テニス男子国別対抗戦「デビスカップ」の決勝ラウンド(スペイン・マドリード/11月18日~24日/室内ハードコート)の大会3日目。日本はセルビアと対戦し、0‐3、いずれもストレート負けの完敗でグ…

テニス男子国別対抗戦「デビスカップ」の決勝ラウンド(スペイン・マドリード/11月18日~24日/室内ハードコート)の大会3日目。日本はセルビアと対戦し、0‐3、いずれもストレート負けの完敗でグループリーグ敗退となった。

大会2日目のフランス戦では、敗れたものの、優勝候補を相手に健闘。もしセルビアに勝利すれば決勝トーナメント進出の可能性が残っていたが、叶わなかった。

フランス戦では第1試合シングルスを世界81位の内山靖崇(日本/北日本物産)が務めたが、この日は世界104位の杉田祐一(日本/三菱電機)が出場し、世界40位のフィリップ・クライノビッチ(セルビア)と対戦。後ろにノバク・ジョコビッチ(セルビア)が控えていることを考えると、日本は先行しておきたかった。しかし第1セット序盤からリードされると、杉田は持ち前の粘り強さでスーパーショットを放って戦い続けるも、流れを変えることができず敗れた。

第2試合シングルスでは、世界73位の西岡良仁(日本/ミキハウス)が世界2位のジョコビッチに初挑戦。西岡はフランス戦でトップ10選手のガエル・モンフィス(フランス)から勝利を挙げており、勢いに乗った状態での対戦だった。

しかし盤石の強さを誇るジョコビッチに完敗。立ち上がりにジョコビッチから1度ブレークを奪ったものの、自身のサービスゲームでは7度中5度ブレークを喫した。

そして第3試合ダブルスでは、内山とマクラクラン勉(日本)がヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)/ビクトル・トロイツキ(セルビア)と対戦。一矢報いたい日本だったが、2セットともタイブレークの競り合いの末敗れた。

試合後、岩渕聡日本代表キャプテンは「フランス戦でシングルス1勝1敗となって、ダブルスはあと一歩というところまで追い詰めたんですけれども。セルビアに0‐3で負けて、当初(グループ分けが発表された時に)思っていた厳しいグループだというのが、結果として出てしまいました。良い戦いはできたと思うのですが、トップのチームにもっと本当の意味で競って勝てるようなチームにしていきたいなと改めて思いました」と語っている。

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◆「デビスカップ」決勝ラウンドのフォーマット

最初の4日間は3ヵ国ずつ6組に分かれてのグループリーグとなり、シングルス2試合とダブルス1試合が行われる。各組で1位となった6ヵ国と、各組2位の中で最も成績の良い2ヵ国の合計8ヵ国が勝ち上がって準々決勝に進み、その先はトーナメント制となる。

【11月20日 試合結果】

グループリーグ「GROUP A」 日本 0‐3 セルビア

第1試合シングルス ●杉田祐一(日本/三菱電機)2‐6、4‐6 〇フィリップ・クライノビッチ(セルビア)

第2試合シングルス ●西岡良仁(日本/ミキハウス)1‐6、2‐6 〇ノバク・ジョコビッチ(セルビア)

第3試合ダブルス ●内山靖崇(日本/北日本物産)/マクラクラン勉(日本)6(5)‐7、6(4)‐7 〇ヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)/ビクトル・トロイツキ(セルビア)

(テニスデイリー編集部)

※写真は「デビスカップ」決勝ラウンドでの西岡(左)とジョコビッチ(右)

(Photo by Alex Pantling/Getty Images)