写真=Getty Images会場スタッフにブラックジョーク「現実に戻ろう」クリッパーズとの2019-20シーズン開幕戦に122-141で敗れたウォリアーズ。試合後の会見では、指揮官のスティーブ・カーは気落ちした表情で「あらゆる部分でやり直…

写真=Getty Images

会場スタッフにブラックジョーク「現実に戻ろう」

クリッパーズとの2019-20シーズン開幕戦に122-141で敗れたウォリアーズ。試合後の会見では、指揮官のスティーブ・カーは気落ちした表情で「あらゆる部分でやり直しになる。辛抱強く取り組まないといけない」と完敗を認めた。

まだ開幕戦を終えただけではあるが、ケビン・デュラントやアンドレ・イグダーラの退団、クレイ・トンプソン離脱の影響を受け、若い選手が多い新チームを構築する難しさを痛感させられる一敗。早くも現実を突きつけられた彼らの傷口に塩を塗った選手こそ、対戦したクリッパーズのパトリック・べバリーだった。

べバリーは、ウォリアーズ戦で5得点4リバウンド3アシスト5スティールを記録。持ち味の激しいディフェンスで勝利に貢献した。試合後べバリーは、今シーズンからウォリアーズの本拠地となったチェイス・センターのロッカールームで会場のスタッフに話しかけ、「KDがいないと違ったチームになるよな。分かるよ」というブラックジョークの『ジャブ』で牽制すると、渾身のストレートを叩き込んだ。

「チートはもう十分だろ? 良いんだ、君らはもう十分やったよ。現実に戻ろう」

昨シーズンのプレーオフ・ファーストラウンドでウォリアーズと対戦したクリッパーズは、敵地オラクル・アリーナで2勝を挙げて称賛された。べバリーが持ち味のアグレッシブな守備でデュラントのペースを狂わせた場面は、このシリーズのハイライトの一つになった。

この時はそれがクリッパーズの精一杯だったが今は違う。過去のウォリアーズを知るべバリーからすれば今のチームとの対戦は、試合後に軽口を叩くほど余裕があるものなのかもしれない。