9月14日に開幕した東京六大学野球は、現在第7週まで日程が進んでいる。対戦カードは明大ー立大、東大ー法大。 明大ー立大は、1回戦から激しい空中戦が展開された。明大は初回に立大エース・田中誠投手から満塁本塁打などで一挙5得点を奪い、投げては…

9月14日に開幕した東京六大学野球は、現在第7週まで日程が進んでいる。対戦カードは明大ー立大、東大ー法大。

明大ー立大は、1回戦から激しい空中戦が展開された。明大は初回に立大エース・田中誠投手から満塁本塁打などで一挙5得点を奪い、投げては広島東洋カープ1位指名・森下主将が5回無失点と、このまま逃げ切るかに見えた。しかし、6回に味方失策も絡み立大の5番・江藤に3点本塁打を許すと、中継ぎで登板した横浜DeNAベイスターズ3位指名・伊勢投手が9回に2本の本塁打を打たれるなど、5-5の同点。明大の“ドラフトコンビ”が一発に泣き、試合は12回までもつれるも決着がつかなかった。続く2回戦では、立大が1点先制するも6回に明大が昨日に続いて5点を奪い、試合をひっくり返した。明大は投手4人が1失点の継投リレーで勝利し、勝ち点の行方は10/28以降にもつれた。

法大は1敗でもすると慶大の優勝が決まる厳しい展開。対する東大は、エース小林大投手に大学初白星をつけようと燃えていた。試合は序盤、2回に法大の8番・船曳選手が2点適時打を放ったが、これが決勝点となった。東大打線は法大の朝山、鈴木両投手を攻略できず、小林大投手を援護することはできなかった。翌日も小林大投手が連投。東大が序盤から得点を重ね、3回までに3点とリードを広げた。しかし、法大打線が徐々に追い上げ、8回にはついに4-4の同点。9回にさらに2点を追加し、東大を突き放して6-4で勝利。秋季連覇に向けてわずかに望みを繋いだ。

順位は法大が2連勝で首位慶大に並んだが、リーグ戦日程を消化してしまったため、優勝の行方は慶大次第となる。第8週の早慶戦で1勝でもすれば慶大が優勝、2連敗すれば慶大と法大が優勝決定戦に臨む。

なお、スポーツブルでは東京六大学野球を「BIG6 TV」にて無料で配信中。10/28(月)も、明大ー立大3回戦を中継予定だ。白球を追う学生たちのプレーを、最後まで見届けよう。

【試合結果】
10/26(土)
明大 5-5 立大
東大 0-2 法大

10/27(日)
法大 6-4 東大
立大 1-6 明大

【この選手に注目】
今カードの注目選手は、東大・小林大選手。横浜翠嵐高出身の4年生だ。幼少時は松井裕樹投手(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)と同じ少年野球チームに所属していた。東大入学後は1年秋から神宮のマウンドに登板したが、大学通算成績は51試合29敗。法大とのカードは2試合で連投で神宮初勝利を目指したが、あと一歩及ばなかった。