シーズン最終戦の「WTAファイナルズ・深セン」(中国・深セン/10月27日~11月3日/室内ハードコート)の第2戦以降を右肩の怪我のため棄権した大坂なおみ(日本/日清食品)。今シーズンを終えた大坂が記者会見で最も誇りに思っていること、最低だった出来事について語っている。

大坂は第1戦でペトラ・クビトバ(チェコ)を7-6(1)、4-6、6-4で破り、ツアー最終戦初白星を飾ったものの、昨年に続き怪我による棄権でシーズンを終えることになった。

WTA(女子テニス協会)によると、大坂は今シーズンで誇りに思っていることについてこう語っている。

「私自身が最も誇りに思っていることは、"全米オープン"後に目標を設定したこと」「グランドスラムで戦うためにプレーしているので、今シーズンを簡単に終わらせることもできました。けれど目的を持ち、そして優勝することができました。それが確実にハイライトです」

大坂は昨年優勝した「全米オープン」で連覇を狙ったものの、4回戦でベリンダ・ベンチッチ(スイス)にストレートで敗れた。敗れた際には、「正直今大会、タイトルを守りたかったです」と悔しさを滲ませていた。

しかしその後は調子を取り戻し、「東レ パン・パシフィック・オープン」、「チャイナ・オープン」で連続優勝。1月に「全豪オープン」を制して以来となるタイトルを獲得し、今年もトップ8に残る成績を残した。成績だけでいえば「全豪オープン」での優勝が最も目立つが、世界1位を経験し、それによるプレッシャーに苦しんだ日々があったからこその答えかもしれない。

一方、最低だったことについては「ウィンブルドン」での1回戦敗退を挙げ、「これまでの中で最低の気分でした」と話している。

大坂にとって今年の「ウィンブルドン」は14回目のグランドスラム本戦だった。それまでの13回の中で1回戦敗退は、世界55位で挑んだ2017年の「全仏オープン」のみ。今年の「ウィンブルドン」は世界2位で臨んだものの、前哨戦で完敗したユリア・プティンセバ(カザフスタン)に、またもなすすべなくストレートで敗れるという悔しい一戦だった。

その悔しさは、直後の記者会見では始まってから4分ほどで、「退席してもいいですか?」「泣きそうなので」と訴え退席してしまうほどだった。

今年は昨年以上の経験を積んだ大坂。浮き沈みがあったものの、「今年は昨年より泣いてしまうことが多かったけど、驚くことに昨年より良かったと思う」と前向きに捉えている。

まずは怪我を治し、来年の1月の「全豪オープン」でまた躍動する姿を見せてくれることを期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「WTAファイナルズ・深セン」での大坂なおみ

(Photo by Lintao Zhang/Getty Images)