写真:長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)/提供:ittfworld<2019年世界ジュニア卓球選手権大会(コラート) 2019年11月24日~12月1日>24日、ジュニア(18歳以下)の世界一を決める世界ジュニア卓球選手権大会が…

写真:長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)/提供:ittfworld

<2019年世界ジュニア卓球選手権大会(コラート) 2019年11月24日~12月1日>

24日、ジュニア(18歳以下)の世界一を決める世界ジュニア卓球選手権大会がタイのコラートで開幕する。24~27日までは団体戦、28~12月1日はシングルス、ダブルス、混合ダブルス(混合ダブルスのみ27日から)の試合が行われる。

日本男子見どころ




写真:宇田幸矢(写真左)・戸上隼輔/提供:ittfworld

今大会はインターハイ王者で野田学園の戸上隼輔、エリートアカデミー期待の星・宇田幸矢を中心にし、篠塚大登と曽根翔の愛工大名電コンビを加えた4名で戦う。

去年の男子団体決勝では中国に対しストレート負けを喫し、2位となった。男子シングルスでは宇田幸矢が徐瑛彬、向鵬という中国代表を2人下したものの決勝では中国の最後の砦である徐海東に敗れ2位となった。また、愛工大名電の田中佑汰(現・愛知工業大学)がベスト8に入賞している。ダブルスは曽根・田中ペアと戸上・宇田ペアが出場したものの準々決勝敗退となった。

戸上は去年と今年のインターハイで優勝を飾っており、ポルトガルオープンのU21で優勝するなど近年成績を伸ばしている。宇田は去年シングルス準優勝と好成績を収めた。戸上同様クロアチアオープンのU21の大会で優勝するなど実力は十分だ。篠塚は世界ジュニア選考会で曽根に勝利し、代表権を獲得。曽根は昨年チーム内最年少の15歳で代表に選ばれた。

去年出場した戸上や宇田はシニアでも成績を残しつつあり、4人中3人が去年の代表でもあるため国際大会の経験も豊富。中国を倒しての団体優勝も夢ではない。張本、木造、松山、龍崎というメンバーで2016年に優勝して以来の金メダルを目指す。

日本女子見どころ




写真:木原美悠(JOCエリートアカデミー)/提供:ittfworld

女子メンバーは去年の代表でもある長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)と木原美悠(JOCエリートアカデミー)に加え、フォア面に表ソフト・バック面に粒高1枚ラバーを貼り全日本ジュニア女王である出澤杏佳(大成女子高校)と2年生ながら全国中学校卓球大会を制した小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)の4人で臨む。

去年は男子同様中国に敗れ、2位となった。女子シングルスは女子4人がベスト8に残ったものの、相馬が準々決勝を突破し3位に輝いた。女子ダブルスは木原・相馬ペアが準優勝、長﨑・大藤沙月(ミキハウスJSC)が3位と結果を残した。

長﨑は先日行われたオーストリアオープンでダブルスは木原と組み10代コンビで優勝を果たすと、シングルスでも“中国の伊藤美誠”と知られている中国の若手・孫銘陽(スンミンヤン)をストレートで下すなど調子はうなぎ上りだ。

木原も全日本女子シングルスで伊藤美誠に敗れたものの準優勝。国際大会でも経験も積んできている。出澤は9月に行われた選考レースで優勝すると、世界卓球2020の1次選考会でも長﨑に次いで2位となるなどジュニアだけでなくシニアでも通用することを証明している。小塩は選考レースでは準決勝敗退となったが、強化本部によって選出された。

今大会の女子メンバーは戦型が4人バラバラということもあり、対戦相手に応じてオーダーを組むことができる。また長﨑、木原といった中心となる選手が去年の大会を経験をしており、調子が上がってるのも中国越えが期待できる点だ。

伊藤、平野、早田、加藤の黄金世代が中国を下し優勝した2016年以来の金メダル奪還を目指す。また、世界ジュニア選手権が始まって以降、初の女子個人戦金メダルにも期待が高まる。

世界ジュニア選手権 日本選手一覧

<男子>
戸上隼輔(野田学園高校)
宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)
篠塚大登(愛工大名電高校)
曽根翔(愛工大名電高)

<女子>
長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)
木原美悠(JOCエリートアカデミー)
出澤杏佳(大成女子高校)
小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)

文:ラリーズ編集部