写真:チームWCでの伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

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1 日本女子が準優勝 男子は3位2 チームワールドカップ終了時点での五輪出場権争い展望3 チームワールドカップを終え、各選手のポイントは?3.1 男子選手順位3.2 女子選手順位4 有力選手たちの今後の出場予定

日本女子が準優勝 男子は3位

白熱した試合が多かったJA全農 2019ITTFチームワールドカップが11月10日に終了した。日本男子は準々決勝でドイツを破るも、準決勝で中国に敗れて3位となり、女子は決勝まで進むも中国を超えられず準優勝となった。

シングルス2点起用の張本智和(木下グループ)と伊藤美誠(スターツ)は多くの試合数をこなし、張本が1000Pt、伊藤が1250Ptを獲得する結果となった。

チームワールドカップ終了時点での五輪出場権争い展望

東京五輪シングルスの出場権は2020年1月時点の世界ランキング上位2名に与えられる。その2020年1月を見据え、「2020年1月時点で有効であるポイント」を集計し、五輪出場争いの展望をまとめた。

まずは、世界ランキングの算出方法からおさらいをしておこう。

ITTFが定める卓球世界ランキングは、以下のような規定により決定される。

・ITTFが規定する大会のうち、過去1年以内の大会結果をもとに算出
・世界選手権など一部の大会は1年以上前でも計算対象とする。同大会が次に開催されるまで有効となる。
・対象となる大会のうち、獲得ポイントが多い上位8大会でのポイント合計がその選手の合計ポイントとなる。
・T2ダイヤモンドでの獲得ポイントは上位8大会のポイント合計とは別に加算される。

つまり、現時点の世界ランキングポイントの中から、2020年1月には失効してしまうものを考慮する必要がある。

今回は「2020年1月時点で有効であるポイント」だけをチームワールドカップ終了時点まで集計した。そのため、以下で紹介する各選手のポイントはITTFが発表する世界ランキングポイントとは異なるものとなる。

チームワールドカップを終え、各選手のポイントは?




写真:チームWCでの張本智和(木下グループ)/提供:ittfworld

チームワールドカップの結果を含め、2020年1月まで有効なポイントだけで算出した男女日本選手のポイントランキングは以下の通りだ。

男子選手順位

1 張本智和 10975Pt(10750Pt)
2 水谷隼  8425Pt(8245Pt)
3 丹羽孝希 7960Pt(7735Pt)
4 森薗政崇 5195Pt(5085Pt)
5 神巧也  4945Pt(4610Pt)
6 吉村和弘 4830Pt(4830Pt)

※男子はドイツOP以降変動なし
※左のPtはドイツOP終了時、()内はスウェーデンOP終了時の2020年1月まで有効なポイント

女子選手順位

1 伊藤美誠 12430Pt(12305Pt)
2 平野美宇 10295Pt(10295Pt)
3 石川佳純 10230Pt(10230Pt)
4 加藤美優 7545Pt(7545Pt)
5 佐藤瞳  7315Pt(7315Pt)
6 早田ひな 7070Pt(7070Pt)

※女子は伊藤以外は変動なし
※Pt右の()内はベラルーシOP終了時の2020年1月まで有効なポイント

男女通してポイントによる順位の変動はなかった。男子では張本智和がシングルス6戦4勝で1000Pt獲得したが、ランキングに反映される最低ポイントが3月のカタールオープンで獲得した1125Ptなのでポイントは加算されない。

同様に丹羽孝希(スヴェンソン)、吉村真晴(名古屋ダイハツ)がシングルスで1勝したが獲得したポイントは250Ptに過ぎず、ポイントの変動はなかった。

しかし、女子ではシングルス2点起用で大活躍した伊藤美誠が6戦5勝で1250Pt獲得した。これは3月のカタールオープンで獲得した1125Ptを上回っているため、125Ptを上乗せする結果となった。石川佳純(全農)と平野美宇(日本生命)はともにシングルス2勝で500Pt獲得したが、ポイントには反映されなかった。

男子では2位の水谷隼(木下グループ)と3位の丹羽孝希のポイント差が465Ptと決して大きくない差となっている。水谷は男子ワールドカップに出場しないが、丹羽が出場しないT2ダイヤモンドに出場することが決まっている。今後の成績次第ではどちらがシングルスの出場権を手にするか、未だに読めない状況が続く。

一方女子では伊藤美誠がさらに2位の平野美宇との差を広げたが、平野と3位の石川はわずか65Pt差しかない接戦となっている。代表選考もラストスパートに差し掛かった11月中盤。ここからは一瞬の油断がこれまで以上に選手の明暗を分けそうだ。

有力選手たちの今後の出場予定




写真:大量得点したい丹羽孝希(スヴェンソン)/提供:ittfworld

トップ選手たちの出場が見込まれる今後の大会スケジュールは以下の通り。

11/12~11/17 ITTFワールドツアープラチナ・オーストリアオープン
11/21~11/24 T2ダイヤモンド
11/29~12/1  2019男子ワールドカップ
12/4~12/8   ITTFチャレンジ・ノースアメリカンオープン
12/12~12/15 ITTFワールドツアーグランドファイナル

直近の試合は、11月12日より開幕するITTFワールドツアープラチナ・オーストリアオープンだ。ポイントを大量獲得できるプラチナ大会・オーストラリアOPでは優勝すると2250Pt、準優勝でも1800Ptを獲得できる。現在ランキング1位の張本や伊藤を含め、ここで好成績を残せば一気に代表選考で有利になるだろう。

しかし、ポイントを加算させるにはほとんどの選手が1200Pt程度必要になるため、ベスト8以上に勝ち残る必要がある。チームワールドカップが幕を下ろしてすぐの大会になるが、日本選手で最も勝ち進むのは一体誰なのか。見逃せない。

文:ラリーズ編集部