2019年度関東学生アメフト秋季リーグ戦11月17日(日) 東工大大岡山キャンパス●東洋大6ー23一橋大第1Q第2Q第3Q第4Q計東洋大60006一橋大0671023見事TDを決めたルーキーのWR小林LB高尾は30ヤードのランプレーを見せた…

2019年度関東学生アメフト秋季リーグ戦

11月17日(日) 東工大大岡山キャンパス

●東洋大6ー23一橋大



第1Q第2Q第3Q第4Q
東洋大
一橋大1023



見事TDを決めたルーキーのWR小林


LB高尾は30ヤードのランプレーを見せた



 東京外大に快勝し、勢いそのままに挑んだ2019年度関東学生アメフト秋季リーグ戦(以下、リーグ戦)の第6戦。2017年まで1部にいた経験を持つ一橋大相手に苦戦を強いられ、6ー23で敗戦した。


 1Q開始から5分。まず動きがあったのは東洋大オフェンスだった。着実にゲインを重ね、エンドゾーン手前20ヤードまで攻め入る。このチャンスにQB宮﨑(ラ3=明学東村山)は、WR小林(ラ1=足立学園)へ左サイドに切り込むパスを出した。ルーキーながらこれまで活躍している小林へのパスは成功。そこから一橋大ディフェンスを振り切ってタッチダウン(以下、TD)を決めた。トライ・フォー・ポイントのキックは失敗するも、6点の先制で幸先のいいスタートを切った。しかし、このプレーが一橋大に火を付けたのか2Qで1本目のTDを決められてしまう。反撃したい東洋大は、エンドゾーンまで残り10ヤードのところでフォースダウン・ギャンブルを選択するも失敗。追加点とはならなかった。


 後半に入ると一橋大オフェンスが勢いを増した。3Q、4Qで1本ずつTDを奪われ6ー20と突き放しにかかる。なんとか追い付きたい東洋大は、残り3分でLB高尾(社1=都立富士)が30ヤードのランプレーを見せるも、得点には結びつかず。試合終了間際にはフィールドゴールを決められ、6ー23で敗北を喫した。


 雑賀ディフェンスコーチは「試合を楽しんでほしい。まだまだ勇気が足りない」と、課題を口にした。攻め込まれたときに思い切ったプレーができるか、違うパターンに持ち込めるか。課題も多いが、ルーキーの小林は「1年だがグラウンドに立てば関係ないと思うので、自分がチームを引っ張れるような活躍をして勝ちたい」と頼もしい。リーグ戦は次戦が最終戦となる。新戦力も加わってチーム一丸となったとき、その真価が問われる。




◼️コメント

・雑賀ディフェンスコーチ

序盤はすごくいい入り方ができていい感じでゲームを進められたが、やっぱりミスでモメンタムを失って逆に向こうにいい試合を2、3、4Qとやられてしまった。そこが大きな敗因。(1部の経験がある一橋大が相手だったが)彼らは1部の経験をしているし1部に行くために必要な努力というのを知っているので、そういう意味では我々に足りない部分を彼らは持っていると思うし、フットボールもクレバーであったし反則は多かったが負けにつながるような自滅のミスをしないとか、そういう何かすごいというよりは状況に応じてやってはいけないことがよくわかっている、賢いチームだなという感じがした。(課題は)相手に攻めこまれたときに自分で違うチャレンジをしてみるだとか、アクションをしてみるというその勇気がまだまだ足りないなと。逆に言うと、もっとそういう意味で試合を楽しんでほしい。やられたら毎回同じことをやるんじゃなくてだったら違うやり方、動き方を変えてみるだとかポジショニングを変えるとか、そういうことが試合を楽しむってことじゃないのかな。そこがまだまだ勇気が足りないなと。その勇気をどれだけ持って実行に移せるか。それがこのチームの大きな課題ではないかなと思う。(収穫は)こういうスポーツなのでけが人が出てそこに下級生が入って今日も試合に出ていたのが何人かいたが、そういった下級生がいい仕事をしてくれることがいっぱいあったのでけがを嘆かず、逆に選手層が深まることができるのをプラスに考えると非常に有効的な1日だったなと思う。(次戦に向けて)もう泣いても笑っても最後なので今年1年間やってきたことを全て出すと。4年生は4年間やってきたことを出し切ってこの2週間で男になって、VIKINGSを卒業していってもらえればいいなと思う。


・WR小林(ラ1=足立学園)

残り2戦、絶対勝とうというなかでやっていてパスが取れたところもあったが、落とすところもあって自分の仕事が全部できたかと言われたらそんなことの無い、反省する点の多い試合だった。(相手の印象について)相手は何度もビデオで見ていたが、自分が練習してきたこと以上に相手が上手かった。(TDについて)宮崎さんのボールを取るだけで、松野さんと森さんがしっかりブロックしてくれて自分は走るだけだったので、先輩方に感謝したい。(最終節に向けて)絶対に負けられない試合なので1年だがグラウンドに立てば関係ないと思うので自分がチームを引っ張れるような活躍をして勝ちたい。



TEXT=稲村真織 PHOTO=廣瀬璃子、稲村真織