元世界ランキング1位のシュテフィ・グラフ(ドイツ)は「ココ・ガウフ(アメリカ)がスター選手になるのは時間の問題」と語ったと、米経済誌Forbesが伝えている。

弱冠15歳のガウフは今年「ウィンブルドン」では予選を勝ち抜いてベスト16入り、「全米オープン」では3回戦までコマを進めるなど、輝かしい成績を収めている。10月初旬には「リンツ・オープン」で優勝し、女子では過去15年間で最年少となる15歳でタイトルホルダーとなった。今季初めには685位だった世界ランキングも、69位まで浮上している。

「彼女のこれからの数年は素晴らしいものになるでしょうね。力の抜けたプレースタイルで、素晴らしい素質の持ち主よ。彼女には私からのアドバイスなんて必要ないわ」と、四大大会22回優勝の名選手グラフは、中国で行われた「WTAエリート・トロフィー珠海」の会場で話した。

当時の西ドイツ出身のグラフ自身も、12歳でプロに転向した天才少女だった。その5年後1987年の「全仏オープン」で、初めてのグランドスラムタイトルを獲得。“Fraulein Forehand(フォアハンド嬢)”とニックネームがつくほど強烈なフォアハンドを持った彼女は他の選手たちを圧倒し、1988年には四大大会すべてで優勝、その年のオリンピックでも金メダルを獲得した。1999年には「全仏オープン」で優勝し「ウィンブルドン」では決勝まで勝ち残ったが、30歳で引退している。

グラフの時代とは違い、1990年代に定められたWTAの規定により、ガウフは2022年3月に18歳になるまで、フルスケジュールで大会に出場することはできない。この規定は、若い選手たちの健康を守り、早い段階で燃え尽き症候群になることを防ぐために制定された。

グラフは「まだ本人に会ったことはないの。でも彼女の試合は何度かテレビで観たわ。見る限り、彼女にはアドバイスなんて必要なさそうね(笑)。コートでとても生き生きしている。ものすごいファイティングスピリットの持ち主だし、素晴らしいアスリートだと思うわ」と語った。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのガウフ

(Photo by TPN/Getty Images)