「全日本テニス選手権」は、日本のテニス界における大きな大会だ。今年は2020年の東京オリンピック会場のテスト大会として開催されたことで、別の意味もある大会となった。同大会は、センターコートの大改装がなされた有明コロシアムで行われ、オリンピック委員会の承認を受けた。オリンピック公式サイトが伝えている。

今年の「全日本テニス選手権」では、男子シングルスでは野口莉央(日本/明治安田生命)、女子シングルスでは本玉真唯(日本/島津製作所)がそれぞれ優勝。野口は清水悠太(日本/三菱電機)を6-3、6-4のストレートで下し、本玉は第1セットを落としたものの、秋田史帆(日本/橋本総業ホールディングス)に4-6、6-1、6-1のフルセットで勝利した。男子ダブルスでは仁木拓人(日本/三菱電機)/今井慎太郎(日本/イカイ)組、女子ダブルスは森崎可南子(日本/橋本総業ホールディングス)/米原実令(日本/明治安田生命)組が優勝。

今大会では、メインコートの有明コロシアムと、新設された第1コートの両方が使用された。オリンピックで3番目のアリーナとなる第2コートは、2020年3月に完成の予定だ。

収容人数1万人の有明コロシアムは、開閉式の屋根を装備しており、真夏の東京でも日陰で開催することが可能になっている。ITFのシニアエグゼクティブディレクターKris Dent氏は、「(有明コロシアムは)大幅に改善し、センターコートの見栄えが素晴らしいだけでなく、バックルームを含め必要な設備がすべて揃っています。特にインドアテニスセンターは申し分ない出来だと言えるでしょう。公共のテニス施設として、そして地域に根ざしたテニスクラブとして、オリンピックが終わった後も引き続き多くの方々に利用される場所になることでしょう。これはとても重要なことです」

2020年の東京オリンピックには、ロジャー・フェデラー(スイス)がすでに出場の意向を示している。グランドスラム20冠を保持しているものの、オリンピック男子シングルスの金メダルをまだ獲得していないフェデラー。2008年の北京大会ではダブルスで金メダルを獲得しているが、シングルスで決勝まで進んだ2012年のロンドン大会では、アンディ・マレー(イギリス)に敗れている。2020年は、フェデラーにとってオリンピックへの最後の挑戦になるだろう。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「UNIQLO LifeWear Day Tokyo」でのフェデラー

(Photo by Jun Sato/WireImage)