スピードスケートシーズンの開幕戦である全日本距離別選手権が青森県八戸市のYSアリーナ八戸で開催された。例年は長野市のエムウェーブで行われている今大会だが、今年は9月にオープンしたばかりのリンクに国内のトップ選手が集った。明大からは2名が出場し、それぞれの夏のトレーニングの成果を見せつけた。

◆10・25~27 第26回全日本距離別選手権(YSアリーナ八戸)

▼男子5000メートル

山本大史(政経3=八戸西)――10位、6分45秒24

▼ジュニア1500メートル

吉田健太(政経1=帯広三条)――13位、1分56秒45

▼男子1万メートル

山本――7位、14分25秒92

 1日目は男子5000メートルに山本が出場。地元の新しいリンクでのレースで「今シーズン調子が上がらない」としながらも、五輪代表経験もある同走のウィリアムソン師円選手(日本電産サンキョー)に喰らい付いた。「キープしても落ちるのは分かっていたので最初から飛ばした」と、前半から積極的なレース展開を仕掛け6分45秒24の全体10位でフィニッシュ。本来の実力とはいえないが「ダメな中でも許せるレースができた」。

山本は3日目の1万メートルにも出場。レース前半は試合前のプラン通りに32秒~33秒のラップタイムを順調に刻む。だが後半、今季から新調した靴の影響から足がつり、終わってっみれば自己ベストを25秒も下回る14分25秒92。同走の高校生相手に16秒もの差をつけられた。「ひどすぎて言葉が見つからない」(山本)とレース後には下を向いた。

今年からスケート連盟の強化選手として社会人を中心としたディベロップメントチームに身を置いている山本。「目指している位置がみんな高いので相乗効果が生まれる」。厳しい環境で切磋琢磨し、ここから調子を上げていく。

 吉田はジュニア1500メートルに出場。本来は長距離の選手だが、短距離のスピード練習を行うために出場。700メートルまでは順調にラップタイムを刻んだものの、「練習不足だと思う」(吉田)。氷を上手く捉えられなかったこともあり後半にタイムを落とし、総合13位に終わった。今シーズン初めに靴を新調したものの合わずに、今大会の1週間前に以前の靴に戻したが「ここ最近では1番いいレースだった」(羽田光希監督)と難しい調整のなかでの健闘をたたえた。

 他のレースで1年生2人がすでに自己ベストを更新。昨季はケガの影響もあり伸び悩んだ向山恭平(政経2=白樺学園)も課題の克服に成功し今季の飛躍を予感させる。「全員伸びてきそう」(羽田監督)と語るほど好感触を得ている。「明治は普通だなと思わるのが1番嫌」(羽田監督)。それぞれが殻を破り、大躍進のシーズンとなることを期待したい。

[織田有衣子・小畑知輝]

試合後のコメント

羽田監督

――今季記録が伸びそうな選手はいますか。

 「全員伸びてきそうです。最低限自己ベスト以上は更新してくれると思います。それくらいチームも目標高くやってくれています」

山本

――地元・八戸でのレースとなりました。

 「こういうリンクができたのはうれしい限りです。友達も見に来てくれています」

吉田

――今日のレースを振り返っていかがですか。

「調子があまり上がらないなかでのレースだったのですが、思ったよりは滑れた

かと思います」

――課題は見つかりましたか。

「持久力とスピードがないと感じました。筋力もつけているのですが、スケートに上手く結びつけられなくて、難しいなと思います」