普段は参詣者が思い思いのスピードで歩いて上り下りする石段。はき清められた参道を無骨ないでたちのダウンヒルレーサーが突っ走…

普段は参詣者が思い思いのスピードで歩いて上り下りする石段。はき清められた参道を無骨ないでたちのダウンヒルレーサーが突っ走っていく。激しいしのぎ合いが続く真剣勝負に、会場は悪天候を吹き飛ばすばかりの熱気が充満している。これがレッドブル・ホーリーライドだ。

第1回は2010年に京都・石清水八幡宮境内の表参道で、130選手を集めて行われた。コースは全長800m、最大斜度22度、石段数は396段で、優勝は青木卓也だった。第2回は2011年に愛媛県西条市の石鎚神社本社境内で行われた。全長500m、最大斜度33度、石段数238段でスロバキアのフィリップ・ポルクが優勝。

第3回はそれまでの神社と違い、初のお寺での開催。会場となった大阪市の勝尾寺は1300年の歴史があり、平安中期に清和天皇が「王である私の権力にも勝った寺」として勝王寺(かつおうじ)と名を付けたほどの寺で、現在も勝運の運気を授かろうと全国から参拝者の絶えない由緒ある名刹だ。レース当日は「勝運」の聖地での勝利を目指して100人が境内の特設コース(全長約500m、最大斜度25度、石段250段)を走り抜け、ポルクが連覇。そして第4回は京都府の石清水八幡宮で開催され、井手川直樹が優勝する。

4人のライダーが横並びになり、スリリングな追い抜きが展開する。もちろん4人が併走するコース幅なんてない。最速ラインは1本なので、スタートダッシュに遅れた選手はラインをこじ開けてでも抜きにかからなければ勝ち抜けない。罰当たりと怒られてしまいそうだが、墓地で遊んだ幼年期をふと思い起こしてしまいそうで、どこか心躍る部分がある。大会主催者の思わくはそんなところにあるはずだ。

今回の開催地となった尾道市の平谷祐宏市長は、「尾道市は平成27年度に日本で最初に日本遺産に指定された町。コースになった千光寺から宝土寺にかけての一帯は、まさにその日本遺産の中心にあたる場所です。坂道、石段、そして海を背にしたこのロケーションをMTBライダーが走るとは夢にも思っていませんでした」という。
「今大会を契機に、尾道がこれまでつむいできた自転車文化がさらに新しい時代に入ることをうれしく思います」

公道初開催となった尾道のホーリーライド…自転車文化がさらに新しい時代にRed Bull Content Pool

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しまなみ海道にはいたるところにビューポイントや休憩所がある

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ホテルはツイン仕様。壁にサイクルラックがある

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「オノミチU2」から渡船乗り場までは自転車なら3分ほどだ

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ホテルとジャイアントストアは旧倉庫を改装した「オノミチU2」内にある

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