■「ATP1000 パリ」(フランス・パリ/10月28日~11月3日/室内ハードコート)現地3日、大会7日目最終日の男子シングルス決勝。第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が世界28位…

■「ATP1000 パリ」(フランス・パリ/10月28日~11月3日/室内ハードコート)

現地3日、大会7日目最終日の男子シングルス決勝。第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が世界28位のデニス・シャポバロフ(カナダ)に6-3、6-4で勝利し、同大会5回目の優勝を決めた。マスターズ1000クラス通算34回優勝を飾ったジョコビッチが試合後記者会見は以下の通り語った。 (後編)

Q:34回目のマスターズ優勝です。最初のマスターズ優勝やその他の優勝と比較してどうですか?例えば25回目優勝と34回の優勝ではどう違いますか?

「大会によるし、それぞれが違うからね。最初は最初だしね。あまり大きな優勝とかは気にしないようにしている。別にそれが普通とか当たり前とは思ってはいないよ。こんなに大きいタイトルが得られたことは幸せだよ。だからプロテニスを続けるんだ。高い次元のテニスをプレーして戦ってトロフィーを増やすためにね。テニスは愛しているよ。このスポーツは最高。でも、プロ選手として、世界1位を目指して、グランドスラムやマスターズ大会などツアーに出ると人生は変わる。こういう生活に慣れないとそういった結果を得られない。僕は今のところ、本当に運がよくて、家族や友人のサポートがあってこれができる。コート上でもコート外でも適正なバランスが良い結果を出すためには大事だからね。特にいまは父親でもあるし、人生の優先順位は変わるよね。だから、これらのトロフィーや今という瞬間がいかに大事かを常に認識しようとしているよ」

Q:明日、世界1位ではなくなります。でも、この大会で優勝する事とナダルの怪我やロンドンの結果ではチャンスがあります。どのようにお考えですか?

「まず、ナダルの怪我はすごく悲しい。ナダルじゃなくてもアスリートとして怪我をしているという状態は喜ばしいものではない。僕もいくつも怪我を乗り越えているからね。過去を振り返ると彼はシーズン終わりに怪我をすることがあるよね。とにかく、早い回復を祈ってロンドンで会いたいよ。1位への戦いとか関係なく、ナダル無しの大会は寂しいからね。彼は偉大なチャンピンで尊敬しているよ」

「ポイントという観点では、今週の結果によって状況が変わってきたとは思う。でも、勝ち続けないといけない。いいプレーができればロンドンの試合で全て勝つことだってあり得る。過去にもできた事だし、あそこでプレーするのは好きだ。でも対戦相手をみてほしい。それをやり遂げるのは非常に困難だよね。全ての選手がランキング10以内の選手だからね。だから、僕の課題はとにかく集中すること。それを維持できて、世界1位になれたら素晴らしいよね」

Q:ナダルの怪我により、ファイナルズの状況予想できませんが、世界1位としてシーズンを終えた場合、6回目の1位で終える事により、ピート・サンプラス(アメリカ)を超えます。世界記録としてもさらに上に活きます。そのお気持ちをお聞かせ下さい。

「毎日の糧であり、ゴールでもある。プロ選手としてグランドスラムをひとつでも優勝することと、世界1位になることをどれだけ長くできるかという事がね。でも今は予想ができない。現実的ではない。ロンドンを終えてみないと分からない。その目標が達成できたかをね。とにかく、ナダルや他の選手達のことを今話せるタイミングではない」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000パリ」決勝でのジョコビッチ