38歳にして今シーズンを世界ランキング3位で終えたロジャー・フェデラー(スイス)。そのフェデラーは引退について「健康状態と結果次第」だと話しているとTennis World USAが報じている。

アルゼンチンのスポーツチャンネルのTyC Sportsのインタビューで、引退する時はどのように発表するのかと聞かれたフェデラーは「多くの選手たちが様々な形で引退している。ルールはない。自分がどう感じるか次第だよ」「突然引退を発表するかどうかはわからないよ。健康状態と結果次第だね」と話している。

実際、37歳のダビド・フェレール(スペイン)や34歳のトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)は身体に不安を抱え、大会に出場し続けることができないため、今年引退した。一方、フェデラーより年上である40歳のイボ・カルロビッチ(クロアチア)は、今シーズン15大会に出場し、現在世界95位という成績を残している。1月の「全豪オープン」では、錦織圭(日本/日清食品)をフルセットまで追い込んだことも記憶に新しい。

フェデラー自身は今年はグランドスラムの優勝こそなかったものの、「ウィンブルドン」決勝ではノバク・ジョコビッチ(セルビア)に対し2本のチャンピオンシップポイントを握り、優勝まであと1ポイントのところまで迫った。「全豪オープン」では4回戦敗退だったものの、「全仏オープン」はベスト4、「全米オープン」はベスト8と、まだまだ優勝候補の一角であることを証明している。

また、10月の地元大会「ATP500 バーゼル」の10度目優勝や3月の「ATP1000 マイアミ」を含め、4つのタイトルを獲得しており、まだまだ健在という結果を残している。

また健康面でも大きな問題は、今シーズンなかった。フェデラーは今シーズン53勝10敗(レーバー・カップを含む)の成績を残したが、棄権したのは「ATP1000 ローマ」準々決勝のみ。それも悪化する前に試合前棄権したことで、直後の「全仏オープン」ではベスト4へ進出している。

他の選手と比べると、大会数を絞って休養をしっかり取り、大きな大会により照準を合わせていることも長くプレーできている理由だろう。

また錦織も以前フェデラーがあまり怪我をしない理由について「彼はとてもスムーズなプレーをする。どんなショットを打つ時も、全く身体にストレスをかけていないように見える。それが、彼があまり怪我をしない最大の理由だと思う」と語っており、プレースタイルも関係するのだろう。

フェデラーは今シーズン、そして来シーズンについて、「Nitto ATPファイナルズ」でこう語っている。

「今シーズンのプレーには満足しているし、来シーズンも非常に楽しみだね」「今年と同じようなレベルでプレーし続けなければならないし、そうすればチャンスが生まれるだろう。身体に気を付けて、兆候に耳を傾け、チームと一緒にうまくやり、僕の人生で起こっているすべてのこととうまくバランスを取らなければならない」

近年は度々引退について報じられるものの、毎回結果を残してきたフェデラー。まずはオフシーズンでしっかりと休養を取り、来シーズンにまた華麗なプレーで魅了してくれることに期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのフェデラー

(Photo by Julian Finney/Getty Images)