写真:伊藤美誠(スターツ)/撮影:ラリーズ編集部

T2ダイヤモンド2019シンガポール大会3日目、伊藤美誠(スターツ)が佐藤瞳(ミキハウス)との日本人対決を制し、最終日の準決勝へ駒を進めた。

準々決勝後、伊藤は「楽しみながら試合ができた。(準決勝でも)自分の実力を出し切って楽しみたい。本当にすごく楽しみです」と次戦に向け、意気込みを語るとともに“楽しむ姿勢”を強調した。

伊藤美誠の「楽しむ」というマインド




写真:伊藤美誠(スターツ)/撮影:ラリーズ編集部

「楽しむ」というフレーズをよく口にする伊藤は、試合中のふとした瞬間にそれを感じるという。

「ラリーの中で面白いボールが来たときや、各ゲームが終わったときにふと、すごい楽しめてるなと感じることがあります。試合はすごく集中しているので、どうしても入り込みやすくなってしまう。それでもふとした瞬間に『楽しめているな』と思うときは、すごくいい状態だと自分でも自信を持って試合ができます」。伊藤にとって楽しいという感情は、調子のバロメーターとなり、自信あるプレーに繋がっているようだ。

続けて「この(試合を楽しむという)状態を無意識にもそうですし、だんだん(意識的に)できるようになってきています。これを続けられるようにしたいです」と自らの楽しむ感情を上手くコントロールし、試合に臨めていることを明かした。「最近はずっと楽しめている状態」とも語った伊藤。オーストリアOPでの優勝を筆頭に、ここ最近、好成績を積み重ねている要因の一端が垣間見えた。




写真:伊藤美誠/撮影:ラリーズ編集部

伊藤は「あまり自分らしく戦えていないと自分の中でも思っても、実力がすごく上がった分、土台がしっかりできてきたので、余裕を持って戦えていると思います。どんな試合でももっともっと余裕を持って戦うというのが一番の目標です」とさらなる高みを見据えている。

日本女子唯一のベスト4入り 準決勝に臨む




写真:T2ダイヤモンド試合前の伊藤美誠(スターツ・写真左)と佐藤瞳(ミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部

チームワールドカップで中国・孫穎莎(スンイーシャ)に逆転負けを喫した後、「どんなときでも勝ち切る力、実力をつけて、どんな場面でも余裕を持って戦いたい」と敗戦を学びに変えた伊藤。

その後のオーストリアOPでは、準決勝で世界ジュニア女王・銭天一(チェンティエンイ)、決勝で元世界ランク1位・朱雨玲(ジュユリン)と中国選手を連破。見事今シーズンワールドツアー初優勝を飾った。決勝の試合中には笑顔も見られ「楽しんでできた」と充実したコメントも残している。

T2ダイヤモンドシンガポール大会では、日本女子唯一のベスト4に入り、24日準決勝に臨む。対戦相手は世界ランキング1位・陳夢(チェンムン・中国)を下した田志希(チョンジヒ・韓国)だ。

いち早く東京五輪代表選考基準をクリアし、今大会はどこまで駆け上がるのか。“楽しむ姿勢”を貫くことで結果を出し続けている伊藤から今後も目が離せない。

文:ラリーズ編集部