27日、都内でLIXIL東京2020パラリンピック聖火ランナー募集記者発表会が行われ、錦織圭(日本/日清食品)が出席した。その中で自身の身近なヒーローについて語っている。記者発表会に出席した錦…

27日、都内でLIXIL東京2020パラリンピック聖火ランナー募集記者発表会が行われ、錦織圭(日本/日清食品)が出席した。その中で自身の身近なヒーローについて語っている。

記者発表会に出席した錦織は、2019年を振り返って「今年は色々ありましたね。良い試合ももちろんたくさんありましたし、その中で怪我ということで手術をして、リハビリをしながら良い来年を迎えるように準備しています。この時期を有意義なリハビリの時間にして、また来年頑張りたいなと思います」と語った。

錦織は「全仏オープン」から悩まされていた右肘の痛みのため、「全米オープン」後に休養。当初は休養のみでシーズン中に復帰予定だったが、シーズンを終了し、10月に右肘から骨棘を取る手術を受けた。その後ギプスも取れ、現在は来シーズンに向けてリハビリとトレーニングに取り組んでいる。

今回の聖火ランナーのコンセプトは「あなたは、きっと、誰かの光だ」とされており、おもいやりやおもてなしの心をもって活動するヒーローを募集している。

そこで、「あなたにとっての身近なヒーローは?」と質問された錦織は、フリップを用いて「たくさんいるので、その中でもすごく熱い方というのを。松岡修造さんです」と答えた。すると会場は大笑い。錦織は「笑うところじゃないです(笑)」と言うも「錦織選手もめちゃくちゃ笑っているじゃないですか」と司会にツッコまれていた。

それでも真面目な表情で「僕の小さい頃に恩を感じていて、世界を目指すキッカケになったのは修造さんの教えだったので。ご自身が他の仕事で忙しい時も、テニスに力を注いでくれていますし、今でも日本のテニス界にすごく貢献してくれているのは修造さんなので、自分にとっても、他の人にとっても、修造さんはヒーローなのかなと思います」とリスペクトを語った。

また記者発表会の最後には「オリンピックが一番の目標になってくるので、そこに向けて良い準備をして。ぜひスポーツ選手だけではなく、みなさんで盛り上げていけたらいいなと思います」と意気込んだ。

その錦織は12月26日に開幕するエキシビションマッチ「ハワイ・オープン」に出場し、2020年1月3日開幕の「ATPカップ」で公式戦復帰、新シーズンをスタートさせる予定。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「UNIQLO LifeWear Day Tokyo」で審判を務めた錦織

(画像提供:WOWOW)