「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月10日~17日/室内ハードコート)の大会7日目、男子シングルス準決勝でステファノス・チチパス(ギリシャ)がロジャー・フェデラー(ス…

「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月10日~17日/室内ハードコート)の大会7日目、男子シングルス準決勝でステファノス・チチパス(ギリシャ)がロジャー・フェデラー(スイス)と対戦。6-3、6-4のストレートでチチパスが勝利し、同大会初出場での決勝進出を果たした。決勝進出を果たした瞬間、チチパスは思わずラケットを落とすほど、喜びの表情を見せた。試合時間は1時間36分。

両者は過去に3度対戦しており、チチパスが1勝2敗と負け越していた(「ATP1000 ローマ」でのフェデラーの試合前棄権は除く)。しかし、初出場ながらグループ「アンドレ・アガシ」を1位通過し、勢いに乗るチチパスがフェデラーを退け、勝利を手にした。

第1セットの序盤でブレークに成功したチチパスは、その後もフェデラーの猛攻をしのぐ。第9ゲームでは6本のセットポイントをしのがれ、デュース8回、ブレークポイントも2本握られたが、粘るフェデラーを振り切って6-3で先取。

続く第2セットでも先にブレークしたチチパス。直後にブレークバックされるも、再びブレークして1ブレークアップとする。そして第10ゲームでも2本のブレークポイントを握られたが、しのぎきると最後は強烈なサービスエースを決めて6-4で第2セットを連取した。

勝利したチチパスは試合後のオンコートインタビューで「ロジャーも僕にプレッシャーを掛けていて、とても良いプレーをしていた。ブレークポイントをしのげたのが良かった」「彼はコートの魔術師。素晴らしいプレーだった」と試合を振り返った。

そして「この会場にいる子どもたちのように、僕も以前にこういった試合を観ていた」「僕にとっては特別な試合の1つ。この瞬間を待っていた」と、決勝進出の喜びと驚きを語った。

勝利したチチパスはこの後に行われるドミニク・ティーム(オーストリア)とアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の勝者と決勝で対戦する。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのチチパス

(Photo by TPN/Getty Images)