マイナーリーグは9月上旬で終了するが、中後のほかにも、メジャー昇格を目指してアピールを続けている日本ゆかりの選手は多い。■中後は防御率0.00の活躍、川崎はメジャー再昇格が濃厚? 昨季限りでロッテを戦力外となり、ダイヤモンドバックスとマイナ…

マイナーリーグは9月上旬で終了するが、中後のほかにも、メジャー昇格を目指してアピールを続けている日本ゆかりの選手は多い。

■中後は防御率0.00の活躍、川崎はメジャー再昇格が濃厚?

 昨季限りでロッテを戦力外となり、ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ中後悠平投手が、3Aリノで奮闘を続けている。今季はルーキーリーグからスタートし、3A昇格後は11試合で7回2/3を投げて7安打無失点10奪三振1四球の防御率0.00。3Aでは110球を投げてストライクは77球(ストライク率70%)と、日本時代には課題の1つとされていた制球力も改善し、存在感を見せている。

 マイナーリーグは9月上旬で終了するが、中後のほかにも、メジャー昇格を目指してアピールを続けている日本ゆかりの選手は多い。

 カブス傘下3Aアイオワでは、川崎宗則内野手が100試合出場で打率.248をマークしている。今季は2度のメジャー昇格も、いずれも短期間でマイナー落ち。しかし、メジャー40人枠に入っており、9月のロースター拡大で再昇格となることが濃厚だ。カブスのジョー・マドン監督は、川崎の明るいキャラクターと選手としての実力を高く評価しており、地区首位独走から108年ぶりの世界一を狙うチームでカギを握る存在となりそうだ。

 同じアイオワでは、元阪神のマット・マートン外野手が好成績を残している。ここまで72試合出場で打率.313。7月7日時点で.347をマークしていたため、やや成績を落としたが、打撃レベルの高さを見せている。ただ、川崎とは違いメジャー40人枠には入っておらず、年齢も34歳とベテランの域に入っているため、層の厚いカブスでは昇格へ向けて高い壁がある。

 昨季、NPBに所属していた選手では、元ロッテのチャド・ハフマン内野手がタイガース傘下3Aトレド、元巨人のアレックス・カステヤーノス外野手がロッキーズ傘下3Aアルバカーキで奮闘している。

■ヤンキース傘下の加藤豪将は1Aでプレー

 昨季、インディアンスでメジャーデビューを飾った3Aコロンバスの村田透投手は、今季は昇格を果たせていない。30日(同31日)にはダーラム戦に先発し、6回5安打1失点で8勝目(4敗)をマーク。今季序盤は中継ぎでの登板も多かったが、32試合登板で防御率3.83となっている。また、2013年のドラフト2巡目でヤンキースに指名された加藤豪将内野手は、今季も1Aチャールストンでプレーしており、打率.233、出塁率.325。6月までは打率2割台後半を維持していたが、この2か月で数字を落としている。

 その他、青木宣親は現在はマイナーで調整中で、打率.338。相手チームの先発投手との兼ね合いで降格となっており、再昇格となることが濃厚だ。また、元西武のウェイド・ルブランは今季途中にマリナーズに加入し、11試合登板で3勝0敗、防御率4.50と奮闘していたが、戦力外となった。

 マイナーリーグでプレーする主な選手の成績は以下の通り。

【投手】

◯中後悠平(Dバックス3A)
11試合登板、0勝0敗、防御率0.00

◯村田透(インディアンス3A)
32試合登板、8勝4敗、防御率3.83

【野手】

◯川崎宗則(カブス3A)
100試合出場、打率.248、1本塁打、39打点

◯マット・マートン(カブス3A)
72試合出場、打率.313、2本塁打、32打点

◯チャド・ハフマン(タイガース3A)
116試合出場、打率.278、13本塁打、58打点

◯アレックス・カステヤーノス(ロッキーズ3A)
45試合出場、打率280、4本塁打、22打点

◯青木宣親(マリナーズ3A)
18試合出場、打率.338、0本塁打、4打点

◯加藤豪将(ヤンキース1A)
62試合出場、打率.233、1本塁打、24打点