2年に1度行われる「女子ハンドボール世界選手権大会」が、11月30日(土)~12月15日(日)に熊本県内の5会場で開催される。J SPORTSでは予選ラウンドの日本戦ほか、注目試合を生中継する。地元開催でメダル獲得を目指す、日本代表"お…


2年に1度行われる「女子ハンドボール世界選手権大会」が、11月30日(土)~12月15日(日)に熊本県内の5会場で開催される。J SPORTSでは予選ラウンドの日本戦ほか、注目試合を生中継する。地元開催でメダル獲得を目指す、日本代表"おりひめジャパン"を引っ張るのはキャプテンの原希美だ。

姉の影響で小学3年からハンドボールを始めた原は、宮崎学園高校1年時から年代別の日本代表に選出され続けた。日本体育大学を経て、日本ハンドボールリーグの三重バイオレットアイリスへ加入すると、最優秀新人賞に輝き、日本代表入りを果たすなど、着実に成長を遂げてきた。だが、2015年のリオデジャネイロ五輪アジア予選では、出場権をかけた試合でライバルの韓国に大敗。その後の世界最終予選でも五輪切符を逃し、大きな挫折を味わっている。

■新キャプテンとして東京五輪へ

開催国枠で出場できる東京五輪に向け、2016年に新たなスタートを切った日本代表は、新監督にデンマーク出身のウルリック・キルケリーが就任。原は新キャプテンに指名された。そして、ドイツで行われた2017年の世界選手権では、ロンドン五輪銀メダルのモンテネグロに勝利し、1次リーグを突破。決勝トーナメントでは15年世界選手権銀メダルの強豪オランダと延長戦にもつれ込む接戦を繰り広げるも惜敗し、ベスト8進出を逃した。しかし、原を中心に俊敏な動きと抜群の連係で健闘した日本のプレーは、世界を驚かせた。昨年、熊本で開催されたアジア選手権では、決勝で韓国の壁に阻まれ3大会連続の準優勝に甘んじたが、前半はリードして折り返すなど、日本は着実に力をつけている。

そして迎えるホーム開催の世界選手権。日本は予選ラウンドD組でアルゼンチン、コンゴ民主共和国、スウェーデン、ロシア、中国と戦い、上位3チームが進めるメインラウンドの2次リーグ進出、そしてメダル獲得を目指す。"球技と格闘技の融合"と呼ばれるハンドボールで、エースポジションのLB(レフトバック)を務め、体を張ったプレーでチームを牽引するキャプテンの原。欧州遠征などで数多くの試合を積み重ね、さまざまなタイプの外国人選手への対応力が増した日本は、原を軸に組織的な粘り強い守備から機動力を生かした速攻でゴールを奪うのが必勝パターンだ。44年ぶりに出場する来年の東京五輪へ弾みをつけるため、世界選手権での"おりひめジャパン"のメダル獲得が期待される。

Profile
原希美(はらのぞみ) 1991年宮崎県生まれ。宮崎学園高校、日本体育大学を経て、2013年に三重バイオレットアイリスへ加入。2016年から日本代表主将を務め、世界選手権は4度目の出場となる。

文=エンターバンク

放送情報

ハンドボール 女子世界選手権2019
放送日時:2019年11月30日(土)13:25~ ほか
チャンネル:J SPORTS 2

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

※当大会のJ SPORTS放送試合は無料放送