東京六大学野球は、29日に予定されていた明大ー立大4回戦が雨天順延となった。この一戦に並々ならぬ思いをかける投手がいる。明治大学主将・森下暢仁投手。10月17日のプロ野球ドラフト会議では、広島東洋カープから1位指名を受けた。 26日の立大…

東京六大学野球は、29日に予定されていた明大ー立大4回戦が雨天順延となった。この一戦に並々ならぬ思いをかける投手がいる。明治大学主将・森下暢仁投手。10月17日のプロ野球ドラフト会議では、広島東洋カープから1位指名を受けた。

26日の立大1回戦までチームは6連敗を喫し、今春に続くリーグ優勝の可能性は消滅している。それでも、大学へ導いてくれた善波達也監督をはじめ、仲間たちと残り少ない試合を噛みしめるように戦い抜いてきた。「野球をやっていると、色々な人と出会える」。リーグ戦を前に森下が語ってくれた言葉だ。今年は特に、故・星野仙一氏、高橋三千丈氏、川上憲伸氏、柳裕也投手(現・中日ドラゴンズ)に続く5人目の投手キャプテンとして、プレーの幅だけでなく自らの視野も広げるシーズンとなった。

今秋は6試合で計779球を投じていることから、善波監督は30日の登板にも慎重な姿勢を見せる。たとえ優勝はなくとも、最後の最後までベンチの最前列で声を出し続ける。大学生活最後の公式戦で勝利に貢献し、プロ野球という新たなステージで飛躍を目指す森下の姿を、BIG6 TVで見届けよう。