11月20日から鹿児島県で第89回全日本ボクシング選手権(以下、全日)が行われます。そこで全日までのカウントダウン企画として、今年出場する8人の選手をご紹介します。4日目となる今日は、57㌔級の堤駿斗選手です。 「心の底からボクシングが好…

 11月20日から鹿児島県で第89回全日本ボクシング選手権(以下、全日)が行われます。そこで全日までのカウントダウン企画として、今年出場する8人の選手をご紹介します。4日目となる今日は、57㌔級の堤駿斗選手です。


 「心の底からボクシングが好き」と話してくださった堤選手。昨年度の全日では、けがで棄権となり悔しい3位。だからこそ今年の全日への思いは誰よりも強いと言います。この1年、全日に向けてモチベーションを上げてきた堤選手にボクシングをやる上での原動力や今の心境などをお聞きしました。(取材日・11月15日、聞き手・岡村珠里)




ーーリーグ戦を振り返っていかがでしたか


自分は1試合しか出られなくて貢献できなかったですけど、結果的には最後優勝できたのでチームの一員としてすごくうれしかったです。


ーーボクシングを始めたきっかけは何ですか


兄が先にボクシングを始めて、それを見ているうちに興味が出てきてやりたくなったので始めました。


ーープレースタイルや、自身の武器を教えてください


自分の距離感を保って戦えるところですね。前の手のジャブで自分の距離を支配できるところだと思います。


ーー弟さんは10月の国体で優勝、今開催されているアジアユースでも活躍されていますが、どのような存在ですか


自分にとっては刺激にもなりますし、ライバル的な存在だと思っているので、結果で切磋琢磨(せっさたくま)していきたいなと思っています。


ーーこの1年で試合や練習に対する心境やモチベーションは変わりましたか


この1年は良くなかったところから始まって、ここまできたんですけど、今回全日本が今年最後であるというところでそれに向かっての練習っていうのはすごくモチベーションが高くて、本当にこの全日本がラストチャンスだと思ってやってきているので、そこでモチベーションはいい感じに保ててると思います。


ーー成長したなと感じるところは


ボクシング的に体の強さっていうのはすごい重点を置いてやってきていたので、そこは自信を持って成長したなと思いますね。


ーーここ最近で、刺激をもらったなと思う出来事などはありましたか


この前の11月7日の井上尚弥さんの試合を観に行ったんですけど、すごく刺激を受けました。本当にすごかったです。


ーー昨年、試合前のルーティンは麺類を食べることと言っていたのですが、今も変わらずですか


そうですね。そんなには変わってないですね。食べないときも最近は出てきたかなって感じで、あんまりルーティンを細かく作りすぎない方がいいのかなって思い始めて、最近はあまり気にしないようにしています。


ーーボクシングをやる上で原動力になっていることは何ですか


自分は心の底からボクシング好きなので、それが1番大きいですね。好きなことをやるっていうのはやっぱ幸せなことじゃないですか。それをのびのびとできる環境っていうのがすごい自分は気持ちいいので、それが1番の原動力ですね。


ーー憧れの選手はいますか


そうですね、やっぱり自分は井上尚弥さんがずっと憧れている選手ってどこでも言ってきているし、それは今でも変わらないです。目標としているボクサーでもあるので尊敬してます。


ーー昨年はけがで棄権ということもあり3位という結果でしたが


昨年は準備段階でもあまりうまくいかないこともあって、そういう姿勢が結果に出ちゃったのかなと思います。今回はしっかり準備してきているので、けがとかにももちろん気をつけながら今年はしっかり慎重に戦いますし、そう言ったところで昨年の失敗があったから今年はうまくいったと後で言えるように頑張りたいと思います。


ーー今年の全日にかける思いを教えてください


本当に自分のアマチュアボクシングの最後のチャンスだと思っているので、ラストチャンスという気持ちで覚悟を決めて大会に挑んで優勝したいと思います。


ーー注目してほしい自身のプレーはどこですか


当てさせずに打つスタイルっていうのが自分の持ち味なのでそこの細かい技術だったりとかを真剣に見てほしいです。


ーー全日本を控えている今、特に意識して練習していることはありますか


相手の選手の対策ですかね。やっぱり強い選手、自分の上で戦う選手っていうのは何人か決めているので、その選手の対策の練習っていうのを今は重点的にやっていますね。


ーー今の調子はいかがですか


いいと思いますよ。試合になってみないとまだわからないですけど今のところは順調です。


ーー最後に全日に向けて意気込みをお願いします


他の選手にはない覚悟とそれまで下準備して練習してきたので、そこは自信を持っていますし、もちろん優勝するつもりでやってきたので何としても優勝してこの先の予選も勝ってオリンピック出場につなげたいです。


ーー次登場するのは○○選手なのですが、どんな選手ですか


アニオタな選手なんですけど、内面的に優しくてボクシングのことをよく知っているので、すごく強いですしうまいボクサーです!



堤選手ありがとうございました!

明日の特集もお楽しみに!



◆堤駿斗(つつみ・はやと)

  

学部・学科・学年/経営学部・会計ファイナンス学科・2年

 出身校/習志野

身長・体重/171㌢・57㌔

生年月日/H11・7・12

血液型/O型 

階級/57㌔級 

好きなこと/ボクシング