今年で3回目の開催となる「Next Gen ATPファイナルズ」(イタリア・ミラノ/11月5日~9日/室内ハードコート)では、若いファン層をひきつけるために、よりテンポが速くエキサイティングな大会を提供したいという目的で、通常の大会とは違う様々な試みが行われている。

例えば、全ての試合が3セット先取の5セットマッチだが、1セットは通常の6ゲーム先取ではなく4ゲーム先取。さらに3ゲームオールとなった時点でタイブレークが採用される。またデュースになっても2ポイント差をつける必要はないノーアド方式。イン・アウトの判定は、通常の試合ではチャレンジの時のみ使われるホークアイによって行われ、セット間にはヘッドホンを使ったオンコート・コーチングが許されている。

今年また新たな試みとして、ATPツアーで初めて選手が試合中にデータ収集用のウェアラブルデバイスを身につけることが許可された。このデバイスで収集されたデータにより、それぞれの選手にとって何が必要なのかを数値で見ること、より詳しい運動量を把握し、実際のデータに基づいて、プレーにおいて重要な決断を下すことが可能になる。デバイスに組み込まれたGPSシステムと内部センサーは、選手のスピードと動く方向、加速と力、体の回転と方向を記録し、心拍数によって体への負荷も数値化される。収集されたこれらのデータは、各選手と選手がアクセス権を与えた者のみが確認できる。

各データは、試合後と練習後にそれぞれの選手とコーチに届けられる。データは試合の映像と同期させて検証することも可能。トーナメント中は、会場でデバイスの開発会社による一対一のサポートを受けられる。

ATP会長のクリス・カーモード氏は「“Next Gen ATPファイナルズ”は、2年前の初開催時から常に革新的な試みを実施してきています。今回のウェアラブルデバイスの導入によって、選手やコーチ、そしてATPのメディカルサービスチームは膨大かつ非常に役立つ情報を入手することができるようになります」とコメントしている。

※写真は「Next Gen ATPファイナルズ」でのデミノー

(Photo by Julian Finney/Getty Images)

翻訳ニュース/ATPTour.com