最低気温が10度を下回り、冷たい雨が降りしきる11月23日。今回で96回目となる伝統の一戦で、早大は栄冠へと歩みを進めた。悪天候の中、伝統の一戦に多くの観客が声援を送った。序盤から2トライを決めた早大。徐々にディフェンスのペースを握り、猛攻をかわしながら得点を重ねて10-10で試合を折り返す。後半は自陣でのフェーズを多く重ねる場面が多いながらも1トライを決め、ロスタイムではFWの底力が光った。悪天候ということもあり普段とは異なる条件下であったが、17-10で勝利を決めた。次戦の早明戦で勝利すれば、関東大学対抗戦(対抗戦)12年ぶり全勝優勝となる。

 前半3分。ハーフウエイラインでのラインアウトから、早大が強みとする素早いパス回しでSO岸岡智樹(教4=大阪・東海大仰星)、CTB中西亮太朗(商2=東京・早実)、WTB古賀由教(スポ3=東福岡)とボールが渡る。古賀は空いたスペースを見逃さずキック。自らのキックしたボールに追いついてそのままインゴールに滑りこみ、先制トライを挙げる。コンバージョンキックは失敗したものの序盤から幸先の良いスタートを切った。16分にも、慶大ディフェンスの一瞬の隙を突いた古賀が2度目のトライを決める。ここから反撃を受け、18分に失トライ。さらにキック成功で10-7まで詰めよられてしまう。その後、しばらく自陣に攻め込まれる時間が続く。ついにインゴール上にまで攻め込まれたが、すんでのところでボールをもぎ取り、キックで陣地を取り戻す。だが、42分に早大の反則による慶大PGが成功し、同点で前半が終了した。

 


キックからゲームを組み立てた岸岡

 後半、立ち上がりはFB河瀬諒介(スポ2=大阪・東海大仰星)とSO中楠一期 (慶大)のハイパントの応酬などお互いが陣地を識したゲーム運びが続く。9分、岸岡、CTB中西亮太朗(商2=東京・早実)とボールをつなぎ、ラインブレイク。最後は中西からパスを受けた岸岡がおよそ22メートルを独走してインゴールを駆け抜ける。11分、慶大主将のCTB栗原由太が投入され、慶大が活気づく。自陣にまで攻め込まれ、フェーズを重ねられる。粘る強いアタックに苦しめられるも、ボールを奪う。だが雨の影響でパスミスが続く。23分には岸岡がDGを試みるが、失敗。38分までに自陣側で27フェーズ、FWはディフェンスラインを保ちながら必死に食い止めた。そしてロスタイム。敵陣でのラインアウトから、岸岡が再びゴールを狙ってキックしたものの、得点はならず。続く延長の中、FW陣は最後の力を振りしぼって慶大スクラムに底力を発揮し、点差を守り切った。

 


ラインブレイクする中西

 SH齋藤直人主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が「部員全員が今の段階には満足していないと思います」と振り返るように、試合を通してそれぞれの課題はあった。だが、粘る慶大を抑えたのは、BKの決定力とFWの守備力が確実に発揮された結果である。次戦は12月1日の早明戦。対抗戦全勝同士の優勝決定戦となる。入念な準備で臨み、今年こそ全勝優勝をつかむ。

 

(記事 馬塲貴子 写真 加藤千咲、涌井統矢)

コメント

相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)※記者会見から抜粋

――一言お願い致します

 天気の悪い中で伝統の早慶戦を行えたこと、そして、しっかりと勝利を収めることができて良かったと思っています。

――今試合の心境としてはどのようなものでしょうか

 本当に勝てて良かったというポジティブな気持ちがあります。

――戦前でこのような競った展開になることは予想できていましたか

 もしかしたら選手に成績が良くない状態での慶応は怖いということを私含めてコーチ陣、OBが意識させすぎてしまった部分はあるかもしれません。ここ10年ぐらいの戦績などを見ると、どの試合も1トライ差な試合が多いので。相手の成績関係なく、厳しい試合になるということは予想はしていました。

――後半粘りを見せるシーンが多くありましたが、ディフェンスの評価は

 すごく選手の成長を感じました。レフリーと上手くコミュニケーションが取れない状況の中で、反則せずに守り切れたということは1年、2年間ずっと積み上げてきているものが、選手の中でしっかりと根付いてきたのかなという風に見て取れました

――全勝で早明戦を迎えることになりました

 きょうは勝ったことをすごくポジティブに捉えています。明治のあすの結果次第ですが、全勝で早明戦を迎えるということは我々にとっては一つ目指しているところでもありました。そういうかたちで明治に全てをぶつけられる舞台が整えられたということは非常に嬉しく思っています。来週に向けてできる限りのいい準備をして迎えたいなと思っています。

SH齋藤直人主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)※記者会見から抜粋

――感想をお願いします

 これだけ悪い天候の中、多くの方に集まっていただき本当に嬉しく思っております。

――チーム間ではどのような話し合いをしていましたか

 敵陣でのペナルティーであったり、キック処理の判断をミスったりした部分ですね。本当に自分たちのミスで相手を流れに乗せてしまい、失点につながったと思います。前半は風下の状態であったので、「我慢の状態が続く」と周りに言っていました。規律を保ったままディフェンスすること。後半は風上に立ったので、うまくエリアをとりゲームを優位に進めていこうという話をしていました。試合を通してレフリーとうまくコミュニケーションを取ることができませんでした。そこはリーダー陣の課題かなと思います。

――事前の想定では苦戦することは予想していましたか

 そうですね。想定していることが以外のサインプレーがあるとは思っていました。監督始め、コーチから2週間多く言われていたので、その想定はできてはいました。ですが、ファーストトライであったり、今まで見たことのないサインプレーをされた時に、失点してしまったので、今後の試合では対策してやっていきたいです。

――ディフェンス面での相手プレッシャーは大きい部分がありましたが、耐えることができた要因は

 要因としては初めからディフェンスでの我慢勝負が想定できていたことです。我慢してターンオーバーできれば自分たちのゲームにできるということをゲーム中にも言っていました。ディフェンスの時間は本当に横とつながって守り切ろうという認識でいました。いい出足ができている時は全員がそういった意識でやれていたと思います。

――全勝で早明戦を迎えます

 ここまで全勝で来れたということは本当に嬉しいことです。ですが、前回の試合、今回の試合と厳しい試合を経験しています。部員全員が今の段階には満足していないと思います。ちょうど1週間、明治の対策をするというよりも自分がまた1週間で成長する意欲を持って迎えたいと思います。

フランカー幸重天副将(文構4=大分舞鶴)

――きょうの結果をどのように受け止めていますか

 我慢して勝ち切れて良かったです。

――相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)が試合前に、慶大のフランカー川合秀和選手とフランカー山本凱選手をキープレーヤーに挙げられていました

 あの二人のアタックは向こうが流れに乗るプレーなので、そこはしっかりと止めようとしていました。何度かゲインをされてしまいましたが、サインプレー1発以外でトライは取られなかったので良かったです。

――チームとしてペナルティーが多かった点はいかがですか

 相手のプレッシャー、しつこいアタックに、我慢し切れずに規律を乱して、ずっと自陣にくぎ付けの状態になってしまいました。来週の明治さんもいいアタックをしてくると思うので、規律の部分を気を付けてやっていきたいです。

――幸重選手自身もハイタックルを取られてしまうシーンがありました

 あれはミスですね。もっと下に入るべきでしたし、入った瞬間にやってしまったと思いました。あのような流れの時にそうしたプレーをしてチームを苦しめてしまったので、そこは反省です。

――個人として振り返っていかがですか

 いいタックルもあって、ミスもあったので、50点くらいです。明治戦に向けて準備をしていきたいです。

――次戦は全勝優勝が懸かった明大戦ですね

 あしたの明治さんと帝京さんの試合次第ですが、勝って全勝優勝したいです。それが大学選手権(全国大学選手権)にもいい勢いになると思うので、頑張りたいです。

プロップ久保優(スポ3=福岡・筑紫)

――きょうの試合を振り返ってください

 自分はプロップなので、スクラムを安定させるということを目標にしていました。そんな中で自分としてはスクラムでは上手くいくことが多かったです。でも(チームとして相手を)押せなかったというのは残念ですが、(自分は)しっかり相手に対して(スクラムを)組めたということは良かったなと思います。

――きょうのご自身のアタックとディフェンスはいかがでしたか

 アタックは自分はやる回数があまりなかったのですが、ディフェンスに関しては相手に対して体を当てることができました。ただ、自分はファーストタックラーではなくて、セカンドのプレーヤーで入ったのですが、自分が上に(タックルに)いった時に相手にゲインされることが多かったというのは、自分が2人目のプレーヤーでももっと相手にプレッシャーをかけられれば良かったかなと思います。

――チームとしてスクラムの感触はいかがでしたか

 自分たちがやろうとしていたことは少しずつではありましたが、できたのでそれは良かったと思います。

――ラインアウトからトライを奪われた場面を振り返ってください

 (慶大に)いろいろ(な攻撃)オプションがあるとは考えていたのですが、やはりモールで取られたくないという思いが先走ってしまったというのがありました。ですが、集中していなかったわけではないので、次回からは相手の動きに対して臨機応変に動ければなと思います。

――早明戦で勝てば全勝優勝となりますが、意気込みをお願いします

 自分のプロップとしての責任というのはセットプレーで、セットプレーを安定させることだと思うので、明治大学さんに対してもしっかりスクラムを組んだり、モールを組んだりすることを意識して頑張っていきたいと思います。

フッカー森島大智(教4=東京・早実)

――試合を振り返って率直な感想はいかがですか

 色々課題は見つかったんですけど、勝ち切れて良かったです。

――早慶戦でしたが、意気込みは

 激励会とかで「手負いの虎」は先手先手でくるから気をつけろって言われてたので自分たちからいこうと思っていましたが、自分たちのミスから後手に回ってしまったのでそこが修正できればなと思います。

――ラインアウトの部分でノットストレートがありましたが要因は

 自分が雨の日でもやってきたことを出し切れなかったっていうのがあったので、もう一回精進して。要因は自分のせいですね。

――ラインアウトのリフトが上がらなかったのは

 あっちのサインミスですね。飛べなかったので。

――接戦になりました

 接点で後手にまわったり、結構自分たちのミスやレフェリングに対応出来なかったところがあったので、先手先手でいかなきゃいけなかったなと思ってます。

――後半の33、4分あたりから長いディフェンスが続きましたが、振り返っていかがですか

 自分たちがやってきたことを出せば勝てると思ってたので、そこは自信持ってやってました。

――次戦の早明戦に向けて意気込みは

 明大は絶対に強いと思いますが、自分たちのやってきたことを信じて、絶対勝ちたいと思います。

――ラインアウト、次戦は何パーセントを目指しますか

 100パーセントです。

プロップ小林賢太(スポ2=東福岡)

――雨天でチームにミスが見られました。スクラムはいかがでしたか

 雨は降っていたんですけど、グラウンド状態はそんなに…。グラウンド自体、草が滑ることはなくて。スパイクもしっかり噛んでいたので、スクラムで滑るからちょっと、ということはなかったですね。

――小林選手としては、比較的スクラムを押すことができたということでしょうか

 そうですね。組めないというフラストレーションはあまりなかったですね。

――スクラムを組むにあたって、フォーカスしていた点などはありますか

 しっかり安定させるというところで(スクラムを)しっかり組むというものだったのですが。来週明大と試合すると考えたときに、良いスクラムを組めていないのではないかなと思います。少しずつ良くなってはいるんですけど、そこ反省・課題が残るところだなと。

――明大戦ではどのようなスクラムをしたいですか

 きょうまだ押すときに、バラバラ…ではないですけど。8人全員がまとまるというスクラムを組めていなかったので。そこをフォーカスして、8人全員で押していきたいと思います。

――慶大がやや変化のあるスクラムを仕掛けてきたタイミングがありましたが、どう対応されましたか

 自分たちのスクラムをやろうという話はしていたので。そこは変えずにやっていたので、ちょっと変わったりしても自分たちのことをやろうという意識を持っていたので、動じるとかもなかったですね。

――FWがキャリーする場面では、自らボールを貰う位置に入っていく様子が見られました

 個人的にはあまりボールキャリーしていないので。持つ機会もあまりなかったて、来週はそこをしっかりフォーカスしていこうと思います

――フィールドプレーで課題や反省はありますか

 自分の持ち味は個人的にあまり出せなかったなとフィールドプレーの面では思いますね。

――明大戦へ向け、目標や意気込みを教えてください

 この一週間全員でスクラム・ラインアウト・セットプレーにしっかりフォーカスして。去年は『押す』というマインドがあまりなかったので、自分たちで仕掛けて、マインドを持ってやっていけたらなと思います

ロック三浦駿平(スポ4=秋田中央)

――4年目にして初めての早慶戦はいかがでしたか

 いつも通りを意識して試合に臨みました。

――この試合に特別な思いはありましたか

 毎年帝京戦で怪我をしてしまって出られなかったので、出られることに感謝して、楽しもうという意識で臨みました。

――雨の中での試合想定はどのようなものでしたか

 シンプルに自分たちのフィジカルを中心にアタックをしたりだとか、ディフェンスであればしっかり我慢してペナルティをしないことだったりということを意識してやっていました。

――ラインアウトの対策についてはいかがですか

 試合に出ないメンバーが分析をしてくれて、しっかりその分析を元に練習に臨みました。相手のラインアウトの中に、分析の通りのプレーがいくつかあったので、何個かスティールできました。

――スクラムの手応えは

 負けている感じはなかったのですが、もっと押し切れたかなというのが課題です。

――ゴールライン際のディフェンスについてふりかえっていただけますか

 あの場面で取られないチーム、ディフェンスからの攻撃、ということを意識してやってきたので、そこでしっかり我慢強くディフェンスできて、トライされなかったのは良かったと思います。

――12年ぶりの全勝優勝にむけて意気込みをお願いします

 明治は強いので、特にFWが一人一人大きいので、僕たちFWがセットプレーなどを安定させてチームを勢いづけられたらなと思います。

ロック下川甲嗣(スポ3=福岡・修猷館)

――ゲームをどのように振り返りますか

 こんな天候で、さらに早慶戦だったので、とにかく勝てたことがきょう一番の収穫かなと思います。雨の中でもスキルを出し切るというのをもっと練習でやっていきたいと思います。

――雨でプレーにはどのような影響がありましたか

 ボールがすべったりラインアウトの部分は考えたりしなくてはいけない部分がありました。あとは芝がすべりやすいので、いつもより体力を奪われる感じがありました。

――ラインアウトはどのように振り返られますか

 ボールが滑るのでいつもどおり行かない場面はあったので、そこのサイン出しは考えてやりました。

――試合全体を通して、FW面での反省はありますか

 相手のFWが強気のディフェンスで攻めてくるのを受けてしまった場面があって、そのような場面で相手に勢いづかせてしまったところは、こちらから攻めなくてはいけなかったなと思います。

――慶大のディフェンスはいかがでしたか

 『ザ・慶応』という感じでしつこく前に出てきてアタックがしにくかったです。

――スクラムはいかがでしたか

最初ちょっと相手のスクラムに合わせてしまって自分たちのスクラムを組めなかったのですが、後半に行くにつれてしっかりとコミュニケーションを取れるようになったので、改善は出来たと思います。

――後半で交代がありました

久しぶりの試合だったので、体力的な部分だと思います。

――次戦に向けて一言お願いいたします

 明治はやはり強いと思うので、しっかり準備をして臨みたいと思います。

フランカー相良昌彦(社1=東京・早実)

――初めての早慶戦はいかがでしたか

 前半は固さがあって、タックルを外した場面や空いている時にコールができていなかったというのがありました。できなかったというか声が届かなかったというのがあって、ビッグゲームになると、プレッシャーとか緊張感とかがあって、正確なプレーができなかったというのはあります。

――早慶戦はサポーターが多く、今までとは違うとおっしゃっていましたが、実際やってみていかがでしたか

 コンディションも悪かったですし、いつもと雰囲気も違って、うまく自分のプレーができなかったです。

――相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)は慶応の注目選手に6番、7番の選手を挙げていましたが、どのようなことを考えてプレーしていましたか

 トイメン対決、同じポジション同士なので、まぁそこで負けちゃいけないという意地はありました。何度か6番、7番はマッチアップして、試合を見返さないと分からないですけど、うまく止められたかなという感じです。はっきり勝ったとは言えないです。

――感覚としてはいかがでしたか

 普通ですね。

――その相手も強い選手ですが、何か意識したことは

 7番の山本(凱、慶大)選手は大学最強と呼ばれているくらい強いので、自分も実際に試合してみて、彼のディフェンスやアタック、攻守ともに吸収したいです。早稲田も抜かれてしまったので。自分の成長につなぎたいです。

――チーム全体としてミスが重なった印象を受けましたが、雨の影響でしょうか

 そうですね。ハイパントも結構落として、ハンドリングエラーも多かったです。コンディションのせいにしてはいけないんですけど、コンディションがきょうのゲームを左右していたというのはありますね。

――これから早明戦に向けての修正はどのように

 来週はもっとフィジカルの強さが上がりますし、ゲームのスピードも上がるので、とにかくチャレンジするために、今週1週間はしっかり分析をして良い準備をして臨みたいです。

――ご自身にとっては初めての早明戦ですが意気込みは

 あした明治が勝てば全勝対決になると思うので、久しぶりの完全に一騎打ちみたいな感じになります。とにかく負けられない試合なので、しっかり良い準備をして臨みたいです。

NO・8丸尾崇真(文構3=東京・早実)

――試合が終わって今の心境はいかがですか

 慶大は対抗戦の前半戦で調子が良くなかった中でも、やはり早慶戦という舞台ではあれだけの力を発揮してくる、というのがあったので、いい内容ではなかったかもしれないけれどもまあ勝ったという結果は良かったと思います。

―ここまで対抗戦全勝という結果については

 (明大が帝京大に勝利すると)全勝対決ということで明大も気合が入っていると思うので、もう一回あと一週間引き締めて頑張りたいと思います。

――慶大に攻め込まれる場面も見られましたが、このような展開になった要因はどこにあると思いますか

 まあやっぱり雨もあるし、色々な要因があると思うけど、少しFWのサイドでゲインを切られたところがよくなかったかなと思うので、明大だったらそこは危ないかなと思いました。

――ご自身のプレーについては振り返っていかがですか

 割とディフェンスが多くなってしまった試合だったのであまりアタックはできなかったのですが、まあもうちょっと外側でボールをもらえたらいいなと思います。

――相手ボールのラインアウトをいくつか獲得していましたが、それは対策していたことができた結果でしょうか

 そうですね、Bチームが慶大の分析をしてコピーしてくれて、あとはやるだけだったので、Bチームのおかげかなと思います。

――早明戦への意気込みをお願いします

 やはり早明戦は厳しい戦いになると思いますし、FWが勝負を決めると思うので、しっかりとプライドを持って頑張りたいと思います。

WTB古賀由教(スポ3=東福岡)※囲み取材から抜粋

――今試合では2トライを挙げましたが、それぞれを振り返っていかがですか

 1トライ目は、相手のFBがあがってきたので、攻めるところは裏しかないかなと思って蹴ったのですが、それが偶然僕の手に入って良かったです。2トライ目はセットプレーからだったので、練習していた通りのプレーができたかなと思います。

――2つトライを挙げましたが、どちらのトライの方が自分の中で良かったですか

 正直どっちも嬉しかったです(笑)。トライに関しては、ただ置くだけのトライでも何でもWTBとしては嬉しいです。

――MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選ばれてどうですか

 選んでくれた方には失礼になってしまうかもしれませんが、なぜ自分が選ばれたのかは分からないです。トライしたのは、外からだとすごく見えるかもしれませんが、中から見るとすごくチームに迷惑をかけたなと思います。

――MOMに選ばれましたが浮かない表情に見えます

 僕は10点取ったのですが、僕のせいで17点失ってしまったので、そう考えたらむしろマイナスの方かなと思います。きょうは反省が多かったです。

――CTB長田智希(スポ2=大阪・東海大仰星)選手が相手を抜いたあと、(トライを)取れなかったシーンもありましたね

 あそこで7点。慶応の1トライ目、僕が最後(トライ直前に)タックルミスをしてしまって7点。僕がダイレクト(タッチになるはず)のボールを取ってしまって、そこから攻められてペナルティーを取られて3点という感じです。それで17点です。

――FB河瀬諒介(スポ2=大阪・東海大仰星)選手が倒されてしまった場面で、タッチジャッチの方に話しかけるなど、帝京大戦に続いて今回の試合でも積極的に声出しをしていましたね

選手を守るのもレフェリーの責任ではあるかなと思うので、チームメートに対する悪質なプレーがあったらできるだけ(言うようにしています)。レフェリーがそういう判断をしていない状況では、タッチジャッチの方と少しでもコミュニケーションを取って、聞いていきたいと思っています。

――普段の試合では、トライを取った選手に必ず1番に駆け寄って笑顔で喜ぶ姿が印象的で、それがチームのムード作りにも貢献していると思いますが

僕(自身)が単純に喜んでいるだけなんですけれど。(笑)特にその行動にみんなを勇気付けようというのはなくて。みんながトライを取ってくれるのは本当にただうれしいです。

――きょうは早慶戦という大きな舞台でお客さんも入っていましたが、モチベーションも高まりましたか

そうですね。緊張はやっぱりいつもより(しましたね)。帝京戦もお客さんたくさん入ってくれたし、この試合も同じように緊張しました。

――その中でも調子は上がってきていると思いますか

まあでも、きょうは反省ですね。まだ分からないです。きょう1回落ちたので、また上がれるように頑張って(行きたいです)。

――途中交代になっていましたが、やはり最後まで出たかったですか

そうですね。(後のプレーで自分のミスを)取り返すことができなかったので。

――早慶戦への意気込みとして、「ディフェンスの部分で負けないように」と帝京大戦後のインタビューでおっしゃっていましたが、実際やってみてどうでしたか

きょうのディフェンスは反省するところばかりです。

――具体的にはどういう場面が印象に残っていますか

1発目は慶応の2番の原田くんにトライを取られたところ(です)。僕が守るところで(抜かれてしまったので僕の)責任です。

――3年生になって、感覚は変わってきましたか

バックスリーは元々長田と河瀬と僕だったんですが、その中でも2人が引っ張ってくれて。僕はみんなに合わせたり、教えてもらったりしながら伸びていってる感じなので。特にそんな3年生だから引っ張ろうというのはないです。

――次また明治戦というビッグゲームになりますが、どういうプレーを見せていきたいですか

明治は、特にポテンシャルの部分で飛び抜けている選手がたくさんいるので、自分はワンプレーワンプレー責任のあるプレーをしていきたいです。

――早明戦への意気込みをお願いします

早明戦もたくさんお客さんが入ってくれると思うので、自分も責任のあるプレーをして、チームに貢献したいと思います。

CTB中西亮太朗(商2=東京・早実)

――きょうのご自身のプレーを振り返っていかがですか

 アタックもディフェンスもからだを当てられなかったので納得はできていないです。

――初のAチームでの早慶戦でしたがいかがでしたか

 伝統ある試合だけあって、慶応大学の気迫がすごく、緊張してしまった部分があったと思います。

――後半のSO岸岡智樹(教4=大阪・東海大仰星)選手のトライに絡んだ場面振り返ってどうですか

 自分の前が空いたところを岸岡さんにコールをかけることができたので良かったと思います。

――今日は雨の影響もあり、反則が多かったように感じますが、いかがでしょうか

 反則もそうですし、ハンドリングエラーも多かったので気を付けたいと思います。

――次の明治戦に勝てば全勝優勝ですが、次戦への意気込みをお願いします

 全勝優勝して大学選手権(全国大学選手権)に臨むためにチームとしてずっとやってきたので、またここで一回引き締めて次の試合チーム全体でで勝ちに行けたらなと思います。

CTB長田智希(スポ2=大阪・東海大仰星)

――早慶戦で勝利となりましたが、試合が終わって今の心境はいかがですか

 ミスなど細かいところでうまくいかないところが多かったので、試合に勝てたのは嬉しいのですが、課題が残ったのでそこは修正していかなければいけないなと思います。

――BK全体でミスが目立ちましたが、その要因は何だと思いますか

 雨が一番大きいかなと思います。結構ボールが滑ってしまいました。

――先日の帝京大戦では「まだ体が戻り切れていない」とおっしゃっていましたが、きょうの試合ではいかがでしたか

 だんだんではあるんですけど少しずつ戻ってきていて、感覚を戻すのに加えてそれ以上のレベルアップが必要になってくると思うので、次の明大戦に向けてしっかりやっていきたいなと思います。

――ラストは慶大に追いつかれそうな展開となりました

 ディフェンスで勝つというのを昨年から意識してやってきているので、最後はそこの部分が出せたかなと思います。

――きょうの試合を振り返ってチーム全体としてはいかがでしたか

 細かいミスやペナルティーなどの規律の部分でまだ詰めが甘くて、まだまだ課題がたくさんあるなと感じました。

――次戦の早明戦への意気込みをお聞かせください

 まだあしたの帝京大戦でどうなるかわからないですけど、明治も全勝で来ていて対抗戦の中で一番強い相手だと思うので、しっかりいい準備して頑張りたいと思います。

WTB桑山淳生(スポ4=鹿児島実)

――チームとして試合を振り返って、また接戦になってしまった要因を教えてください

 チームとしては、ディフェンスから流れをつかむっていういつもやってるのだったり、対慶応のために落とし込んできた戦略をしっかりやりきるっていう話だったんですけど、最初の僕のノックオンから始まってやっぱりミスが連続してしまってうまくレフリーに対応できないままずっとミスが重なってしまった80分だったと思います

――慶応のハイボールの対策などはされていたのですか

 僕はWTBが久々だったので最初は僕のところに蹴ってくるだろうなというのは思っていて、対策っていうよりは常日頃ハイボールに対する練習はしてるのでまあそこまで心配はなくうまく試合中にしっかり練習の成果を発揮できたかなという風に思います

――個人的に復帰試合だったと思うのですがどのような気持ちで臨まれましたか

 80分間走り切れなかったので、最後のほうの自分の体力的部分をもうちょっとコントロールしながらやりたいと感じました

――早明戦に向けて意気込みをお願いします

 僕らにとってすごい優勝をふまえて大事な試合になると思うので絶対に勝ちたいと思います

FB河瀬諒介(スポ2=大阪・東海大仰星)

――雨の中での試合でしたが、やり辛さはありましたか

 ボールはよく滑りますし、キック処理も目に雨が入るのでやり辛いっていうのはありました。

――アタックでの良かった点と反省点を教えてください

 雨だったので、パスの距離を短くするとか、強いプレーを選択するとか、しっかりゲインを取れたのでそれはよかったと思います。反省点は、パスの距離が長くなってしまったときに外側に詰められたりとか、プレッシャーかけられたりとか、状況判断をしっかりしていかなくてはならないと思いました。

――ディフェンスでの良かった点と反省点を教えてください

 しっかり前に出るっていうのが、とても良かったです。何回も自陣深くに責められたんですけど、そこで止め切ったっていうのも良かったですし、しっかりコミュニケーションも取れていたので、その部分はとても良かったと思います。反省点は、少しペナルティーを重ねてしまったっていう部分があったので、そこはディティールにこだわっていかなければならないと思います。

――後半になって、調子が上がってきたように感じましたが、何か心境の変化はありましたか

 ずっと攻めたら、ゲインも出来るしトライも出来るとは思っていたので、アタックする時間でついて来て、心境の変化っていうのはあんまり自分自身なかったんですけど、チーム自体はすごい勢いづいていったのかなと思います。

――WTB桑山淳生(スポ4=鹿児島実)さんが久々の出場となっていたのですが、WTBとのコミュニケーションはどうでしたか

 淳生さんは昨年から一緒にやっているので、久しぶりにやってもあんまり変わらずって感じです

――全勝での早明戦となりましたが、意気込みをお願いします

 対抗戦(関東大学対抗戦)ラストなので、試合に向けて1週間、しっかり準備していきたいと思います。

関東大学対抗戦
早大スコア慶大
前半後半得点前半後半
1010
17合計10
【得点】▽トライ 古賀2、岸岡▽ゴール 齋藤(1G)
※得点者は早大のみ記載
      

早大メンバー
背番号名前学部学年出身校
久保 優スポ3福岡・筑紫
 後半27分交代→17横山  
森島 大智教4東京・早実
小林 賢太スポ2東福岡
 後半41分交代→18阿部  
三浦 駿平スポ4秋田中央
下川 甲嗣スポ3福岡・修猷館
 後半27分交代→19中山  
相良 昌彦社1東京・早実
 後半34分交代→20大﨑  
幸重 天文構4大分舞鶴
丸尾 崇真文構3東京・早実
◎齋藤 直人スポ4神奈川・桐蔭学園
10岸岡 智樹教4大阪・東海大仰星
11古賀 由教スポ3東福岡
 後半27分交代→23梅津  
12中西 亮太朗商2東京・早実
13長田 智希スポ2大阪・東海大仰星
14桑山 淳生スポ4鹿児島実
15河瀬 諒介スポ2大阪・東海大仰星
リザーブ
16宮武 海人政経2東京・早大学院
17横山 太一スポ2東京・国学院久我山
18阿部 対我社2東京・早実
19中山 匠教4東京・成城学園
20大﨑 哲徳文構2東京・国学院久我山
21河村 謙尚社2大阪・常翔学園
22吉村 紘スポ1東福岡
23梅津 友喜スポ4岩手・黒沢尻北
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)
関東大学対抗戦Aグループ星取表(11月24日現在)
 帝京大早大慶大明大筑波大青学大日体大成蹊大
帝京大●32‐3411/30 11:30秩父宮●17-40◯24-22◯80‐7◯59‐30◯78‐7
早大◯34‐32◯17‐1012/1 14:00秩父宮◯52‐8◯92‐0◯68‐10◯120‐0
慶大11/30 11:30秩父宮●10‐17●3‐40●14‐17◯35‐3●27‐30◯101‐0
明大◯40-1712/1 14:00秩父宮◯40‐3◯59‐33◯63‐12◯103‐0◯139‐5
筑波大●22-24●8‐52◯17‐14●33‐5911/30 14:00江戸川〇46‐23 ◯87‐19
青学大●7‐80●0‐92●3‐35●12‐6311/30 14:00江戸川●18‐37〇21‐17 
日体大●30‐59●10‐68◯30‐27●0‐103●23‐46 ◯37‐1811/30 11:30江戸川
成蹊大●7‐78●0‐120●0‐101●5‐139●19‐87●17‐2111/30 11:30江戸川

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、熊谷および熊谷Bは熊谷ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、早大Gは早大上井草グラウンド、足利は足利市総合運動公園陸上競技場、江戸川は江戸川区陸上競技場、秋葉台は秋葉台公園球技場、明大Gは明大八幡山グラウンド、菅平は菅平サニアパークM/C、筑波大Gは筑波大つくばグラウンド、敷島は群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場、上柚木は上柚木公園陸上競技場、たつのこFは茨城たつのこフィールド、ケーズデンキはケーズデンキスタジアム水戸、大和は神奈川大和スポーツセンター競技場、駒沢は駒沢オリンピック公園陸上競技場。

 
関東大学対抗戦Aグループ順位表(11月24日現在)
順位チーム試合得点失点得失トライ
早大66003836032358
明大66004447037466
帝京大640229014015044
筑波大63032131912232
5日体大6204130321‐19115
5慶大62041901078328
7青学大610561323‐2628
8成蹊大600665546‐4817
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。