アメリカ・ウィンストンセーラムで開催された「ウィンストンセーラム・オープン」(ATP250/8月21~27日/賞金総額63万9255ドル/ハードコート)のシングルス決勝で、第16シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン/49位)が同…
アメリカ・ウィンストンセーラムで開催された「ウィンストンセーラム・オープン」(ATP250/8月21~27日/賞金総額63万9255ドル/ハードコート)のシングルス決勝で、第16シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン/49位)が同胞で第2シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン/17位)を6-7(8) 7-6(7) 6-4の大接戦の末に破り、ATPツアー初タイトルを獲得した。 カレーニョ ブスタはこれまでツアー・レベルの大会で、今回を含め3度決勝に進出しており、その3度を今年実現させていた。 「素晴らしいよ。驚くべきフィーリングだ」とカレーニョ ブスタ。「ここにたどり着くために、僕はハードワークを積んできたんだ。今、この瞬間を楽しむことにするよ」。
25歳のカレーニョ ブスタは今季6人目のツアー初優勝者になるために、2時間半を必要とした。 28歳のバウティスタ アグートは今季3つ目、キャリア5つ目のタイトル獲得を目指していた。彼は今季、ニュージーランド・オークランドと、ブルガリア・ソフィアで優勝している。
「厳しい試合、厳しい週だった」とバウティスタ アグート。彼は準決勝までに3度フルセットの試合を戦っている。「僕はここに、(全米オープン前に)何試合かプレーするために来た。だから決勝に進むことができて、ポジティブな週だったよ」。 第1セットのタイブレークを2度の相手のセットポイントをしのいでものにしたバウティスタ アグートは、タイトルを獲るチャンスも擁していた。彼は4-6でカレーニョ ブスタのあとを追い、そこから4ポイントを連取してタイブレークとセットを取った。 「第1セットを落としたときは、本当に辛い瞬間だった」とカレーニョ ブスタは振り返る。 しかし、第2セットの第5、第6ゲームで互いに相手のサービスをブレークし合い、またもタイブレークにもつれ込んだあと、カレーニョ ブスタはそこで7ポイントを連取してセットを取った。
カレーニョ ブスタは第3セットの第6ゲームでもブレークを果たし、4-2とリードを奪った。これがカレーニョ ブスタの最後の2つのサービスゲームで1ポイントも取れなかったバウティスタ アグートの運命を決したようだった。
「今日、僕は勝つために多くのチャンスを擁していた」とバウティスタ アグート。「しかし、そのチャンスをつかめなかった。1セットを取り、ワンブレークしていたときにいいプレーができなかった。チャンスを手にしたときに、それをものにしなければ負けてしまう。そういうものだ」。 この勝利で月曜日に発表される最新ランキングで、カレーニョ ブスタは自己最高の40位に飛躍する。火曜日に全米オープンの初戦を戦う予定のカレーニョ ブスタにとって、これよりよいタイミングはないだろう。 「今年、僕はトッププレーヤーに対して本当にタフな試合を戦った」とカレーニョ ブスタ。「これは僕にとって重要なことだ。僕にはこのタイトルを祝うための時間はないが、この勝利は僕に全米オープンでプレーするためのより大きな自信を与えてくれる。僕はあそこに自信を持って向かうだろうし、大会で勝てばいっそう大きな自信を得ることができるだろう」。(C)AP