文=佐保めぐみ 写真=B.LEAGUE

立ち上がりに課題「ディフェンスが全くできず」

サンロッカーズ渋谷が新潟アルビレックスBBをホームに迎えて83-72で勝利した。

新たなチームに生まれ変わったSR渋谷は堅守を武器に好成績を残しているが、この試合では立ち上がりにディフェンスが機能せず、新潟にイージーなチャンスを与えて先行される。オールコートディフェンスを仕掛けるも前でのプレッシャーを掛けられず、伊佐勉ヘッドコーチは「ハーフコートでローテーションが崩れるというより、そこに至るまでのディフェンスが全くできていなかった」と振り返る。

チームの軸となるディフェンスが機能しないことは、オフェンスにも悪影響を及ぼした。「ディフェンスが上手く行かず、ノーマークで打たれて決められているというメンタルでオフェンスをしてしまった」と、こちらも伊佐ヘッドコーチは反省を語る。

そんなSR渋谷の隙を、新潟は今村佳太や森井健太が速い攻めを展開することで突くのだが、第2クォーター中盤から失速する。五十嵐圭はこう反省する。「相手のファウルがかさんでいた状況で、自分たちからファウルをもらいに行き、プレーが雑になりました。そこから自滅してしまいました」

SR渋谷はここで最大でも8点ビハインドで踏ん張り、前半終了間際に山内盛久の3ポイントシュートで逆転に成功。36-33で前半を折り返した。

ディフェンスの強度を上げ、一方的な展開に

それでも後半になって本来のディフェンスを取り戻すと、SR渋谷のペースで試合は進んでいく。ベンドラメ礼生が前線からプレッシャーを掛ける。これに圧倒されてチームオフェンスが回らなくなり、個人技に偏り始めることで今度は新潟が悪循環に陥ることになった。

SR渋谷はベンドラメの背中に引っ張られて全員がディフェンスの強度を上げる。前半では4本だった新潟のターンオーバーが第3クォーターだけで7本に。またファストブレイクポイントも前半わずか3点だったのが第3クォーターでは7点と、ディフェンスから速い展開に持ち込むSR渋谷の本領発揮となった。終盤も優位は動かず、リードを保って83-72で勝利した。

もっとも、伊佐ヘッドコーチにとっては課題の多い試合。「オフェンスもディフェンスも、もう少しのところで詰め切れていない。明日は出だしからゲームコントロールできるように。やっていることは正しいので、遂行能力を高めていきたい」と明日への課題を口にした。

今シーズンは9勝2敗と好調なスタートを切ったSR渋谷。激しいディフェンスを持ち味としているが、まだ完全にチームに定着したわけではない。この遂行能力をどこまで高められるか。SR渋谷は今シーズンのサプライズチームとなっているが、伸びしろはまだまだある。

11月9日のB1 9試合の結果
滋賀89-69富山
宇都宮102-67北海道
名古屋D59-73千葉
大阪78-66横浜
SR渋谷83-72新潟
A東京76-66琉球
川崎97-80三遠
京都78-100秋田
島根81-77三河