「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月10日~17日/室内ハードコート)のグループ「アンドレ・アガシ」第2戦でのダニール・メドベージェフ(ロシア)との対戦で、第3セット1-5、マッチポイントを握られたところから大逆転勝利を飾ったラファエル・ナダル(スペイン)。そのナダルは記者会見で、若い選手への良い手本は「自制心を失わなかったこと」だと語った。

この試合、ナダルは第1セットを接戦の末にタイブレークで落とすが、第2セットで盛り返して2ブレークを奪いイーブンに戻す。しかし第3セットでは失速し0-4、そして1-5に。さらに第7ゲームでは、マッチポイントを握られた。しかしそこから挽回し、最終的には6(3)-7、6-3、7-6(4)で勝利を収め、決勝トーナメント進出に向けて望みを繋いだ。

ATP(男子プロテニス協会)によると、ナダルは記者会見で、世界中の若い選手に絶対に諦めないで戦うことが大事だというメッセージになったのでは?という旨の質問をされた際に、こう答えている。

「良い手本は一日のことではない、毎日のことだよ。自分の意見としてはカムバックできたことそのものが良い手本ではない。もちろん、戦い続ける必要があるけど。そうではなく、良い手本とは第3セット1-5となった時にラケットを壊さなかったこと、上手くいっていない時に自制心を失わなかったことだ」

「ポジティブをキープし、相手が自分より少し良いプレーをしていて、自分は相手ほど良くないことを受け入れること。それが唯一の良い手本だ。違うかな?自分が良いと信じ過ぎるあまり、間違いを認めることができない時には、フラストレーションが溜まるからね」

大逆転できたことはあくまでも結果であり、自制心を失わずに戦い続けたことが大事なんだと語っている。

実際それを続けてきたからこそ、10年以上トップレベルをキープし、グランドスラムで19回の優勝を飾ることができたのだろう。

第2戦を終えた時点で、グループ「アンドレ・アガシ」ではステファノス・チチパス(ギリシャ)がいち早く決勝トーナメント進出を決めた。ナダル、メドベージェフ、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が残り一枠をかけて第3戦に挑むことになる。

ナダルが決勝トーナメントへ進出するためには、ナダルがチチパスに勝利するだけでなく、メドベージェフがズベレフに勝利する必要がある。

混戦の中、ナダルが決勝トーナメントへ進出できるか、そして初のツアー最終戦優勝を飾ることができるか注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのナダル

(Photo by Justin Setterfield/Getty Images)