リーグ歴代最多勝ち点記録を賭けた第20節。相手は奇しくもその記録を持つ筑波大。試合開始直後に先制点を献上するも直後に坂本の同点弾が決まる。その後前半19分に勝ち越すと、20分に追加点を決めて3-1で快勝した。

 前半1分、一瞬生まれたスキを筑波大は見逃さず、先制点を献上してしまう。「甘かった」(小野寺)。しかし直後に左サイドの須貝からのボールに反応したのは「自分が点を取るつもりで臨んだ」坂本だ。スル―を要求し、落ち着いてシュート放つと公式戦初得点を決めた。この間わずか2分のことだった。勢いは止まらない。前半19分にはコーナーキックを小野寺が頭で合わせ勝ち越しに成功。続いて20分に相手のクリアミスに反応した佐藤凌がゴール左隅にシュートし3-1に。怒涛(どとう)の攻撃で筑波大を引き離すと、そのまま後半も点差を守り抜き勝利を飾った。

 今季圧倒的な強さを誇ってきた明大だが、リーグ戦で唯一の黒星がある。前期の筑波大戦だ。前半に2失点し、後半にようやく1点を取り返すも最後まで粘れず敗戦を喫した。しかし後期の明大は違う。「先制されてすぐ追い付くだけでなく、勝ち越せたのが勝負を分けた」(佐藤凌)。半年分の確固たる成長で、ついにリベンジを果たした。

 「筑波大の目の前で勝ち点を抜こう」(小野寺)。これまでのリーグ歴代最多勝ち点は2017年にマークされた筑波大の54。記録を保持する相手からの白星で勝ち点55と歴代記録更新を遂げたのだ。しかし「満足はまだしていない」(佐藤亮)。明大が目指すのは「(今後)誰にも塗り替えることのできない勝ち点61」(常本)。あと2試合、絶対に落とさない。

 次戦は明早戦で今季最後の集中応援も行われる。会場に訪れた観客の前で古くからのライバルを制し、史上最強になった関東王者の強さを見せつけたい。大学サッカーを盛り上げるのは、明大だ。

[田崎菜津美]

試合後のコメント

栗田大輔監督

――立て続けに得点しました。

 「そういうところは力がついてきたと思います。早い時間帯で失点を食らってもすぐ追いついてゲームを戻してというところは成長したと思いますが、反面90分の中では相手に転がってしまうところがありました。そういうことも含めて修正しなければならないし、スキを見せると失点してしまうので、反省したいと思います」

佐藤亮

――今日の勝因を教えてください。

 「前線がしっかり点を取ってくれたことと、後ろの選手が1点で抑えてくれたことです。あとはそれぞれがハードワークしてくれて、それぞれの役割が全うできたことが良かったのだと思います」

小野寺

――ご自身の得点はヘディングからでした。

 「そこだけを自分はストロングにやってきたので、自分としてはプライドとして誰にも譲りたくないと思っています。そこで活躍することがチームに利益を与えると思うので、絶対にこれからも譲りたくないです」

坂本

――失点後も得点できる要因を教えてください。

 「一つは自信です。取り返せる自信を持っていますし、それだけのトレーニングはしてきていると思います。その成果が出ているのと自分のゴールで早い時間で返せたことが結果につながりました」

佐藤凌

――意気込みをお願いします。

 「最多勝ち点とりましたが61という目標を掲げました。早稲田は集中応援ですししっかり勝ちにこだわりたいです」