前試合で日本リーグ王者・天理大を破った明大。その勢いのままに進みたい準々決勝は朝日大との対戦となった。7月の大学王座決定戦でも優勝を飾った強豪を相手に、激闘の末勝利。準決勝に駒を進めた。開始直後から注目カードにふさわしいハイレベルな競り合い…

前試合で日本リーグ王者・天理大を破った明大。その勢いのままに進みたい準々決勝は朝日大との対戦となった。7月の大学王座決定戦でも優勝を飾った強豪を相手に、激闘の末勝利。準決勝に駒を進めた。

開始直後から注目カードにふさわしいハイレベルな競り合いが続く。第1Q(クオーター)に先制を許してしまうものの「誰一人焦ることはなかった」(MF舘亮佑主将・政経4=丹生)。直後の第2QにFW久保庭昌太郎(営3=天理)が相手のミスからカウンターに成功。すぐさま同点に追いつき、一歩も譲らない。

1-1のまま迎えた第4Q、MF鵜飼聡太(政経3=丹生)が仕掛けた。一度は弾かれるが再度放ったシュートが枠をとらえ、勝ち越しに成功。3試合連続ゴールと絶好調の鵜飼は「自分で自分が怖い」と冗談交じりに振り返った。このまま勝負ありかと思われたが、13分に自陣サークル中央から放たれたシュートは無情にもゴールイン。「判断を誤った」(GK野井辰真・法3=伊予)。試合終了を目前にして、再び同点に。勝負の行方はSO(シュートアウト)戦へと託された。

先攻の明大はFW太田陸登(理工4=今市)が幸先よくゴールに沈めると、後続も落ち着いてゴールインを連発。最後は野井がセーブし、2年ぶりとなる大会ベスト4進出を確定させた。準決勝は今試合の終了からわずか4時間後に行われるハードなスケジュールだが「もうちょっとだけ頑張ってもらいたい」(宮田知総監督)。32年ぶりの優勝へ、正念場を走り抜く。

[高野順平]

試合後のコメント

小池文彦監督

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

「先取点を取られたことで厳しい展開となりましたが、久保庭がすぐに取り返してくれたのでそこでリスタートをすることができました。後半は先に点を取れた事が大きかったです」。

――4時間後には再び試合が行われます。

「なんとかここを乗り切って優勝したいと思います」。

――今試合に向け、どのように準備をしてきましたか。

「特別変わることはなくて、自分たちのやってきたつなぐホッケーをやること。DFで粘り強く1対1をすること。こういったことをしっかりやる事ができればいい試合展開になると思います」

 

鵜飼

――朝日大と戦ってみて、いかがでしたか。

 「めっちゃ強かったです。細かくつないで前に来られるのですが、ロングボールもありました。ですが、自分たちのホッケーと似ているからこそ、粘り強く守る事ができました」