今年も多くの名プレーや名場面を残しつつ、2019年のATPツアーは幕を閉じた。そうなると次に気になるのは、来年のグランドスラム優勝者は誰になるのかだ。BBCがグランドスラム6度優勝のボリス・ベッカー(ドイツ)と元世界4位のティム・ヘンマン(イギリス)の予想を伝えている。

今年の「Nitto ATPファイナルズ」は、21歳のステファノス・チチパス(ギリシャ)の初優勝で終わった。昨年も当時21歳のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が初優勝と、若手がビッグタイトルを獲得していた。

しかし2019年のグランドスラムも、終わってみれば、ラファエル・ナダル(スペイン)が「全仏オープン」と「全米オープン」の2冠、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が「全豪オープン」と「ウィンブルドン」の2冠と、若手はBIG3の壁を越えることができなかった。

それぞれの大会についてベッカーとヘンマンはこう予想している。

■「全豪オープン」

ベッカー「メルボルンはノバクの庭のようだ。これまで7回も優勝している。でもチチパスはロジャー・フェデラー(スイス)を破ったし、ズベレフが得意なサーフェスでもある。二人にもチャンスはあるだろう」

ヘンマン「ジョコビッチだと思う」「十分に休んで回復する時間があるし、他の選手にとって倒さなければならない相手だ」

■「全仏オープン」

ベッカー「絶対にラファだ。ドミニク・ティーム(オーストリア)は2年連続で決勝に行っているし、来年も同じかもしれない。でもラファが本命だ」

ヘンマン「ツアー最終戦の結果を見ると、ティームかな。ナダルだとは言えない。ナダルが13回目の優勝を飾ると考えるのは簡単だけど、番狂わせになると予想するよ」

■「ウィンブルドン」

ベッカー「若い選手の方が、パワーがあってベテランよりも強いグラウンドストロークを打つ。若い選手が躍進する大会になるかもしれない。でもディフェンディングチャンピオンが間違えることはない。私はノバクだと思う」

ヘンマン「私はフェデラーだと思う。彼はやり残したことがあると思う。今年はマッチポイントまでいった。今でも芝コートではフェデラーにチャンスがあると思う」

■「全米オープン」

ベッカー「クレーコートのスペシャリストのラファがここで4回も優勝すると、誰が考えただろう?ノバクもいる。だが時とともに、来年になれば大きく変わるだろう。若い選手はどんどん迫ってくる。どんな可能性もあると思う」

ヘンマン「私はジョコビッチだと思う。屋外ハードコートでは、今でもジョコビッチが一番だと思う」

それぞれの予想では、やはり実績のあるBIG3の名前が多く挙がった。しかしいずれ世代交代する時は必ず来る。それが来年になるのか、それとも2020年もBIG3が独占するのか。今から注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのチチパス

(Photo by Julian Finney/Getty Images)