今シーズンも終盤に入ってきた男子テニス。ポイントを積み重ねることができるATPツアーは現在開催中の「ATP1000 パリ」(フランス・パリ/10月28日~11月3日/室内ハードコート)、年間の上位8選手で競うツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」の2大会となった。この時期にはツアー最終戦への出場枠をかけた争いが過熱するが、もう一つ大きな争いがある。それは、年末ランキングで1位に輝くのが誰になるのかだ。

2019年シーズンで年末1位を争うのは、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とラファエル・ナダル(スペイン)の二人だ。

10月28日付けの世界ランキングではジョコビッチが1位で9,545ポイント、ナダルが2位で9,225ポイントと320ポイントの差がある。しかし来週11月4日付けの世界ランキングでは、昨年の「ATP1000 パリ」と「Nitto ATPファイナルズ」で得たポイントが失効し、今年の「ATP1000 パリ」で得たポイントが計算される。

仮に今年の「ATP1000 パリ」での戦績を無視した場合、ジョコビッチは1,600ポイント失効で7,945ポイント、ナダルは昨年両大会とも欠場しているため、そのまま9,225ポイントとなる。つまり、ジョコビッチがもし今年の「ATP1000 パリ」で優勝して1,000ポイントを得たとしても、ナダルを上回ることはできず、来週ナダルは約1年ぶりに1位に返り咲くことになる。

ただ、「Nitto ATPファイナルズ」は全勝優勝を飾れば1500ポイント獲得することができ、「ATP1000 パリ」と「Nitto ATPファイナルズ」の結果次第では、ジョコビッチが再逆転で年末1位の座に輝く可能性もある。

このことについてジョコビッチは記者会見で「自分が出せるベストなパフォーマンスを引き出して、それで結果がどうなるのかを見るだけだね。あと、ランキングとか計算していくことは選手にとっては精神的にはよくないとは思う。いいパフォーマンスをするための大事なエネルギーを使ってしまうことになりかねないからね。だから、僕は深くは考えないようにしている」と、あくまでも自分が試合でベストなパフォーマンスをすることが最優先だと語っている。

一方のナダルは「2位とかでテニスも文句なかったけど、達成できなかった時もあったから、だから僕にとってはやはりシーズンを1位で終わるのはすごく意義があるよ。どうなるかだね。1位になれなかったら寝られないとかじゃないからね。2位より1位がいいだけさ」と話している。

ジョコビッチが年末1位になれば2年連続6度目、ナダルなら2年ぶり5度目となる。本人たちは大きく重要視はしていないものの、そのシーズンの顔ともいえる年末1位の座にどちらがつくのか注目が集まる。

(テニスデイリー編集部)

※写真はジョコビッチ(左)とナダル(右)

(Getty Images)