第95回関東大学バスケットボールリーグ戦

11月9日(土)国士舘大学多摩キャンパス


◯東洋大84-64順大


 18|1Q|14

 25|2Q|10

 25|3Q|16

 16|4Q|24


スターティングメンバー

24 ラシードファラーズ

5 栁澤優

22 和田麗空

14 田代幹

38 福井歩



全員で喜びを分かち合った


庄子の安定したシュートで得点を量産した


1部で戦う力を意識し3PTも磨いてきた和田


加藤主将(右から3番目)のもと、1部昇格へ突き進む




 悲願の達成まで、あと少しだ。東洋大はリーグ戦最終節で長らく勝ち星を挙げられずにいる順大と対戦。順大に対するマイナスなイメージを払拭するかのように、終始リードし続け84ー64で久しぶりの勝利を収めた。これにより、東洋大の1部入れ替え戦出場が決定した。


 「強気で攻めていこう」。今試合の前にチーム内で話したことだという。その言葉通り、因縁の順大相手に福井(済4=日大山形)が鮮やかなレイアップシュートで先制する。その後も順調に得点を重ね18ー14で1Qを終えた。インターバル間にはベンチメンバーが笑顔でコートの選手たちを迎え入れ、ムード良くチームを盛り立てた。その甲斐もあり2Qは東洋大の勢いが増す。ラシード(済4=越谷西)の高さを生かしたゴール下のシュートや、加藤(済4=横浜清風)の気迫のこもったオフェンスリバウンドからのシュートで得点を量産。途中出場の庄子(済1=聖和学園)の安定した得点も加わり、43ー24と一気に差を広げて前半を折り返した。


 後半に入っても、攻撃の手は緩めない。丹波(済1=常大高)が持ち前のスピードで相手のこぼれ球を奪うと、そのまま自分でゴールに押し込んだ。68ー40と3Qでも順大を突き放し、入れ替え戦は目前に見えていた。しかし、相手もそう簡単には勝たせてくれない。順大は今試合に負けると、3部入れ替え戦が待っている崖っぷちの状況。起死回生の一本を狙い猛攻を仕掛けてきた。一時追い上げムードに飲まれそうになるもなんとか踏ん張り、終了間際の和田(済3=東海大相模)の連続スリーポイントシュート(以下、3PT)やラシードのダンクで会場が大きく沸いた。最後まで試合の主導権を握った東洋大が、84ー64で順大を下し1部入れ替え戦出場を決めた。


 長年勝てずにいた順大に勝っての入れ替え戦に、選手たちの笑顔が弾ける。主将の加藤は「自分が1年生の時は下入れ替えだったので、上入れ替えに進めてうれしい」と率直な気持ちを語った。加藤が下級生のころ、東洋大は2部の中でも下位クラスにいた。2017年度にはリーグ戦で2勝しかできずに14連敗を記録して、2部最下位という辛く苦しいシーズンを過ごした。2018年度に佐藤ヘッドコーチが就任し、チームの状況は一変。目まぐるしく変わる環境のなかで今年度、加藤は主将に就任した。「後輩や同期に助けられてやってきた。自分が主将だからというよりはチーム全員でやってくることができた」と、この1年を振り返る。ガッツあふれるプレーでチームをけん引する加藤のもと、1部昇格のためにここまで突き進んできた。今こそ、悲願達成のときだ。歓喜の瞬間は、もうすぐそこまで迫っている。




◼コメント

・佐藤ヘッドコーチ

(入れ替え戦出場となりましたが)選手たちが自分たちでつかんだものなので、よく頑張ったと思う。(試合を振り返って)前半から積極的にプレーをした結果が良かったと思う。(試合前に話したことは)いつも通りにプレーするように指示した。(入れ替え戦に向けて)失うものはないので積極的にプレーさせたいと思う。


・加藤(済4=横浜清風)

自分が1年生の時は下入れ替えだったので、上入れ替えに進めてうれしい。1周目も負けていてずっと負けていた相手だったので皆気合が入っていて、ディフェンスも頑張ったことで勝てたと思う。(順大戦に向け話したことは)そんなに意識しないでいつも通りやれば勝てるかなということで、苦手意識はあったと思うがしっかりできた。(入れ替えに向け修正点は)やっぱり1部のチームはディフェンスの圧力やフィジカルの面で押してくると思うので、そこに負けないようにしたい。(リーグ戦を主将として過ごして)後輩や同期に助けられてやってきた。自分が主将だからというよりはチーム全員でやってくることができたと思う。(入れ替え戦に向けて)高校生の時から入れ替え戦は見に来ていて、すごく熱い試合だった。その舞台に立ててうれしい。しっかり勝ちたい。


・和田(済3=東海大相模)

今まで高校とかでも全国とかに出たことなくて、こういうチャンスをものにできるのが初めてで、あまり実感が湧かない。(試合を振り返って)今日はみんな気持ちが入っていて自分も結構勝ちたいという気持ちがあって、どんどんドライブとかもできたのでそこが良かった。(普段のプレーに加えて3PTも決めていたが)1部に行くとドライブだけでは足りないので、外もちゃんと磨いて今に満足しないでちゃんと練習していきたい。(入れ替え戦に向けて)1部というのに気持ちで負けないで開き直ってどんどんチームでやっていきたい。


・庄子(済1=聖和学園)

入れ替え戦に進めたことは素直にうれしくて、4年生とまだバスケができるのもうれしい。試合は前半からいい流れで入ることができて、そこから点差を離せた。雰囲気も良かった。試合前は勝たないと次がないので集中してやろうと話していた。(相性の悪い順大に勝利して)今日は皆ドライブとかも思い切りできて、苦手意識もなくなったと思う。(修正点は)まだディフェンスが甘いところがあって崩されそうになる時があるので、入れ替え戦まで1日しか練習はできないがそこを直したい。(入れ替え戦に向けて)1部とやるということで、自分たちは下なので思い切りやって勝ちたいと思う。




TEXT=稲村真織 PHOTO=渡部穂乃花、稲村真織