早大スポーツ科学部は15日、総合型選抜Ⅰ(トップアスリート推薦)、Ⅱ(アスリート選抜入試)、Ⅲ(スポーツ自己推薦入試)の各群の合格者を発表した。陸上競技では、トップアスリート推薦で栁本匡哉(愛知・豊川高)が合格。栁本は3月のアジアユース選…

 早大スポーツ科学部は15日、総合型選抜Ⅰ(トップアスリート推薦)、Ⅱ(アスリート選抜入試)、Ⅲ(スポーツ自己推薦入試)の各群の合格者を発表した。陸上競技では、トップアスリート推薦で栁本匡哉(愛知・豊川高)が合格。栁本は3月のアジアユース選手権1500メートルで2位と、国際舞台を経験済みだ。今年の全国高校総体(インターハイ)では1500メートルで日本人トップの2位に入賞。小柄な体から繰り出される鋭いラストスパートが魅力的だ。


今年はトップアスリート推薦で栁本(中央)が合格。インターハイ男子1500メートルでは日本人トップの2位に入った

 アスリート選抜入試には、今年のインターハイ女子400メートル障害に優勝した津川瑠衣(東京・八王子高)が合格。400メートル障害の自己ベスト・58秒14は高校歴代8位の好記録だ。今年の日本学生対校選手権では同種目に3人が入賞した女子障害ブロック。津川の加入で、より層の厚みを増していくだろう。他にも短距離ブロックには200メートル今季ランキング5位で、今年のインターハイ同種目5位入賞の秀島来(千葉・東海大浦安)や、400メートルに46秒73の自己記録を持ち、2年生ながら昨年の国民体育大会少年Aを制した藤好駿太(福岡・修猷館高)らが合格した。

 長距離ブロックには3000メートル障害で実績を持つ選手が入学予定だ。北村光(群馬・樹徳高)、菖蒲敦司(山口・西京高)の二人はインターハイ2年連続入賞を成し遂げた。共に1500メートルから10キロのロードまでハイレベルな記録を保持しており、スピードとスタミナを兼ね備える。ネクストステージでも幅広い活躍が期待できるだろう。


短距離ブロックには今年のインターハイ女子400メートル障害を制した津川が加入する

 今年も数多くの実力者が早大に合格した。来春以降、『エンジにW』のユニホームを着てトラックアンドフィールドを駆け抜ける姿が待ち遠しい。

(記事 岡部稜)

合格者(Ⅰ、Ⅱ群のみ掲載)

男子

稲毛碧(東京学館新潟高)

自己記録:100メートル10秒66、200メートル21秒28

実績:2017U18日本選手権200メートル優勝

北村光(群馬・樹徳高)

自己記録:3000メートル障害8分54秒50、5000メートル14分16秒38

実績:2019IH3000メートル障害3位

佐藤航希(宮崎日大高)

自己記録:5000メートル14分08秒75

実績:2017国体少年B3000メートル8位

菖蒲敦司(山口・西京高)

自己記録:1500メートル3分48秒20、5000メートル14分03秒15、3000メートル障害8分59秒81

実績:2019IH1500メートル7位、3000メートル障害4位、2019都道府県駅伝1区区間賞

田中天智龍(鹿児島南高)

自己記録:400メートル障害52秒00

実績:2018U18日本選手権400メートル障害3位

秀島来(千葉・東海大浦安高)

自己記録:100メートル10秒61、200メートル21秒06

実績:2019IH200メートル5位

藤好駿太(福岡・修猷館高)

自己記録:200メートル21秒09、400メートル46秒73

実績:2019IH400メートル3位、2019国体少年A400メートル2位、2018国体少年A400メートル優勝

栁本匡哉(愛知・豊川高)

自己記録:1500メートル3分46秒23、5000メートル14分19秒99

実績:2019アジアユース選手権1500メートル2位、2019IH1500メートル2位

女子

津川瑠衣(東京・八王子高)

自己記録:400メートル障害58秒14、400メートル55秒16

実績:2019IH400メートル障害優勝、400メートル7位、2019国体少年共通400メートル障害2位

凡例:IH…全国高校総体、国体…国民体育大会、都道府県駅伝…全国都道府県対抗男子駅伝