稲穂祭まで1週間を切り多忙を極める応援部各部員。それぞれの分野で指揮を執るリーダー4年生は、それぞれの役職を全うしながらこの一年間支え合い、部全体を成長させてきた。下田隆博代表委員主将、池原瞭太旗手、今瀬憲新人監督、小宮佑一朗応援企画責任…

 稲穂祭まで1週間を切り多忙を極める応援部各部員。それぞれの分野で指揮を執るリーダー4年生は、それぞれの役職を全うしながらこの一年間支え合い、部全体を成長させてきた。下田隆博代表委員主将、池原瞭太旗手、今瀬憲新人監督、小宮佑一朗応援企画責任者、雲見恭光学生誘導対策責任者にリーダーとしての在り方や互いの応援をどう思っているのかなど伺った。

※この取材は10月23日に行われたものです。

跳んだら骨も飛んでいきました(池原)


笑顔で対談を盛り上げた池原(写真左)、雲見(写真中央)、小宮(写真右)

――お互いの応援の特徴、チャームポイントと第一印象をお願いします

雲見 下田の第一印象はすぐやめそうだなという。部室にいる時間が一番短かったから、すぐやめそうだと思ってました。

小宮 真面目でね。僕高校でクラス一緒だったんですけど、もうめちゃめちゃ真面目で、一番といっていいくらい。先生が言った、「そこテスト出ないだろ」っていうところまでメモするような、僕とは反対でしたね。

雲見 仲良かったんですか

小宮 ど頭それ聞く?(笑)。まあ、仲は良くなかったですね。

一同 (笑)。

小宮 別に悪かったわけではないですよ。1年生の時には全然仲良くなる機会も特になかったんですけど、2年生の春合宿で彼が僕を1週間ずっと僕をおんぶしてくれたんですよ。そこから仲良くなりましたね。ええ奴やな、と。

池原 それでこいつ(小宮)は人間になれたようなもんなんですよ。

一同 (笑)。

雲見 もうすべてを悟って一歩引いている感じで一番仲良くなりづらい感じだと思っていたんですけど、そこで人間の心取り戻したなという感じですね。

池原 真面目な話をすると彼が全体を引っ張って行ってくれるという応援ですね。

小宮 主将なんでやっぱり大事な回の担当が多くなるんですね。そういうところで「うおーっ」と締めてくれるので、そういうところはすごいなと思います。延長とか9回とかですね。

池原 チャームポイントは? …髭かな(笑)。毎日剃ってるらしいんですけど。…もう生えてきてる?(笑)。朝剃っても正午には生えている(笑)。男性ホルモン濃いんじゃないんですかね。

今瀬 いやあ、いいよ(笑)。

池原 次今瀬。入ってから自分が初めて一緒に昼ご飯を食べたのが今瀬だったんですけど、すごい一人でしゃべってるんですよ。面白くない話を。すごくうるさくて。「これ、友達になれんな」と思いました。

雲見 そんなのばっかりじゃん(笑)。

今瀬 いや、ごめん(笑)。本当にごめん、そういうのは(笑)。

雲見 うわ、恥ずかしそうだね~。

小宮 照れる新人監督。

今瀬 恥ずかしいよこれマジで。初めて行ったのは天ぷら屋さんでしたね、つぶれた。

池原 何の話をしてるの。記事にならんよこれ(笑)。

小宮 彼は高校応援団で、団長をやっていて。今すごくふざけているじゃないですか。でもリーダー的な部分はすごく真面目なんですよ。 あ、今撮れ高しかないですね(笑)。あと彼はバクセン(バックセンター)という応援が2年生の時一番上手かったですね。サインがきちんと伝わるし部員をうわーっと上げることできますよ。

今瀬 びっくりしたよ、小宮そんな俺に詳しいんだって思っちゃった(笑)。

雲見 あ、ここ(今瀬と小宮)も仲悪いんですよ。

一同 (笑)。

今瀬 ここ厳しい戦いですね、今までおんぶしたことないので(笑)。

雲見 チャームポイントは高い声じゃないですかね。どこにいるかすぐわかる。しゃべってたらすぐわかる。

池原 あとチアリーダーズに可愛いキャラで通ってますね。

今瀬 あーそれは不服ですね。…へーって感じですよね(笑)。次行きましょう。

小宮 次池原ね。お前応援してる?

池原 してるよ!

一同 (笑)。

小宮 ガイドブックに載ってるよな、早稲田カードの広告に、額にカード貼って載ってるんですよ。

雲見 池原これ貼って。

池原 (額にカードを貼る)はい。撮ってください。

小宮 (雲見に向かって)お前のクレジット番号とか全部ばれるじゃん(笑)。

雲見 いいよいいよもう。使って(笑)。

小宮 旗を持つのって筋肉が要るんですけど。早稲田のトレーナーの方にマッサージしてもらった池原が、「なんでこんなに筋肉ないのに旗持てるんだ」って言われてましたね。

一同 (笑)。

池原 (旗を持つには)重みと気合ですね。

雲見 あと太鼓もこいつが一番音出ますね。一番(音は)出るけどテンポがすごい早くなっちゃって。音量10だったらリズム2くらいですね(笑)、フローチャート作ったら。

池原  リズム感ないんですよすごい(笑)。苦労しました。

雲見 神宮球場で「ドーン!」って聞こえたらだいたい彼ですね。それか3年の浅野(太郎、社3=東京・早実)か。 浅野さんも同じタイプなので。

一同 (笑)。

下田 あとは重いのによく跳ぶ。

池原 何々(笑)、(下田)急に来たじゃん。どういうこと(笑)。

下田 まあ普段は跳ばないんですけど、ここぞというときは皆の士気を上げてくれます、気合入れて跳んで(笑)。

一同 (笑)。

池原 まあそれで骨が折れたんですよね。…え、この話するの?

下田 彼が東大合同デモスト(デモンストレーションステージ)の時に跳んだんですね。

池原 そしたら着地ミスって骨が折れちゃった。

小宮 え、なんで跳んだの?

池原 もういいよ。…いやー。学生注目用意したのが飛んじゃって、「何かせな」と思って跳んだら骨も飛んでいきました。…この話お前ら笑っとったやん(笑)。笑えよ今日も。

一同 (笑)。

池原 筋肉ない、骨折れてるって(笑)。何か褒めてよ。

今瀬 いいと思うよ。

小宮 面白いですよ、池原は。学生注目は部員内ではバカ受けします。

池原 雲見か、次。雲見は新人の7月くらいに入部したんですけど、その時期新人がどんどん辞めていて、雲見に対する期待は薄かったですね。

雲見 うん、それ感じたわ。

池原 だけど彼は入部してすぐ夏季合宿をやり切ったので、本当にすごいと思います。

雲見 恥ずかしいなこれ(笑)。

下田 彼は1回練習を見学に来て、腕立てとかえげつないことをやっているのを見てから入っているので。「こいつ気持ち悪いな」というのが自分の中では第一印象ですね。

小宮 僕は全然ウェルカムじゃなかったですね。

雲見 うん、すごい感じたわ。初めて練習に行って、他の皆は「おう」みたいな感じだったんだけど、こいつ(小宮)だけそっぽ向いて携帯いじってた。

池原 すぐ斜に構えるんですよこいつ。

雲見 でちょっとしゃべってすぐに「あ、こいつと仲良くなるのが一番時間かかるな」と思いました。

池原 彼(雲見)は一番コミュニケーション能力が高いですね。

今瀬 そうそう唯一の陽キャなんで(笑)。

小宮 珍しいタイプですよ。10人の中に1人こういう人が入ってくれてよかったなと思います。

池原 学注はダントツで面白いですね。

小宮 日常生活からダジャレっぽいことを言うんですよ。日ごろからおやじギャグで笑わせようとするので、学注に向いている。

今瀬 日常はね…。すぐ「突っ込んで」みたいな顔するので一緒にいると疲れる。常に突っ込みとして試されている感じがありますね。

池原 太鼓は、総合的に観たら彼が一番上手いですね。リズムが取れているので。…次は小宮か。小宮の第一印象は…新歓期間の野球の観戦会で小宮の隣の席だったんですよ。端が小宮で俺がその隣だったんですけど、膝立ててそっぽ向いて、そのまま(笑)。ずっとその角度で、「こいつ俺の方むけよ」と思いました(笑)。

一同 (笑)。

小宮 いやそんなことなくない?

池原 いや本当よ。応援って結構観客にも声出させるじゃないですか。それも全く声を出さずに。そんなやつが応援企画責任者に。

今瀬 小宮は真面目だと思いましたね、たしかに。

雲見 下田の小宮の第一印象聞きたい。

下田 高校2年生になったら急にいて。

池原 (笑)。変なゴリラが。

下田 本当にもう毎日イヤホンを付けて、一言もしゃべらない。初対面の人と話さないタイプだなと思いましたね。

池原 留年でこいつの心が黒く…3年間で溶けて良かったね、心がね。

雲見 応援スタイル…やはり応援企画責任者なので「俺がこの場を仕切る」という感じですね。「きょうもやるぞ」っていう。こういうやつがいるからふざけていられる。

今瀬 これ(小宮)と下田がいなかったらね、もうすごいことになってましたね(笑)。自分はリーダーとして、テクに気合が入っているなと思いますね。いちファンです、自分。新人の頃から、「小宮が代表委員主将になる」って予言してました。

池原 学注も気合入ってて、いつも。でも最近ネタ切れだなというのを感じていて。水かぶるんですよ、彼。秋も寒いのにかぶっていて。最近寒いから水をかぶるのを禁止されたから、「俺はかぶれないからお前たちかぶってくれ」と言って僕と雲見がなぜかかぶらされました(笑)。

雲見 寒い夜なのに水の用意から全部自分でやらされて(笑)。

小宮 (笑)。いやいや目立ってましたよあれは

雲見 神宮の小宮の水かぶり、お客さんにも期待されてるよね。「また小宮がかぶるぞ」って。俺たちは学注裏で考えてるのにさあ、お前は水かぶりゃいいやみたいな。

小宮 いやいや大事な時にしか出してないからね!

池原 チャームポイントは…。こいつすごい悪ぶってますけど根は一番真面目ですね。集合写真とか皆はきちんとした格好で撮るんですけど、こいつだけす ごいカメラ睨むんですよ。で終わった後に一番きちんとお礼言うんです。「ありがとうございました!」って。あとすごいお母さんのこと好きなんですよ。

小宮 そりゃ別に嫌いじゃないですよ。

池原 名古屋で早慶戦があったんですけど、お母さんと一緒に写真撮ってました。

雲見 俺が撮りました。

小宮 お前勝手に撮ったじゃん(笑)。

池原 あとおもろいぐらい顔がでかいところ。身体の縮尺が頭おかしいレベル(笑)。

雲見 腕長いし、一番長いよね。脚はそんな長くないか。頭でかいし顔でかいし。

小宮 悪口しか言われてない。

――好きな応援歌、応援曲とその理由を教えてください

雲見 なるほど。俺は『早稲田健児』。

小宮 彼、応援でも『早稲田健児』(をセンターリーダーとして振る)率半端ないです。なんでしょうね、曲の感じとか…え、これ俺がしゃべるの?

一同 (笑)。

小宮 6回か8回で面白いことを言って盛り上げつつきちんと締めないといけないんですね。それが出来る人となると限られてくるし、テクの種類が少ないんですよ。

雲見 秋10試合あったんですけど、数えたら10分の5『早稲田健児』でした。なんかわからないんですけど気合入るんですよね。なんででしょう?なんかいいんですよね。早稲田の漢って感じで。わからないですけど。

池原 俺は『スパークリングマーチ』ですね。太鼓の譜面が1番難しくて演奏の中でも目立つ譜面になっていて、そこで思い切り音を出すのが気持ちいいですね。1個上の小川(駿也=平30教育卒)さんがひたすらそれについて1時間くらい話されてね(笑)。俺と池原のはその先輩から継承してます。以上です。

今瀬 好きではないんですけど思い出に残っているのは『ダイナマイトマーチ』ですね。守備中の入りが自分の中で好きで、実は球場で流れるたびに、いつも声涸らす感じで歌ってます。

雲見 え、今度今瀬のこと見てみよう。

小宮 その曲流れるのはピンチだからな、ふざけてる場合じゃないぞ(笑)。

小宮 その時の思い出が印象深いのは『ダイナマイトマーチ』ですね、僕も。箱根駅伝でデビューして振る時は、僕はテクを振りたくて入部したので本当に嬉しくて笑顔をこらえながらやっていました。ビデオ見ると実際にちょっと笑ってます。4年生になって『紺碧の空』はやっぱり一番心に残っていますね。あと応援歌では『とことん節』というのがあって、僕らが2年生の時の稲穂祭で櫻井(康裕、平29社学卒)さんが歌ったんですけど、個人的には2年生は大変な一年だったので「ああ、これで終わるんだなあ」という気持ちになっていました。後ろで屏風拍手をしながら、ですね。

下田 自分は『F4』ですね。

一同 (笑)。

今瀬 ちょっとカットカット(笑)。 校歌でしょそこは(笑)。

池原 待って待って(笑)。

下田 自分が応援部に入って一番最初におぼえた曲で、それを聴くと気合が入るので。

今瀬 絶対校歌だと思ったわ。

小宮 ていうか校歌って言えよ(笑)。

ずっと負けずに頑張って食らいついていったら最後成長できた(下田)


穏やかな表情で高校時代を振り返る下田

――高校時代のエピソードを教えてください

今瀬 自分は高校応援団だったんですけど、3年生の時団長で自分でメニュー決めてました。正拳突きという中腰でひたすら地面に向かって突きをする練習があるんですね。100回以上やると後輩が脚プルプルするんですね、それを見て楽しんでさらに数増やしてました。そこで「もう200回くらいやろう」とか言って。人が辛いのに追い打ち掛けるのが自分らしいなという感じですね、はい。他人の気持ちがわからない…。

池原 その時いじめられていたのがリーダー3年の安田(直矢、教3=県立岐阜)ですね。

雲見 とか言って彼すごい気つかいなので、で彼(小宮)も気遣うので二人が一緒にいるともうわけわからないんですよ(笑)。空中戦しちゃって(笑)。

今瀬 ラインの言葉遣いとか(小宮には)すごい気つけて送ってるからね。今日のやつとか何回も消して…。

下田 じゃあ席交換しようか?(笑)

小宮 僕は好きなことにはのめりこむんですよ。高校時代、ももクロ(ももいろクローバーZ)が大好きで。黄色の子を推していたので髪の毛を金髪にしていました。ももクロのファンって全身を推しているメンバーの色にするんですね。僕もそうしていたんですけど、「あれ、頭だけ黒いな」と思って金髪にしてやってました(笑)。

池原 本当にその結果留年しましたね。…僕は結構頭を使わずワーワーやっているタイプなんですけれども、部内では「円陣隊長」という謎の役職でしたね。練習前後に円陣をするだけという。

一同 (笑)。

雲見 俺分かんない。

小宮 彼は全校生徒で写真を撮った時に一番前で寝っ転がっているタイプ(笑)。

今瀬 あーわかるわー。

池原 春山(尚輝吹奏楽団責任者、創理4=茨城・江戸川取手)君ているじゃないですか、彼と同級生なんですけど、春山君は後ろの方で雲見は前の中心なんですよ。

小宮 同じ高校でもこんな差が出るのかというのが面白かったですね。よく雲見から春山までって言われてましたね。「鉛筆からロケットまで」みたいな。

雲見 でも俺すごい馬鹿だったんですよ。…今考えてみたら、これまで勉強したの8カ月くらいなんですよ。

小宮 そこそこやってるじゃないか。

池原 もうしゃべりが馬鹿だもんな(笑)。

一同 (笑)。

雲見 8カ月くらいしかやってなくて…。早稲田行きたくて。母が慶応に入れたかったらしいんですけど。父と祖父は慶応なんですよ。「だからお前も慶応にいってほしい」といって。それがすごく嫌で。「なら早稲田行く」って言って。高1からずっとサッカーやってたんですけど、高3になってから勉強を始めました。でもずっと偏差値がたりなくて。でも早稲田しか受けなかったんですよ。でたまたま(スポーツ科学部)に受かったという。…やっぱり気合だなと思いましたね。英語とか、解いていてもなんの文章か全く分からないんですよ。でも受かったので、合ってたんでしょうね。

下田 私はひたすらバスケの練習をひたすらやっていて。練習が終わっても自主練していて。自分を追い込むのが好きで、バスで行くところを歩いたたり、高校の時はとにかく鍛えていました。

――応援部に入っていなかったら何をしていましたか

今瀬 自分絶対留学してました。それで貧しい国で学校立てたり井戸水掘ったりして、国を豊かにしていたと思います。

小宮 大学はいる前に『水曜どうでしょう』という番組にハマって、応援部入っていなかったら原付とか買って、勝手に一人で日本一周していたか、学館のジムで1人でひたすら鍛えてましたね。

池原 陰キャや(笑)。

雲見 部室のロードバイクも彼ので。彼は一つのことに本当にのめりこむタイプですね。

池原 同じ陰キャでも僕は家が大好きなので、昨日も一日ずっと家にいました。(入っていなかったら)授業とかも最速で取り終えて、家でひたすらパソコンいじっていたと思います。

一同 (笑)。

雲見 わからないですけど、多分とにかく毎日お酒は飲んでいたと思います。やっぱり仲間と飲むお酒が一番上手いですよね。苦楽を共にした仲間との乾杯が好きで。「おつかれー」じゃなくて「本当にお疲れ、ういっ」というのが。

下田 自分は応援部入っていなかったら他の体育会に入っていたと思いますね。バスケは半年間動いていなくてついていけないなというのを感じていたので、初心者でも始められる体育会系には入っていたと思いますね。鍛えることが好きだったので。

池原 すごいな。俺絶対鍛えるとかないもん。

小宮 こいつ(池原)が鍛えているところ誰も見たことがないんですよ。

池原 家で隠れてやっとんねん。

今瀬 (笑)。かっこいい。

小宮 それを言っちゃだめだろ。

――2019年ベスト学生注目を教えてください

小宮 秋のシーズンで一番好きだった池原のなんですけど。ハズキルーペの。

池原 ハズキルーペのコマーシャルあるじゃないですか、それを真似してメガネかけて「世界が変わるぅ」みたいな言い方も面白かったですね。

雲見 ハズキルーペの物まねをする「ザコシショウ」の物まねをする池原が面白かったです(笑)。…小宮は水ですかね、本当に水かぶってるイメージ。

小宮 秋のシーズンしょっぱなに水をかぶろうとしたんですよ。寒いのにかぶり続けて、でもついに1回の学注の前に連盟の人に「台が痛むから本当にやめて」と言われて(笑)。

池原 彼はさんざん水をかぶっていたのに突然ほっそい500メートルのペットボトル飲んだので(笑)。そういうわらいですね。 なんとしてでも水を使おうとするしんねんですね。あと俺は雲見のハカですね。

今瀬 俺もハカ(笑)。ずっと笑ってた。

池原 ずっと叫ぶ学注をしたいといってはいたんですけど、急に指揮台の上でハカをやりだして(笑)。 「うおー」って。やばいこいつと思いましたね。

――「ハカ」の振り付けは覚えられていたんですか

雲見 もう練習してました。youtubeでみて。

池原 指揮台の下でずっと「下級生来ないよね?」とか言いながら練習してましたね(笑)。

雲見 『早稲田健児』よりは練習してましたね(笑)。

小宮 今瀬は新歓期のがよかったよね。4年になって一発目の学注が「これで点が入ったら入部してくれ。入らなかったら検討してくれ!」という。

池原 彼のキャラにあった学注ですね。

雲見 次、下田。

今瀬 (下田の)ベストでしょ。

池原 下田何かないの?

小宮 下田の良さは雰囲気なんだよね。

池原 学注の上手さというよりかは「うおーっ」という勢いですね。「馬鹿野郎!」というのとか。

今瀬 あれよかったね。

池原 下田自身はどうなんでしょう。

下田 あまり学注に思い入れがない…。

雲見 知ってるよ(笑)。もう譲ってくれよ(笑)。

小宮 早慶戦に期待ですね。神宮最後の学注が彼なので。それで俺らが泣いてたらいい学注。

もう辞めようかと思った時に同期や1個上の先輩が助けてくれた(小宮)


同期への思いを話す小宮

――4年間で身に付けた最大のことはなんですか

下田 難しいな…。

今瀬 はい、あります。自分は1年間で目標を決めて達成するために努力することを身に付けました。 自分旗が弱かったので、毎年旗ここまで受からなければいけないというのがあるんですけど、自分は全然持てなかったので、これは持てるようになろうと思って家で筋トレとか背筋とかしました。あと2年だったらバクセン、太鼓とか各学年で役割があるんですけど、それぞれ与えられている役割は出来るようになってから次の学年に行こうと思ってやっていました。声が変だったので、自分なりに特訓して人並みに出来るようになったり、そういう風に努力してました。

雲見 すごいな…。池ちゃんは?

池原 この流れでいうのもあれなんですけど高校まではいい子ちゃんで怒られるのがこわかったんですけど、4年間過ごしてみて怒られてもビビらなくなりましたね。

一同 (笑)。

雲見 4年間でそれかよ(笑)。

池原 いいこと言うの苦手なんだよね。

小宮 じゃあ本当はあるのね。

池原 あるけど…。言葉にするのが難しいな。

雲見 愛を学んだんじゃない?同期の。

池原 愛か。

雲見 僕は人、ですかね。同期、先輩、下級生。僕は一番遅く入ったので、その時にわけわかんないルールがある中同期が助けてくれました。すっごい厳しい練習はあったんですけど、厳しさの中に愛を感じる先輩たちや、できないけど自分より頑張っている新人を見ていると「俺も頑張らなきゃ」と思わせてくれる。色々な辛いことを乗り越えて皆でお酒を飲むときが一番嬉しいかな。だから人ですね。

池原 それに尽きますね。

小宮 僕もそうですね。学ランに「気合」と「感謝」って書いてるんですけど、裏面に「感謝」って書いていてそれは本当にこんな(雲見が言ったような)感じですね。もう辞めようかと思った時に同期や1個上の先輩が助けてくれたので、それですね。あと「気合」というのは、全力でやらない人だったので。2年の時は「全力さ」がないとすごく言われていたんですが3年生になって責任のあることをやらせてもらうようになってから、そこから学ぶことや見えるものが変わってきたので「全力でやるのって大事なんだな」ということで気合、ですね。

下田 自分は殻を破ることですね。人付き合い悪くやっていたのを変えて、そういうところを学びましたね。最終的には今全学年の上に立って引っ張る立場をしていて振り返ってみて、人としっかりコミュニケーションをとって自分の殻をやぶれたのが、これまでで一番大きなことかと思います。

小宮 答え(池原に)でお前は?

池原 ちゃんと言った方がいい?…うーん。

雲見 愛か。

今瀬 愛はやばい(笑)。

――普段は応援する立場にいらっしゃいますが、最近自身が応援されて嬉しかったことは何ですか

小宮 僕らは常に応援されているんですよね。やっぱりそれは感じますね。お客さんも期待してくれるし。あと僕たちの間でも誰かが学注やってるじゃないですか、でスベりそうになってて、おお!頑張れ!って僕ら言いながら見てるんで。

雲見 あれ本当に応援してんの?(笑)。

池原 楽しんでるよね(笑)。

小宮 僕は応援してますけどね。

今瀬 本当に?(笑)。

池原 僕は最近怪我をしてしまったので、友達とか家族とかが、早く直して復帰しろ、って言ってくれたりとか、ですね。色んな人が期待して応援してくれるってことに気づいたので。それはありがたいな、って思いました。

今瀬 自分は就活で雲見とかと一緒によくしてもらった人がいて、それですごい心配してもらって、応援してもらって、で就活が決まった時にその人に報告したら、夜中だったんですけど電話ですごい喜んでもらえて、全然赤の他人だった人なんですけど涙流すぐらい喜んでくれて、これぐらい人に思われる、応援されるってすごいいいことなんだな、気持ちがいいなって思って、自分もそれぐらい応援しようかなって、思いって大切なんだな、って思いました。はいっ!

雲見 答えチアの同期とかバンドの同期とかに「今日も学注楽しみにしてるから」みたいなことで、あれは多分応援されてるんだろうなきっと。毎回レビューもくれるんですよプレッシャーですけど、すごい。でもそれは嬉しいですね

小宮 ああでも日常的にそうですね。今結構忙しい時期じゃないですか、早慶戦があって稲穂祭があって、忙しいけど、それを見てくれてる人いるんだな、ってことは感じますね。

下田 3年生の時に、総務補佐っていう三年生のまとめ役みたいな役職についていて、その時に、練習中、常に一個上の柳澤(遼輝、スポ4=埼玉春日部)さんから腕立てひとつにしてもみんな足ついてんのに自分だけ言われて怒られて、みたいなことをずっとやってたんですけど、そこで言われてずっと負けずに頑張って食らいついていったら最後成長できたっていう経験ができて、怒られるってことはそれはイコール、全てではないとは思いますが、ニアリーイコール応援されてるんだな、ってすごい思って。まあ4年生になってから指導をもらう、ってことが少なくなってしまったんですけど、特に下級生時代は本当にそういうところを上級生が見てくれていたので、自分は応援されていてすごいよかったなって思いました。

春より格段に新人レベルアップしてると思う(今瀬)


同期にいじられ照れる今瀬(写真中央)と下田(写真左)、池原(写真右)

――オフの日の過ごし方について教えてください

池原 家で寝てますねずっと。きのうも一歩も家から出てないです。

今瀬 オフの日は、起きて、DMM英会話をして、漫画を読んで、ネットで漫画をひたすら読んで昼ごはん食べて、昼ごはんで外に出たついでに喫茶店でずーっと5時ぐらいまで漫画を読んで夜ご飯を食べて帰ってきて、それで漫画を読んで寝ます

一同 (笑)。

池原 俺と変わらんやん

今瀬 喫茶店行ってるからオシャレでしょ!(笑)。

池原 確かに。俺喫茶店行けないもん(笑)。

今瀬 でしょ!その差(笑)。

小宮 僕も一緒ですよこの二人と。本当に寝てますねずっと。もう3日間ぐらいずっと出ないこともあります

池原 彼、なんか謎に4時とかまで起きてるんですよ

小宮 あー生活リズム終わってるんですよね。

一同 (笑)。

小宮 本当に本当に。6時ぐらいになって寝るか、みたいな。でもなんか11時ぐらいには起きるんですよ、それで二度寝して、次起きたら5時みたいな、でまた夜寝れないじゃないですか、んで延々YouTube見て、で思い出したように3時ぐらいからテク練し始めるんですよね。

池原 (雲見に)お前何?飲酒?

雲見 ええ?絶対夜は飲みますね。次の日オフだったら。オフじゃなくても飲んじゃうかな(笑)。でもなんか家にいるようにちょっとなったなあ。

池原 彼は一番アクティブですね。

雲見 なんかしてますね多分。どっか行ってますね。どこ行ってるかって言ったらわかんないけど。でもなんか例えば、こないだの夏休みオフの日、なんですけど、初めて4年みんなで旅行行ったんですよ。俺とか下田あたりでみんなで旅行行きたいね、みたいな比田井と3人で話してて、で行けたら行くかみたいな感じでいたんですけど、意外と2日ぐらポンポンと空いていて、みんな、でじゃあキャンプ行こう、ってなったんですよ。けどわかんないからやり方とかみんな、とりあえず比田井が長野にいるから比田井に全部キャンプ場の予約とか全部したもらって、俺らは車で行こう、って。でも免許持ってんの俺しかいないんですよ、300kmぐらい(笑)。長野まで一人でロングドライブですよ。前日10時ぐらいに寝て、ちゃんと準備して。みんなめっちゃ寝てるんですよ車の中で。

池原 起きてるの俺ぐらいだったよね。

雲見 うん、あと今瀬も起きてたなぁ。下田はずっとパワプロやってたな(笑)。

池原 ちなみに比田井は長野県にはいるんですけど、遠いんで、一人でバス3時間ぐらい。

一同 (笑)。

池原 所要時間一緒なんですよ(笑)。

雲見 でも予約したのあいつなんですよ、もっと自分に近いとこにすればいいのに(笑)。

雲見 途中でなんかラインきて、「そっちの車乗せてってくれない?」みたいな。でも高速乗っちゃって無理なんで、自力で来いみたいな。

池原 長野県広いんでね(笑)。オフの日はこんな感じですね。

下田 私は、オフの日は午後は走ってます。

池原 午前は?

下田 午前は…。11時ぐらいに起きて、ご飯食べて運動して家帰ってきて、寝るっていう感じですね。

――稲穂祭と早慶戦の見どころについて教えてください

小宮 稲穂祭から言うと、大隈講堂の外に出るのが40年ぶりぐらいらしくて、「六旗の下に」みたいなステージでやれるんで、まず広いので今回それを活かしてやれる、って言うって言うことと、照明を今回業者さんにお手伝いいただいているんで、普段放研さんなんですけど、プロの業者さんがよりバシッとやってくれる。って言うところと人数がやはり多いので、広さをしっかり人数で埋められるって言う配置にしてある。下級生も多いので旗とかも結構出せたり、なんで規模感が今までと全然違うと思います第一部早慶応援合戦なんですけどここに全部持ってきます。サークルも5団体きてくれて、それぞれ有名な演目やってくれて、すごい楽しめると思いますし、最後野球部来てくれて、校歌、彼(下田)が真ん中で振ってくれてって言うところでちゃんとステージに意味がある、それ見て早慶戦来て欲しいな、って言う。

雲見 なんかすごいんだよね、旗がたくさんだっけ?

池原 喋り浅いな。小学生か(笑)。

小宮 早慶戦の見どころとしては、早稲田祭とバッティングしてるので、サークルが来てくれて踊ってくれたりがほぼないですね。ほぼないので部員で、しかもフレッシュリーグがないので土日両方とも9時から12時まで3時間部員で行かなきゃ行けない、って言う。それを今3年生の応援企画補佐の人たちが頑張って企画考えてくれているので、そこを見てもらえれば楽しめるかな、って言うのと。試合はやばいんですよ、慶應が1勝すれば優勝、2勝で完全優勝。

今瀬 全勝優勝。

池原 早稲田が2連勝するしかないんですよね。

小宮 一回負けた瞬間に目の前で終わりなんで、最初から行くしかないですね、って言う。やれること全部やります。

雲見 グリークラブ来るんだっけ?

小宮 グリークラブきます。いっつも白いブレザーなんですけど、歌上手いんですよ彼(雲見)は、のでグリーとしてやります彼今野早慶戦は。

雲見 そうなんですか。

小宮 そうなんですよ。

雲見 じゃあ見どころですねそれは。

池原 なんなの今の(笑)。

小宮 あんまり言っちゃうとネタバレになるのよ。だからあんまり言ってなかったのに旗も言うしグリーも言うし

雲見 ちょいちょいね、小出しに。なんかないの?自分の早慶戦。

池原 まあでもやっぱり自分は旗手なんで、早慶戦、旗を4本ずつ早慶で8本出して上から旗を持って降りてくる、って言うあの光景は早慶戦だけなので、そこは見て欲しいな、と思います。

今瀬 自分はやっぱり新人監督なので、春より格段に新人レベルアップしてると思うので、拍手とかのキレもそうですし、場内のレベルも絶対上がってると思うので、そこ見て欲しいと思いますし、あと稲穂祭でももっと気合入った屏風絶対してくれると思うので、そう信じてるんで、そこ見てくれればいいかなって思います。

下田 早慶戦はいつもの球場と違ってリーダー台が横に長いので、2年生3年生4年生全員でコンバットマーチ入ったら全員で合わせて振るので、そこは見ていただけたらな、って思いますね。稲穂祭については本当に、ことしが一番リーダーの人数が多いので32人の気合が入ったステージを見てもらえたらな、って思いますね。

――最後に、全国の応援部ファンの方々に一言お願いします

雲見 なるほど

下田 早稲田の応援部員は慶應にだけは絶対負けないって言うプライド持ってやってるんで、そこを早慶戦で絶対果たしていきたいって思うのでそこをぜひ見てください。

今瀬 絶対に応援では慶應に負けない、って言うかもうわかるんで。なんか慶應のリーダーとか見ててもなんかヒョロヒョロの感じなんです。いや本当にそう思うんですよ本当に。絶対負ける気がしない、負けるわけがないなって思うんですよ。なんで声の大きさで負けるんだって。なんでテクのキレで負けるんだって思うので、そこをやっぱり早稲田の意地として見せたいな、って思います!はい!

池原 結構クセの強いやつ多いんですけど、それが同じ方向向いてやってくのが早慶戦とか稲穂祭なんで、

雲見 お前(が)クセやって(笑)。

池原 はい。その全部員が集まったパワーを見て欲しいですね。

雲見 僕の回で、学注で、盛り上げるんで、是非見にきてください。

小宮 そうですね、早稲田の応援部が一番、って思ってもらえる応援を作りたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 伊東穂高、鬼頭遥南、市原健、馬塲貴子)


早慶戦でどのような応援をしたいか書いていただきました!

 

◆下田隆博(しもだ・たかひろ)

1997(平9)年9月29日生まれ。東京・早大学院出身。政治経済学部4年。役職は代表委員主将。

マイブームは『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』。どっしりと構え、同期の会話を微笑みながら聴く姿が印象的な、まさに応援部の柱のような下田さん。取材中は優しい雰囲気ですが、持ち前の目力は無意識に相手を圧倒します。早慶戦でも主将として、磨き抜かれた校歌を披露します!

 

◆小宮佑一朗(こみや・ゆういちろう)

1996(平8)年8月4日生まれ。東京・早大学院出身。法学部4年。役職は応援企画責任者、稲穂祭実行委員長。

マイブームはソアリン(※1)。応援への愛情は人一倍、根っからの真面目だという小宮さん。そのストイックさに、後輩からの支持も熱いといいます。ステージ前でサイン出しをする雄姿と、全身を余すことなく使うテクは必見です!

※1 ディズニーシーの新アトラクション。

 

◆今瀬憲(いませ・けん)

1996(平8)年6月12日生まれ。県立岐阜高出身。政治経済学部4年。役職は新人監督、広報責任者。

マイブームはyoutubeで「きまぐれクック」を見ること。ムードメーカーとしてお茶目な言動が目立つ今瀬さん。一方で、球場を広く見渡す事の出来る、鋭い観察眼の持ち主でもあります。高校時代から鍛えたシャープな『コンバットマーチ』のテクは天下一品。「大嫌い」な慶応を伝家の宝刀で斬ってくれることでしょう!

 

◆池原瞭太(いけはら・りょうた)

1997(平9)年6月17日生まれ。埼玉・川越高出身。商学部4年。役職は旗手。

マイブームはバーテンダーをすることとラーメン二郎。校旗掲揚や太鼓の音で、自然と観客が注目するような応援をする池原さん。デモンストレーションやステージでは、同期の学生注目やテクを誰よりも楽しそうに見守る仲間思いな一面も。怪我から無事復帰した、リーダーのパワー担当に注目です!

 

◆雲見恭光(くもみ・やすみつ)

1997(平9)年4月9日生まれ。茨城・江戸川取手高出身。スポーツ科学部4年。役職は学生誘導対策責任者。

マイブームは飲酒と運転。第一印象は体格が良く強面ですが、実際にお話しすると気づかい上手、文字通り愛されキャラな雲見さん。秋季リーグ応援ではラグビーニュージーランド代表の『ハカ』を披露。早慶戦でも、体を張った学注で観客席を沸かせます!