東京六大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)の早慶戦前の火曜日。早慶戦前夜祭として第66回稲穂祭が北とぴあにて行われた。稲穂祭は、毎年リーダーが主体となるステージである。例年は大隈講堂で行われるが、改修工事のため今回は外部会場での開催となった。きょねんとは違う条件下でも、応援部は小宮佑一朗・応援企画責任者、稲穂祭実行委員長(法4=東京・早大学院)を中心に圧倒的なパフォーマンスを見せた。

 第1部は、観客席後方での池原瞭太旗手(商4=埼玉・川越)が『新大校旗』の掲揚で開演。池原は大きな拍手の中、舞台上に登壇した。慶大の旗手と共に、息の合った『昇り竜』で掲揚を披露。続くは『早慶讃歌』『紺碧の空』、『Blue Sky WASEDA』、『Blue Sky KEIO』。それぞれ今瀬憲新人監督(政経4=県立岐阜)、小宮、雲見恭光学生誘導対策責任者(スポ4=茨城・江戸川取手)が慶大応援指導部4年生と共にセンターリーダーを務めた。文字通り応援合戦のように、気合や声量、テクのキレで慶大に挑む。比田井リーダー庶務(社学4=長野・野沢北)による『ひかる青雲』は、1、2、4番の異なる雰囲気が見どころである。2番の口笛は下級生のみが吹くのだという。思い入れのある1曲を丁寧に振った。慶大の応援曲メドレーで観客を魅了したのち、『新人哀歌』に始まる早稲田必勝応援曲メドレーが続いた。メドレー最終曲、4年生10人の『コンバットマーチ』では下手側、上手側、客席側の三方向に向かって突きを繰り出した。リーダー10人の発する熱気に、会場の拍手は最高潮に達する。熱気も冷めやらぬまま、第1部は終章を迎えた。


気合十分で『ひかる青雲』を振った比田井

  第2部では、「応援部と共に打倒慶応を志す」と小宮が紹介した、SHOCKERS、早稲田大学ハワイ民族舞踊研究会、MYNX、SARAHbelly、早稲田大学グリークラブの5団体が出演。トップバッターのSHOCKERSは、彼らの代名詞、『バスケットトス』を含め、躍動感のあるパフォーマンスで一気に観客を魅了した。次にステージを華やがせたのは早稲田大学ハワイ民族舞踊研究会とSARAHbelly。続くMYNXはピッチャーとバッターの動きや、『コンバットマーチ』の振りを加えた早慶戦仕様の演技で会場を盛り上げた。2部の最後は早稲田大学グリークラブ。『紺碧の空』を男声合唱で完璧に歌いあげた。疾走感のある歌声に、観客は惜しみない拍手を送る。


『紺碧の空』を披露したグリークラブ

 第3部では野球部の壮行会が行われた。ステージ前列には野球部の4年生が並ぶ。どの選手も凛とした表情を見せた。加藤雅樹主将(社4=東京・早実)は「応援部の早慶戦に懸ける思いは受け取ったので、必ず勝ってきます」と、共に戦ってきた応援部への感謝と強い決意を語り、清水泰貴副将(政経4=東京・海城)からは記念品として『打倒慶応』と書かれたペナントが授与された。そして、応援部、野球部、会場の人々がそれぞれ肩を組み、歌った校歌。会場にいる全ての人にとって特別な早慶戦に向けて準備は整った。今回司会を務めた小野興連盟常任委員(政経4=東京・世田谷学園)は「野球部はこれが4年間最後の戦い、それは慶応の4年生も同じ、応援部も同じ、応援する皆様も同じです」と、会場にいる全員の思いを一つにした。加藤雄基・代表委員主務、リーダー練習責任者(政経4=東京・早実)は「もう2連勝するのみだという気持ちです。2連勝にふさわしい応援席をつくれるように我々は気持ちを高めていくしかないと思っていますし、あとは、野球部がどんな試合をしても、彼らを後押しする応援席をつくれればいいと思います」と、共に戦った野球部への思いを語り、第66回稲穂祭は幕を閉じた。


校歌を振った下田主将

 全体としてのステージ披露は稲穂祭で最後となる早大応援部の4年生。その意味でも稲穂祭は重要な行事だ。そして、4年生の思いを一番深く知っている下級生リーダーの表情は、いつにも増して引き締まっていた。早慶戦でも一体となった応援で、早大野球部の2連勝を後押ししてくれるに違いない。神宮での白熱した応援にも期待が高まるステージであった。

 

(記事 中原彩乃、写真 市原健、高橋さくら、倉持七海)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

※4年生リーダーのコメントは後ほど掲載します