「第7回 WBSC 女子野球ワールドカップ」が3日に韓国・釜山で開幕し、5連覇を目指す野球女子日本代表「マドンナジャパン」が初戦でカナダを8-2の逆転で下した。■7回満塁のチャンスで2打点、日本のW杯14連勝に貢献「第7回 WBSC 女子野…

「第7回 WBSC 女子野球ワールドカップ」が3日に韓国・釜山で開幕し、5連覇を目指す野球女子日本代表「マドンナジャパン」が初戦でカナダを8-2の逆転で下した。

■7回満塁のチャンスで2打点、日本のW杯14連勝に貢献

「第7回 WBSC 女子野球ワールドカップ」が3日に韓国・釜山で開幕し、5連覇を目指す野球女子日本代表「マドンナジャパン」が初戦でカナダを8-2の逆転で下した。日本は2012年の第5回大会からW杯14連勝。ヤクルト川端慎吾の妹・川端友紀は4番に座り、4打数2安打2打点1四球と上々のスタートを切った。

 兄と同じように天才的な打撃センスを誇る川端が、初戦から力を見せつけた。1回は四球を選ぶと、3回は2死二塁で痛烈なライナーで運ぶセンター前ヒット。続く2打席は凡退したものの、7回の第5打席で再び快音を響かせた。

 2死満塁の絶好機で、ライトへと運ぶ2点タイムリー。リードを4点から6点に広げるダメ押しの一打で、試合を決めた。

「満塁のチャンスだったので、とにかく長打じゃなくてコンパクトにヒットを狙いに行こうと思っていて、少し小さめのバッティングを、と思って(打席に)入りました。相手のピッチャーの真っ直ぐがちょっと変化するような、素直な真っ直ぐではなかったので、そこで詰まらされたんですけど、2本ヒットが出たので、そこはよかったかなと思います」

 上々のスタートを切り、笑みを浮かべた。

 日本女子プロ野球リーグで首位打者も獲得した実力の持ち主。ただ、日本代表の4番はやはり別物だという。それがW杯の舞台となれば、なおさらだ。それでも、タイムリーを含む2本のヒットという形でしっかり結果を出した。

■試合後は家族に報告、「とりあえず初戦勝ちました」

「(4番の仕事は)そこそこできたかなと思います。(日本の4番は)もちろんプレッシャーはあるんですけども、そこに負けずに本当に自分の野球を貫けたらなと思います」

 兄の慎吾とは、大会前に連絡を取ったという。韓国入りしてからは電話していないが、「すごく応援してくれていた」というだけに、初戦の勝利の報告はするつもりだ。川端は「『とりあえず1回戦(初戦)勝ちました』と、家族みんなに伝えたいと思います」と嬉しそうに話した。

 第1ラウンド最大の難敵だったカナダに初戦で勝ったものの、5連覇へ向けて、この先も厳しい戦いが待っている。4日のオランダ戦へ向けては「自分たちの野球を出しきるだけだと思うので、1戦1戦気を抜かずにしっかり戦っていきたいと思います」と誓った。その打撃で、チームを5大会連続の頂点へと導く。