いよいよ開幕した「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月10日~17日/室内ハードコート)。誰が優勝するかも注目だが、ラファエル・ナダル(スペイン)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)による年末1位争いも注目されている。

「Nitto ATPファイナルズ」は、4人ずつ2グループに分かれてリーグ戦を行い、それぞれ上位2名が決勝トーナメントへ進出。準決勝と決勝を経て優勝者が決まるフォーマット。リーグ戦では勝利するごとに200ポイント、準決勝で勝利すれば400ポイント、決勝で勝利すればさらに500ポイント獲得できる。5戦全勝で優勝すると1,500ポイント獲得となる。

11月4日付けの世界ランキングでは、1位のナダルが9,585ポイント、2位のジョコビッチが8,945ポイントとその差は640ポイント。ただ大会初日にジョコビッチがマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)に勝利したため、そのポイントは9,145ポイント、差は440ポイントとなった。

この時点で、ジョコビッチがナダルを上回るためには、リーグ戦で2勝あるいは3勝しても準決勝を勝利する必要が最低限ある。もしリーグ戦を1勝2敗で通過した場合は、少なくとも優勝しなければならない。もし全勝優勝した場合、ジョコビッチは10,445ポイントとなる。

一方、ナダルが自力で年末1位を確定させるには、10,445ポイントを上回る必要がある。もしリーグ戦を全勝で突破し、準決勝で勝利を飾ればその時点で年末1位が確定する。それでもナダルがリーグ戦で2勝すれば、ジョコビッチは優勝でしか逆転できなくなる。

しかしナダルには不安もある。「ATP1000 パリ」準決勝を腹筋の怪我で試合前棄権したからだ。現時点では「Nitto ATPファイナルズ」へ出場を予定しているが、2017年にもリーグ戦第1戦の後に膝の怪我のため大会を棄権した経緯がある。

また最終戦自体、ナダルは今年を含めて15年連続で出場権を得ているが、過去出場できたのは8回のみ。この時期は怪我に悩まされることが多く、これまで優勝はなし、準優勝が2回、ベスト4が3回となっている。年末1位以上に、今年は怪我なく終えること、そして初優勝を飾ることが期待される。

そのナダルは、日本時間12日午前5時からアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)との初戦を迎える予定。

2年ぶり5度目のナダルか、2年連続6度目のジョコビッチか、そのシーズンの顔ともいえる年末1位の座にどちらがつくのか注目が集まる。

(テニスデイリー編集部)

※写真はジョコビッチ(左)とナダル(右)

(Getty Images)