南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」は27日に第2節を迎え、ワールドカップ王者のニュージーランド代表は地元ウェリントンで世界ランキング4位のオーストラリア代表を29-9で下し、2連勝。長年のライバルである両チームの対戦には…

 南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」は27日に第2節を迎え、ワールドカップ王者のニュージーランド代表は地元ウェリントンで世界ランキング4位のオーストラリア代表を29-9で下し、2連勝。長年のライバルである両チームの対戦には80年以上の歴史を持つブレディスローカップもかかっており、勝ち越したニュージーランドが14年連続で防衛となった。
 ニュージーランドは前半にWTBイズラエル・ダグが2トライ。46分(後半6分)にはアップ&アンダーでボールをキープしたあとスピーディーな展開でWTBジュリアン・サヴェアがフィニッシュし、リードを広げた。61分にはFLサム・ケインがインゴールに突っ込み、守っては、オーストラリアに1トライも許さなかった。

 もう1試合はアルゼンチンのサルタでおこなわれ、初戦で南アフリカ代表に逆転負けを喫していたアルゼンチン代表が26-24でリベンジを果たした。
 昨年は敵地ダーバンで南アから初勝利をあげたアルゼンチンだが、ホームで倒したのは初めて。
 南アは44分、WTBブライアン・ハバナがオーストラリアの伝説的WTBデイヴィッド・キャンピージが持っていたテストマッチ通算トライ記録を上回る65トライ目を挙げ(世界記録は大畑大介の69トライ)、同点に追いついたが、アルゼンチンはその3分後、CTBフアン・マルティン・エルナンデスの正確なキックパスをFLフアン・マヌエル・レギサモンがインゴール右隅に押さえ、勝ち越した。
 その後、世界ランク3位の意地がある南アが粘り、67分にLOピーター・ステフ・デュトイがトライを挙げたあと、73分にSOモルネ・ステインがPGを決めて23-24と逆転したが、76分に南アが自陣で反則を犯し、アルゼンチンのショットチャンス。これを途中出場のSOサンティアゴ・ゴンザレス・イグレシアスが決めて、残り時間を守り切り、エスタディオ・パドレ・エルネスト・マルテアレナは大歓声に包まれた。

 次週は休みとなり、第3節は9月10日におこなわれる。世界ランク9位からのジャンプアップが予想されるアルゼンチンはニュージーランドのハミルトンでオールブラックスに挑み、0勝2敗の前王者オーストラリアは地元ブリスベンで南アフリカと対戦する。