テニス男子国別対抗戦「デビスカップ」の決勝ラウンド(スペイン・マドリード/11月18日~24日/室内ハードコート)でグループリーグ敗退となった日本代表チーム。その中の西岡良仁(日本/ミキハウス…

テニス男子国別対抗戦「デビスカップ」の決勝ラウンド(スペイン・マドリード/11月18日~24日/室内ハードコート)でグループリーグ敗退となった日本代表チーム。その中の西岡良仁(日本/ミキハウス)が自身のTwitterで「今年最後の試合がジョコビッチ選手なんて贅沢ですね」と振り返った。

西岡はTwitterで「今回新しくなったデビスカップ、予選通過出来ませんでしたが沢山得るものがあった大会になりました」と語ると、続けて「今年最後の試合がジョコビッチ選手なんて贅沢ですね。日本から沢山の応援ありがとうございました。また来年もここに戻ってきます!」と来年への意欲を見せた。

西岡の今年の成績を振り返ると、ツアーで18勝19敗。2017年に左膝の前十字靭帯を損傷したこともあり、2018年は一時、世界380位になっていた。そこから着実に順位を上げていき、今年は世界50~70位台をキープしていた。

そんな西岡は今年、初めてトップ10選手を撃破。1人は今回の「デビスカップ」で対戦した世界10位のガエル・モンフィス(フランス)。そしてもう1人は8月の「ATP1000 シンシナティ」で対戦した、当時世界6位の錦織圭(日本/日清食品)だ。

日本のエースである錦織を破った際、西岡はインタビューで「今日に関しては、試合に入る前から勝っても負けても僕のテニス人生において大きな1ページになるというのは思っていました」「今日試合をやって学べることもたくさんありました。もちろん、次に試合をやるときは全然違う形になるでしょうが、この経験というのが次の"全米オープン"や来年のオリンピックなど、いろんなところで活きてくると思うので、最大の経験になったと思います」と語っていた。

さらに西岡は、YouTubeでテニスに関する動画を公開。チャンネル自体は以前から開設していたが、最近になって頻繁に動画をアップし、「デビスカップ」の裏側などを公開している。こうした他の選手にはあまり見られない活動も、魅力の1つになっているだろう。

大きな怪我からの復帰を果たした2018年。そして着実に力をつけてきた2019年。これからさらに上を目指す西岡の、2020年の活躍にも期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「デビスカップ」での西岡良仁

(Photo by Alex Pantling/Getty Images)