5本塁打以上を放っている選手で、チームの勝利に確実に貢献しているのは誰なのか。残りは30試合前後。他球団の脅威となる“不敗神話弾”を持つ選手たちをまとめてみた。■SBは衝撃の逆転負けで首位陥落、柳田は本塁打も最後に守備で失点防げず ソフトバ…

5本塁打以上を放っている選手で、チームの勝利に確実に貢献しているのは誰なのか。残りは30試合前後。他球団の脅威となる“不敗神話弾”を持つ選手たちをまとめてみた。

■SBは衝撃の逆転負けで首位陥落、柳田は本塁打も最後に守備で失点防げず

 ソフトバンクが25日の楽天戦(ヤフオクドーム)で5-7で逆転負けを喫した。最大11.5ゲーム差あった日本ハムに追い抜かれ、首位から陥落した。

 1点リードの9回1死一塁の守りで、中堅・柳田が茂木のライナー性の打球にスライディングキャッチを試みて後逸。これが逆転ランニング3ランとなり、4月19日から守ってきた首位の座を明け渡した。

 ショッキングな敗戦の裏で、1つの不敗記録も止まった。柳田は3点差の3回2死一塁で、美馬から14号2ラン。今季本塁打を放った試合は13戦13勝だったが、この日は勝利につながらなかった。

 今季12球団で最長だった不敗弾がストップ。では、他に5本塁打以上を放っている選手で、チームの勝利に確実に貢献しているのは誰なのか。残りは30試合前後。他球団の脅威となる“不敗神話弾”を持つ選手たちをまとめてみた。

【パ・リーグ】

▽日本ハム

◯陽岱鋼 9勝1分け

 6月19日から歴代4位タイの15連勝中には1試合2発を含む4本塁打を放った。8月は9番スタメンなど下位打線を経験。23日のロッテ戦では7月8日以来の本塁打を放ち、4-1での勝利に導いた。

▽ソフトバンク

◯今宮健太 9連勝

 シーズン最多は15年の7本塁打だが、ここまで自己最多を更新する9本塁打。すべての試合で勝利している。徐々に高校通算62本塁打を放ったスラッガーとしての片鱗を見せつつある。

◯長谷川勇也 7連勝

 5月末までに6本塁打を放ち、チームの首位快走を支えた。7号を放った6月7日のDeNA戦から本塁打は出ていない。破壊力を見せ、日本ハムとのV争いを抜け出したいところだ。

◯城所龍磨 5連勝
 5月18日の日本ハム戦で代打1号3ラン 。これが9年ぶりの一発だった。交流戦中に5本塁打を放ち4勝に貢献し、交流戦MVPを受賞。6月12日の巨人戦では自身初の2打席連続本塁打を放った。8月22日から再調整となっている。

■首位打者の角中にも不敗神話

▽ロッテ

◯清田育宏 5勝1分け

 開幕から主に3番を任されたが、打撃不振で7月13日に2軍再調整に。8月19日から1軍再昇格した。1軍復帰後は6試合連続安打で、23打数8安打と好調をキープしている。

◯角中勝也 5連勝

 3、5番とクリーンアップを任され、リーグトップの打率.344と好調をキープ。チームは本拠地・日本ハム戦で痛恨の3連敗を喫したが、首位打者は奮闘を続けている。巻き返しに向けて、2日の日本ハム戦(QVCマリン)を最後に出ていない本塁打も待ち遠しいところだ。

▽西武、オリックス、楽天

なし

【セ・リーグ】

▽全球団なし

 不敗アーチを継続させているのは3球団6選手だけとなった。ペナントレースも佳境に入り、チームを負けさせない本塁打を誰が打つのか。こちらも注目だ。