台湾・台中市で開催中の第11回BFA U-18アジア選手権は3日、セミファイナル第2戦を行い、グループA1位の日本は引き締まった投手戦の末、グループB1位の韓国に3-1で逆転勝ちし、5戦全勝で決勝進出を決めた。■先発・高橋昂也が8回途中3安…

台湾・台中市で開催中の第11回BFA U-18アジア選手権は3日、セミファイナル第2戦を行い、グループA1位の日本は引き締まった投手戦の末、グループB1位の韓国に3-1で逆転勝ちし、5戦全勝で決勝進出を決めた。

■先発・高橋昂也が8回途中3安打1失点の好投&8回に堀瑞輝が好救援

 台湾・台中市で開催中の第11回BFA U-18アジア選手権は3日、セミファイナル第2戦を行い、グループA1位の日本は引き締まった投手戦の末、グループB1位の韓国に3-1で逆転勝ちし、5戦全勝で決勝進出を決めた。

 日本の先発を務めたのは、今大会初登板の高橋昂也(花咲徳栄)。最速146キロの速球で、強気にストライクゾーンを攻めるピッチングを披露。決め球にはキレのあるスライダーを織り交ぜながら、韓国打線と対峙した。初回先頭から打者6人を連続凡退。だが、3回に先頭キムに四球を与えると、2死二塁から1番リーにレフト浅めに落ちるライナー性の安打を浴び、1点を先制された。

 だが、その裏に打線が援護した。3回まで韓国先発キム・ミンに無安打に抑えられていたが、4回先頭・松尾大生(秀岳館)が左前打で出塁。送りバントや四球で2死一、二塁としたところで、林中勇輝(敦賀気比)の遊ゴロを相手遊撃手が一塁へ悪送球した間に同点に追いつく。なおも2死二、三塁とチャンスの場面で、ラッキーな捕逸で逆転。2死三塁で入江大生(作新学院)が二遊間を真っ二つに割るセンター前適時打を放ち、3点目を挙げた。

 2点のリードをもらったマウンド上の高橋は再び落ち着きを取り戻し、4回裏を好守備に助けられながら打者3人で終了。5回は1死から内野安打と四球で走者を塁にため、送りバントで2死二、三塁のピンチを招いたが、次打者を二ゴロに打ち取って無失点で切り抜けた。6回と7回ともに3者凡退とした。

 順調にアウトを重ねた高橋だが、ピンチは8回にやってきた。味方失策と四球などで2死一、三塁としたところで降板。マウンドを継いだ2番手・堀瑞輝(広島新庄)が、韓国3番キムをフルカウントから空振り三振に仕留める好救援で、日本はピンチを脱した。

 結局、高橋は7回2/3を投げて3安打9奪三振3四球1失点の好投。堀も好救援し、勝機をつないだ。9回2死からは大会初登板となる藤平尚真(横浜)が登板し、無失点に。打線も、失点直後の絶妙なタイミングで投手陣を援護する投打のかみ合った試合で、堂々の5連勝を飾った。