11月2日(土)、44日間に渡るラグビーワールドカップ2019™日本大会が閉幕した。ラグビー日本代表が史上初めてベスト8に進出したこともあり、大きな盛り上がりを見せた。そんな日本大会の名シーンを30秒にギュッと凝縮したCMが制作…

11月2日(土)、44日間に渡るラグビーワールドカップ2019™日本大会が閉幕した。ラグビー日本代表が史上初めてベスト8に進出したこともあり、大きな盛り上がりを見せた。そんな日本大会の名シーンを30秒にギュッと凝縮したCMが制作された。

「見たこともない景色」篇(ラグビーワールドカップ2019™日本大会・TVCM・30秒)

開幕前から北九州市がウェールズ代表を歓待し大きな話題を呼んだ。9月20日(金)、大会はガチガチの日本代表がロシア代表を下した開幕戦から始まった。東日本大震災で被害に遭った学校の跡地に作られた岩手・釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムで、ウルグアイ代表がフィジー代表を破るアップセットを見せた。大漁旗がはためいたスタジアムでは、エスコートキッズがウルグアイ国歌を大声で歌って話題を呼んだ。

9月28日(金)には日本代表が世界2位のアイルランド代表を下し「静岡ショック」「エコパの奇跡」と呼ばれた金星を挙げると日本中にラグビーブームが巻き起こった。海外チームの間では、日本の文化を尊重し、感謝の意味を込めて試合後にファンにおじぎをして挨拶していた。元日本代表の廣瀬俊朗さんらの出場国国歌を歌いおもてなしをする「スクラムユニゾン」の活動が実り、ファンの間で国歌を歌うことも定着した。日本代表のチームソングである「ビクトリーロード」を歌う日本代表のファンもいた。

台風で予選プールの試合が3試合中止になったものの、試合がなかったカナダ代表が釜石、ナミビア代表の選手たちは宮古市でボランティア活動を行って、世界的に話題を呼んだ。決勝トーナメントでは3連覇を目指したオールブラックスが準決勝で敗れた。決勝では南アフリカ代表が3度目の優勝を果たし、初の黒人キャプテンであるFLシヤ・コリシが優勝杯「ウェッブ・エリスカップ」を横浜の空に掲げた。

ラグビーワールドカップ2019™日本大会のオフィシャルスポンサーとして「丸の内15丁目PROJECT.」を展開したり、丸ビル外構部に「丸の内ラグビー神社」を建立したりして、ラグビーを盛り上げてきた三菱地所株式会社が新たなCMを制作。CM内で歌われている曲は日本人の父とスウェーデン人の母をもつマイア・ヒラサワさんが担当した。

「どうして、知らない国を応援したのだろう。
どうして、他国の国歌を歌ったのだろう。
どうして、相手の文化を尊重したのだろう。
どうして、身を粉にして人に尽くすことができたのだろう。
敵味方に垣根はない。
その精神が、見たこともない景色を日本中に生み出したのだ。
あの感動をこれからの力に。」

という三菱地所株式会社のCM内のキャッチコピーを読むだけでも心を打つ。是非、CMの映像とともにラグビーワールドカップを振り返ってほしい。

44日間の楕円球の祭典で、一番心に残ったのはどのシーンになっただろうか――
一人ひとり、違うのはもちろんだが、それこそがラグビーワールドカップ2019™日本大会の心のレガシーの一つとなろう。