完膚なきまでにたたきのめした。日体大Cチームとの練習試合。前半開始直後にトライを決めるとその後も終始圧倒した。最終的に121―0で完封勝利。帝京大戦をひかえるチームに勢いを与える一戦となった。◆11・17 練習試合(八幡山グラウンド)▼対…

 完膚なきまでにたたきのめした。日体大Cチームとの練習試合。前半開始直後にトライを決めるとその後も終始圧倒した。最終的に121―0で完封勝利。帝京大戦をひかえるチームに勢いを与える一戦となった。

◆11・17 練習試合(八幡山グラウンド)

▼対日体大C戦

 ○明大121{61―0、60―0}0日体大

 開始直後から試合は動いた。前半4分、敵陣22ライン付近でのマイボールスクラムから左に展開すると、FWのアタックでゲインラインを切る。最後は右ロック武内慎(商1=石見智翠館)が長い手足を生かし相手につかまりながらもグラウンディング。スタンドオフ二浦瑞樹(営4=明大中野)がコンバージョンを冷静に沈め、7―0とした。その後も明大はFW、BK一体となりながら着実にトライを量産していく。前半終了間際にはハーフウェーライン付近でボールを確保した右ウイング杉本大雅(政経1=国学院久我山)が独走し中央にトライ。前半を61―0で折り返した。大幅なメンバーチェンジを行った後半も相手を寄せ付けず完封。「クイックセットを意識してしっかりとやり切れた」(スクラムハーフ安部耕平・法4=大分舞鶴)。121得点を挙げ大勝した。

 ルビコンの成長がチームに勢いをもたらす。通常はA、Bチーム主体のペガサスとCチーム主体のルビコンに分かれて練習を行っている明大。快勝の要因は下級生を主体としたルビコンの力強さにあった。今試合では吉沢拓海(政経1=熊谷工)や武内らの若い選手が存在感を現した一方で、安部や二浦といった最上級生も果敢な攻めの姿勢を見せ勝利に貢献した。「シーズンが深まる中、下のチームの出来や姿勢はAの人間に対してすごく影響する」(安部)。チームは次週、帝京大戦をひかえる。「限られた時間で自分のパフォーマンスを最大限出すことが下級生は来年にもつながる」(フルバック廣渡将・商4=東福岡)。今後もルビコンの躍進でチームの底上げをはかる。

[清水康佑]

試合後のコメント

安部

――今日の試合の振り返りをお願いします。

 「得点差が空いた試合でした。チームとしてはクイックセットを選手の中でミーティングをして立てた試合でした。そこはしっかりとチームの中でやり切れました。それが結果につながりました」

――アタックでは終始攻め続けました。

 「相手がどうではなく、自分たちがスタンダードを全うするということが大事になる試合でした。アタックは継続できていたんですけど、スタンダードを80分間保てたかというとまだまだ完璧ではありませんでした。結果としては上出来かもしれないですが、内容を明治としてどのカテゴリーでも明治のスタンダードをこだわっていけたらもっと良くなると思います」

――このゲームはどういった位置づけでしたか。

 「シーズンが深まる中で、下のチームの出来や姿勢はAチームの人間に対して、すごく影響すると思います。どれだけ下から力を供給できるかを意識して取り組みました。できているところもあったんですけど、まだまだです。そこは決勝まであと7週間あるのでまだまだチームとして伸びていけると思います。改善するところがあるということはまだまだ伸びるということなのでいい課題が出たなと思います」

廣渡

――今日の試合の振り返りをお願いします。

 「前後半ともに失点ゼロでした。ペナルティーもあったけど、いつもの試合よりはペナルティーも少なくてディフェンスでも圧倒できました。アタックも敵陣まで行ってトライをとれないこともあったけど取り切れるシーンが多かったのでいい試合になったなと思います」

――活躍した選手はいらっしゃいますか。

 「この人っていう選手はいないですが、練習でやってきたことをみんな出せていました。吉沢とか武内なんかは体を張って頑張っていたのでチームにいい流れができたなと思っています」