抑圧になります。

例えば家にいたい気分なのに、水泳に連れていかれたりすると「家にいたい気持ち」は我慢しなくてはいけません。その時はそんなに大きな我慢でなくても積もり積もって本当にやりたいことがよくわからなくなります。

思考停止・無感覚によって自分がいなくなる


過干渉な親に育てられた子どもは受け身であることが多いです。

嫌なことを言われても、傷ついても、全部受け入れてしまいます。

やろうとしたことがあっても、途中で親に口出しをされたり「あれしなさい、これしなさい」と言われたりして、自分で考えてやってみる、失敗してもそこから学ぶという時間がありません。

そんな中で大きく育っていくのは「感じないように」「考えないように」することです。

何かを感じても結局無視することになってしまうし、考えても無駄になってしまうからです。

そうやって思考停止して、だんだん自分がない状態になっていきます。

自己否定が強い

自分の本音を無視して親の望む通りに振舞うことは自分への否定になります。

だから親の過干渉は「お前はダメだ」というメッセージになると言われています。

また、親は親の価値観や理想を押し付けて子どもをコントロールしようとしますが、その通りに動くことはどんなに頑張ってもできません。

違う人間だからです。

でも親の理想通りにならないと感情的になったり、不機嫌になったりする親を目の前にすると「自分はこんなこともできなくて、なんて無力なんだろう」「親を悲しませる自分に罪悪感を感じる」ということがあります。

恒常的にこのようなことがあると、自己否定は根深く不動のものとなります。

自分が好きになれない、自分が悪い気がする、自分に価値がない感覚がある、大人になってからそんな風に感じる原因です。

無気力


自分のやりたいことが行動に移せないと自己否定が当たり前になり、無気力になっていきます。

家にいたいけどどうせプール連れていかれるし…と言う感じです。

これがいろんなところで起きます。

「これやってみたいな、でもどうせ自分にはできない」「お母さんが許してくれない、きっとダメって言われる」「怒られるくらいならやめよう」こうやって無気力が確立されていきます。

コミュニケーションがうまくいかない


自尊心を傷つけられているので自分のことを大切にできません。

その結果、相手のことも尊重することができなくなります。

人に心を開くことができず、成長過程の癖で人の顔色や評価を気にしてしまいます。

人に合わせてしまうので、自分のことをうまく相手に伝えられなかったり、伝えようとしても自分の意見がなんなのかよくわからないという感覚を持ちます。

学校や社会に適応することも難しく感じる場合があります。

人に対する信頼感が育たないので、自分の外の世界に対して恐怖心を持つ傾向があります。

その結果、自分を守るため他人や社会に対して無関心になるケースも多くあります。

極端な思考の癖を持つ

白か黒か、極端な思考を持っている傾向があります。

一回の失敗で「自分はもうダメ」他人に対しても一度失敗すると「あの人は仕事ができない、あの人は信用できない」という極端な判断をしてしまいます。

生まれたばかりの頃は誰でもこの極端な思考を持っていますが、成長するにつれて現実を知り、極端に物事をとらえることはなくなっていきます。

現実を知るためには自分で考えてやってみて失敗したり、外の世界に関心を持つことが必要です。

過干渉な親に育てられるとこの経験や外の世界への関心が低く、意識が内にこもるので極端な思考を変えるきっかけを持ちずらいです。

妄想癖


「もし○○ちゃんの家の子だったら…」「夜のうちに学校が消えて無くなったら…」「こんなものが手に入って、こんな風に暮らせたら…」

現実がけっこう辛いので妄想の世界に避難していることも多いです。

意識が内にこもりがちで現実を受け入れるための経験を積み重ねられない傾向なので、なかなか妄想の世界から帰ってこれません。

人生を選びなおす自由

過干渉な親を持つとかなり生きずらいです。

私自身、過干渉な母を持ちたくさんの生きずらさを抱えて生きていました。

毒親とかアダルトチルドレン、インナーチャイルドなどの言葉が世の中で一般的になってきて、私の母は過干渉だったんだ、この生きずらさの原因はそこにあったんだと知りました。最初は母のことをとても責めました。

いくら責めても足りなくて「育ててもらったのに申し訳ない」と頭では考えつつも母に対する怒りが止まりませんでした。人生を奪われた気持ちがでした。

でも、「母のせいにしていたらずっと私の人生はずっと私の元へは帰ってこない」と思いました。母のせいということは母に主導権があるということを自分で決めてしまっていることになるからです。

今まで経験してきた事実は変わらないですが、感情がクリアになると過去が変わってしまったかのように感じることもできるし、今まで親は待ってくれなかった分、自分が自分のことを待ち、向き合って話を聞いてあげれば傷ついた自尊心も少しずつ回復していきます。

傷ついた自尊心が回復することで自分のことを認めて好きになったり、やりたいことを見つけて、人と心地よくコミュニケーションとることを学んだりすることができます。

そうやって親との関係性の中では育たなかった自分を今から育てることができます。この生きずらさは自分で自分を育てていくことで解消することができるのです。

生きずらさが親の過干渉の影響だと知ることで、私たちは人生を選ぶ自由を手に入れることができるのかもしれません。

親の影響を受け続け、人生を奪われてしまった感覚で生きずらさを抱えて生きるのか、自分の手に人生を取り戻すために自分を育てるという道を選ぶのかを選ぶ自由です。

あなたはどちらの人生を選ぶでしょうか。


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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。