今年最後のグランドスラム「全米オープン」が8月29日(月)にアメリカ・ニューヨークで開幕する。 獲得した「17」のグランドスラム・タイトルのうち、5つをニューヨークで獲っているロジャー・フェデラー(スイス)はシーズンの残りを膝の回復に充…
今年最後のグランドスラム「全米オープン」が8月29日(月)にアメリカ・ニューヨークで開幕する。
獲得した「17」のグランドスラム・タイトルのうち、5つをニューヨークで獲っているロジャー・フェデラー(スイス)はシーズンの残りを膝の回復に充てることを発表しており、1999年以来初めて今大会に出場しない。一年前のフェデラーは決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に4-6 7-5 4-6 4-6で敗れている。現在、世界2位のアンディ・マレー(イギリス)が見せた今夏の進撃はすさまじいものだったものの、フェデラーの意見では世界1位のジョコビッチが今回も優勝候補だという。
その理由のひとつに、1億5000万ドルをかけた開閉式の屋根の設置を挙げている。屋根が開いているときでさえ風の影響が少なくなるので、それがジョコビッチを助けることになるとフェデラーは考えているのだ。
少し前までジョコビッチはどんなサーフェスだろうと、どのようなコンディションだろうと無敵であるように見えていた。そして彼が年間グランドスラムを追い求められるかどうかについて、騒ぎは膨らむばかりだった。ところが実際のジョコビッチは全豪と全仏のタイトルを獲ったあと、ウィンブルドンは3回戦で、リオ・オリンピックは1回戦で敗退した。その間にマレーはその双方で優勝したのである。
「ここ2年のノバクは、言うまでもなく驚くべきテニスをプレーしてきた。彼の安定性----僕がここ4ヵ月にやってきたようなことを、彼は丸一年にわたって一貫してやってきたんだ」とマレーは言った。「だから僕もその安定した成績を出し続けられるよう努める必要がある。全米オープンは僕にとって次の大きなゴールだよ」。(C)AP