血栓症の影響がないことを練習動画でアピール2年続けて血栓症によりレギュラーシーズン中盤以降の試合を欠場せざるを得なかったクリス・ボッシュが、完全復活をSNS上でアピールしている。周囲が身体の状態を心配する中、ボッシュは自撮り動画をTwitt…

血栓症の影響がないことを練習動画でアピール

2年続けて血栓症によりレギュラーシーズン中盤以降の試合を欠場せざるを得なかったクリス・ボッシュが、完全復活をSNS上でアピールしている。

周囲が身体の状態を心配する中、ボッシュは自撮り動画をTwittterに投稿。「バスケットボールを続けているのかと皆に聞かれる。もちろんプレーしているよ。僕はバスケットボール選手だ!」と力強く語った。

また、コート上でドリブルからジャンプシュートを続けて成功させる動画も公開し、プレーに支障がないことをアピールしている。

今年の2月9日に行なわれたスパーズ戦を最後に実戦を離れているボッシュは、昨シーズンのプレーオフ期間中にも練習動画を公開し、ヒートに復帰を直訴。しかし、健康面の不安を解消できず、チームとの話し合いの末、復帰を見送った経緯がある。

ヒートの球団社長パット・ライリーは以前、ボッシュの復帰に関して「8月か9月まで待てば、より多くの情報を得られる」として、決定を先延ばしにしてきた。

最大の問題は、血栓症の再発予防として、血液希釈剤投与の治療を続けながら、激しい接触を伴うNBAでプレーする許可を医師が与えるかどうかだ。血液希釈剤投与には、出血の際に血が止まりにくいという副作用があるため、チームも医師も復帰のゴーサインを出すことに二の足を踏んでいる。

生え抜きのドウェイン・ウェイドがブルズへ移籍した今、ヒートにはボッシュの力が必要だ。しかし、選手本人がどれだけ復帰を希望しても、最終的には医学的観点からの判断が優先される。ヒートには、あらゆる情報、今後起こり得る可能性のある現象を考慮した上での判断が求められる。

ウェイドの移籍により、2010年にヒートで結成したレブロン、ウェイド、ボッシュのビッグ3も今ではボッシュ一人となった。復帰は医者の決定次第ではあるが、昨シーズンの成績を上回り、優勝を目指すにはボッシュの力が必要となる。