広島の薮田が31日のDeNA戦に先発し、6回無失点の好投で2勝目を挙げた。予告先発だった福井が試合前のアクシデントで登板を回避し、急遽先発のスクランブル登板となったが、今季最高とも言える結果に薮田は「1軍でようやく仕事ができた気がする」と喜…
広島の薮田が31日のDeNA戦に先発し、6回無失点の好投で2勝目を挙げた。予告先発だった福井が試合前のアクシデントで登板を回避し、急遽先発のスクランブル登板となったが、今季最高とも言える結果に薮田は「1軍でようやく仕事ができた気がする」と喜んだ。
■アクシデントも代役活躍、今季の広島象徴する試合に、「1軍でようやく仕事できた」
広島の薮田が31日のDeNA戦に先発し、6回無失点の好投で2勝目を挙げた。予告先発だった福井が試合前のアクシデントで登板を回避し、急遽先発のスクランブル登板となったが、今季最高とも言える結果に薮田は「1軍でようやく仕事ができた気がする」と喜んだ。
「ロッカールームで、監督から試合に15分前ぐらいに(先発と)言われた」という薮田は、「チャンスが巡ってきたと思って、マウンドに上がった」と、緊急登板をプラスに考えた。
準備不足も懸念されたが、「今は中継ぎをやっているので、肩はすぐにできた。いけるところまでいこうと思った」という姿勢で、DeNA打線を6回まで無失点に抑えた。
キャッチャーの會澤は、「低めに投げようという気持ちで、いいピッチングをしてくれた。いいバッターが揃っている中で投げ切れたのは、成長だと思う」と、デビュー戦以来となった先発での勝利を評価した。緒方監督も「今日はまさかという形の登板で、最高の結果を出してくれた。今日は薮田でしょう。ナイスピッチング」と、期待以上の好投を喜んだ。
薮田は、「今シーズンは、2軍ではずっと先発で投げていた。上で先発ができるチャンスが来たので、しっかり投げようと思った。試合中は、そのイニングを抑えることしか考えなかったが、結果的に6イニング投げられて、勝ちにつながってよかった」と満足そうだった。
予想できないアクシデントが起こっても、その代役が期待以上の活躍を見せる。今季のカープを象徴するような試合だった。
大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo