第95回関東大学バスケットボールリーグ戦

1部入替戦 2回戦

11月13日(水)駒沢オリンピック公園屋内球技場


●東洋大55-67神大


 11|1Q|13

 13|2Q|21

 20|3Q|16

 11|4Q|17


スターティングメンバー

24 ラシードファラーズ

5 栁澤優

22 和田麗空

14 田代幹

38 福井歩


悲願の達成は後輩に託された

キャプテンとしてチームをまとめあげた加藤

ラシードはチームの絶対的エースを担った


※掲載が遅れてしまい、大変申し訳ございません。


 悲願達成まで、あと一歩が届かなかった。1部昇格を懸け、1部10位の神大と対戦した2部3位の東洋大。2勝先取の昇格戦1回戦でまさかの逆転負けを喫し、もう後がないなかチーム一丸で挑むも55ー67で敗戦した。


 最終Qで逆転を許した1回戦から一夜明け、背水の陣で挑む2回戦。これまでチームを精神的にも支えてきた澤井(済4=新潟商)は「今まで2部で勝ってきた理由はチーム全員で雰囲気良くやってきた部分」と自分たちの強みを振り返り、アップからチームを盛り立てる。試合は序盤から東洋大らしくアグレッシブに攻めていきたいところだったが、1回戦から圧倒的な存在感を見せる神大の小酒部に先制を許してしまう。さらに神大の強力なディフェンスにパスを阻まれ、思うような攻撃ができず我慢の展開が続く。前半を終えて24ー34と、1回戦とは真逆の展開に東洋大サイドからは焦りが生まれた。


 ハーフタイム中改めてチームで話し合い、形勢逆転の糸口を探った。3Qに入ると、ラシード(済4=越谷西)の高さを生かしたミドルシュートや、和田(済3=東海大相模)の連続3ポイントシュート(以下、3PT)で得点を稼ぐ。これには神大のチームファールもかさみ、フリースローのチャンスも増え出した。流れをつかむため東洋大ディフェンスの勢いが増し、神大オフェンスを24秒バイオレーションで食い止めるシーンもあった。迎えた運命の最終Q、何本もシュートを放つもリングに嫌われ思うように得点が伸びない。流れを変えようと3PTの名手、大澤(済1=市立船橋)を投入。すると2本連続で3PTを決め、場内は大歓声に包まれた。しかし望みは届かず、1部の壁を打ち破れないまま55ー67で敗戦した。


 今年の4年生はあまり期待のされていない学年だったという。下級生のころは2部最下位の屈辱も味わった。試合に出ている4年生もみな、Bチームで下積みをしてきた。前評判は決して高くなく、この1年で主力が抜ける波乱もあった。新たにキャプテンに就いたのは、スポーツ推薦ではなく自分で部活に入った加藤(済4=横浜清風)。そんなチームが今季の最終節で立ったのは、1部昇格を懸けた舞台だった。重ねた努力はいずれ花を咲かせることを4年生は身をもって証明し、次を担う後輩たちはその背中を一番近くで見てきた。1部の壁を突き破り新たな歴史を刻む。その思いは東洋大らしいバスケットとともに、確かに次の世代へと受け継がれた。




◼️コメント


・佐藤ヘッドコーチ

結果的には昨日のゲームを引きずっていた部分が正直あったのかなと。自分たちらしくない、東洋らしくない慎重に入りすぎたというかもっとアグレッシブにいってもいい時間帯が結構あったが、そこも今日はあまりなかった感じがした。3Qくらいかな、少し追い上げた部分でそこまでしか今日は力がなかったのかなという感じがする。(4年生に向けて)とにかくキャプテンの加藤中心にまとまりのあるチームだったし、この真面目さが取り柄の4年生たちがしっかりチームをまとめていってくれたので、いいものを残してくれた。それを3年生以下が来年度また引き継いで今年よりもいいチームをつくっていってくれればなと思うし、とにかく本人たちも言っているが一番自分たちの代がというような危機感を持っていたというそういう年代の4年生だったので、その4年生がここまで来れたというのは非常に彼らも自信を持っただろうし、いいものを残してくれたと思っている。(来年に向けて)またどういう形になるかというのはやはり大きな選手が抜けるといったところで、また新しい1年生も入ってきたなかでどういうチームにしていかないといけないのかという部分がある。ただ、この悔しさだけは持ち続けて来シーズンも臨んでもらえればなと思っている。


・加藤(済4=横浜清風)

やっぱり1部は強いなという感想で、自分たちがやってきたことを出せた部分もあったが強いディフェンスだったり、強いリバウンドというところで負けてしまったのが敗因かなと思う。(4年間を振り返って)自分はスポーツ推薦ではなくて自分で部活に入って1年生のときBチームでやってきて、こんな素晴らしい舞台に立てたということはすごくうれしいので、後輩たちだったりどんな環境にいる人でも頑張ってほしいというふうに思う。(4年目は激動の一年だったと思うが)いろいろあった分やっぱり楽しかった。チームメートと文句を言い合うのも普通に楽しいしバスケ自体も楽しいし、本当に楽しかったの一言に尽きる。(キャプテンに就任して)キャプテンとして何かしたというよりかは、みんなが頑張れる環境を整えられればなということでやってきたので、そんなに自分は責任感があるタイプでもないしみんなに助けられてやってきた。楽しかった。(4年生は結束の強い学年だったか)一番期待されてなかった代で、Bチームをみんな経験していて逆境を知っているので一つになれたのかなと思う。(同期に向けて)ありがとうしかない。感謝です。(後輩に向けて)バスケットを楽しんで頑張ってください。


・ラシード(済4=越谷西)

今日は自分が結構相手に対策されてパスも全然来なかったし止められた部分もあったが、後輩たちは自分たちの分も頑張ってほしい。(4年間を振り返って)本当にみんなのおかげで来れたと思う。すごい大変な4年間だったが、ここまで来られて良かった。もう悔いはない。(4年生は結束の強い学年だったか)一番ある。本当にいろんな経験をしてきてるので、一番結束力が強い。(同期に向けて)本当にありがとうと、これからもよろしく、ですかね。(後輩に向けて)後輩は努力を続けて自分たちの分も頑張ってほしい。


・福井(済4=日大山形)

1部が相手ということで自分たちはチャレンジャーで挑んだが、自分たちが相手に勢いを与えて負けてしまったので、悔しいけど来年はまた頑張ってほしい。神大はリバウンドやルーズボールがすごいチームだった。(シーズンを振り返り)まさか自分がスタメンで出るとは思っていなくて、だけど自分の持ち味を練習で発揮して(佐藤)信長さんに掬われたと思うのでやっぱりそこは自信を持っていて良かったなと思う。(4年間を振り返り)自分はBチームも経験していて、Bチームのことも知っているのでAチームに上がって試合にもそれなりに絡めたので、4年間バスケットをやってきてよかった。(東洋大で過ごして)仲間にも恵まれて、同期だったり指導者にも恵まれたのでよかったと思う。(後輩に向け)来年はインサイドが抜けるので戦いはキツくなると思うが、やっぱり身長がなくても2部でやっているチームはあるのでそこを見習って自分たちらしく頑張ってほしい。(4年生に向け)自分たちの代は1年生の頃からオフの日にも一緒にワークアウトをやったりしていて、練習も結構早めにきてやっていたりしてきて、本当に感謝しかない。


・栁澤(済4=桐光学園)

昨日の試合は落としてしまったが、今日は最初からみんな気持ちが入っていたのでいい入りはできていたと思う。でもやっぱり勝負どころで相手の方が集中力だったりリバウンドやルーズボールだったりが一枚も二枚も上手だったのかなと。神大は身長だったら全然大きい方ではないと思うが、1部で2年間やってきてるので決めるべきところ、抑えなきゃいけないところをしっかりやってこられたのでそう言ったところのバスケットをよくわかってるなと思った。(シーズンを振り返り)入学してから1回も上の入替戦とか、リーグ戦の終盤まで勝ち負けのある緊張感のある勝負ができる事が無くて、それが4年になってできるようになったので、今までの4年間をみたらすごいことをやったんだなという感想。最後は負けてしまったが、入替戦に行かせてあげたっていう後輩の経験にもなったので、これからまた信長さんの元で新しい歴史を作っていってほしい。(東洋大で過ごしてきて)最初の方の2年間はすごく弱くて自分自身も出たり出なかったりだったが、本当に4年生中心に話し合いしたり、バスケットに対して真剣になれた4年間で、そのおかげで結果も付いて来たと思う。結果が全てではないが、やっぱり入替に行くとかそう言った目標に向けてどう取り組んだかっていう点で色んなものを犠牲にしてきているのでそこで得たものは財産。(後輩に向け)ラシードが抜けてセンターがいなくなってしまうと思うが、ディフェンスからのスタンスは変わらず速攻っていうバスケをつなげてほしい。(4年生に向け)本当に感謝しかない。みんながいい時もダメな時も言える仲だった。仲良い悪いの話ではなくてバスケットに対して真剣じゃないとできない事だと思うので、やっぱり今までの先輩を見てきても本気で言い合えてる人たちはあまりいなかったように感じるので、そういうコミュニケーション取れたっていうのはほんとに感謝している。(中高大と共にしてきた田代に向け)(笑)毎回高校、大学行く度に「倒しますよ」と言われていたのに結局敵にならず、一番長い時間過ごしてきたのが彼で。彼はすごく努力家で元々すごい能力がある訳ではないが気づいたら体育館にいるし、本当にバスケットが大好きで来年のキーマンになると思うので、みんなとうまくコミュニケーションをとりながら頑張ってほしい。


・澤井(済4=新潟商)

ずっとあっちは1部でやってきて昨日僅差で負けちゃってチームも落ち込んだが、今まで2部で勝ってきた理由というのはチーム全員で雰囲気良くやってきた部分だったので、今日はそこをアップから雰囲気良くやろうというのを心がけていた。(4年間を振り返って)自分たちが下級生のころは本当に下の入れ替えとかで3部落ちるか落ちないかだったので、そこから自分たちの代で1部行けるかどうかというそこまで持ってこられたのは本当に同期の結束力が強かったからだと思う。それを今後も後輩たちには続けてもらって自分たちの成績を抜いてほしいと思う。(同期に向けて)一番いろんなことがあった代だったので最後こういういい形で終われたのは同期の結束力のおかげだと思うので、本当にありがとうと伝えたい。(後輩に向けて)後輩は能力の高い選手が多いので今年以上の結束力でやれば能力も生かして、ちっちゃくなっちゃうのでスピードだったりフィジカルを強化してもらって今後1部の舞台で戦うことを期待している。


・田代(済3=桐光学園)

1部の神大はフィジカルや気持ちの部分が2部とは全然違うなと感じた。東洋とは結構似たようなチームだと思っていたが、それ以上にディフェンス、ルーズボール、リバウンドすごいし。うまさとかそういうのはあまり違わないなと思ったが気持ちの部分がすごく強いチームだと思った。(シーズンを振り返り)信長さんに結構強く言われて下を向いてしまうこともあってバラバラになりかけることもあった。僕みたいな生意気な下級生が沢山いたけど、やっぱり4年生の存在が大きくてチームをまとめてくれていいチームだった。(4年生に向け)今までにない東洋大を作ってくれて、リーグ戦は3位という結果で終わってしまったけどそれも今まででは1番の結果で、強いチームを作ってくれてありがとうという気持ち。(中高の先輩栁澤に向け)振り返ると結構長いなと。でも一番お世話になったし、僕めちゃくちゃ生意気なんですけど、すごく可愛がってくれて、もうこう言った場で一緒にバスケができないと思うとすごく悲しい。


・和田(済3=東海大相模)

個人的には自分の弱さを知れて良かったかなという感じ。(1部昇格まであと一歩だったが)チャンスをものにできなかったのは悔しいが、こういう舞台に立てた4年生に感謝したい。(4年生に向けて)本当にここまで来られたのは4年生だし、自分もこういうふうに成長できたのは4年生のおかげだしこうやって自信を持ってやりやすくプレーできたのも4年生のおかげで、何もかも4年生のおかげなのでこれからずっと感謝していきたい。(来年は最上級生になるが)この悔しさを忘れずに日々練習を怠らずに、来年はたぶんチームの背がちっちゃいのでそういうフィジカル面とか走ったりとか、トレーニングを大切にやっていきたい。




TEXT=稲村真織 PHOTO=渡部穂乃花、稲村真織