昨季全勝だった緒方は第1節で引き分けていた「eBASEBALL プロリーグ」2019シーズン eペナントレース 第2節が9日、フジテレビ内特設ステージで行われ、パ・リーグの第3カードで昨年の王者・西武と日本ハムが対戦した。西武は昨年の最優秀…

昨季全勝だった緒方は第1節で引き分けていた

「eBASEBALL プロリーグ」2019シーズン eペナントレース 第2節が9日、フジテレビ内特設ステージで行われ、パ・リーグの第3カードで昨年の王者・西武と日本ハムが対戦した。西武は昨年の最優秀選手と個人タイトル4冠を獲得した緒方が登場した2試合目に8-0で勝利し、これが今シーズン初勝利となった。

 1勝1分けで迎えた3試合目は、最終回の5回2死から山川の2ランが飛び出すなど土壇場で1点差に詰め寄ったが逃げ切られ、1勝1敗1分けで第2節を終えた。最下位に沈んだ西武だが、主将・緒方は「これ以上、下がることはない。ここからチャレンジャーの気持ちで」と前を向いた。

 悔しさをバネに勝利をつかんだ。昨季全勝だった王者・緒方は、第1節でオリックス・木村に引き分け。チームもまさかの未勝利で第1節を終えた。この日は日本ハム・相澤とのマッチアップとなったものの、相手が緒方の打撃を警戒して四球を連発。2回に栗山の右越えソロで先制した後は、チャンスで1本が出ずにいたが、4回、ついに打線が牙を剥いた。この回から代わった吉川を攻め、山川、森、木村と1イニング3本塁打で一気に6点を奪取。終わってみれば8-0と日本ハムを突き放して圧勝した。

 第2節で手にした今季初勝利にも緒方は「4本塁打じゃ足りない」と納得がいっていない様子で、「警戒されていたし、粘り強い投球をされていた。もっと打てる球もあった」と好機を生かしきれなかったことを悔やんだ。

 勝ち越しを決めたかった西武だが、3試合目に登場した前田が4点ビハインドから最終回の5回2死に1点差まで追いつく粘りを見せたものの敗戦。前田は「情けない。なぜあんなに打てないのか……。自分がふがいない」と唇を噛んだ。昨季、プロリーグ初代王者に輝いた西武だが今季は最下位から巻き返しを図る。「まだ取り返せる」と意気込んだ主将・緒方を筆頭に、チーム一丸となってeペナントレースを戦い抜く。(安藤かなみ / Kanami Ando)