「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月10日~17日/室内ハードコート)の大会2日目、男子シングルスのグループ「アンドレ・アガシ」第1戦で、世界6位の21歳ステファノス・チチパス(ギリシャ)が世界4位の23歳ダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦。チチパスは左右に振り合う壮絶なロングラリーを制するなどし、7-6(5)、6-4で勝利した。試合時間は1時間42分。

ともに最終戦初出場となった両者。お互いに譲らない展開となったが、チチパスが接戦を制し、初戦を白星で飾った。

第1セット、両者サービスゲームをキープし合う展開から、タイブレークを制したチチパス。第2セットも拮抗した試合となったが、終盤でブレークに成功したチチパスがリードを守り、ストレートで勝利を手にした。

チチパスはファーストサーブでのポイント獲得率が89%と高く、試合を通してメドベージェフにブレークポイントを与えることなく守り切った。

対するメドベージェフも決して悪い試合展開ではなかったものの、チチパスからチャンスをつかむことができず、苦しい展開を抜け出すことができなった。両者の獲得ポイントはチチパスが77ポイント、メドベージェフが73ポイントと、その差はわずか4本。まさに紙一重の試合となった。

メドベージェフはは今シーズン、自身初のマスターズ1000優勝も含め4つのタイトルを獲得。夏以降は出場6大会連続で決勝進出という驚異の成績も残し、BIG3に続く、世界4番手となって勢いに乗っていた。対するチチパスはメドベージェフと過去に5度対戦しており、0勝5敗。今回も苦しい展開になるかと思われたが、今シーズン3度目の対戦、この大舞台で初勝利を挙げることができた。

試合後のオンコートインタビューでチチパスは「今日の勝利は最もタフで最も重要なものだったが、自分を信じて戦い続けた。5連敗している相手は簡単ではなかったが、スタンドのみんなからパワーをもらった」と振り返った。

また、同大会に初出場したことについては「鳥肌が立った。僕もいつか出てみたいと思っていたが、ここに来るまで長かった。ここでプレーできることを誇りに思っている」と、その喜びを語った。

チチパスとメドベージェフは、この後に世界1位のラファエル・ナダル(スペイン)と、世界7位で同大会前年優勝者のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)との対戦が控えている。初参戦となる同大会で、若き2人がこの先にどのような活躍を見せてくれるのか注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのチチパス

(Photo by Justin Setterfield/Getty Images)