24日、スポーツ庁が大学スポーツの発展に資することを目的としたシンポジウムを開催した。なお、スポーツ庁では平成29年度から大学スポーツアドミニストレーター配置事業(以下「SA事業」)を進めている。  ※SAとは、SPORTS ADMINI…

24日、スポーツ庁が大学スポーツの発展に資することを目的としたシンポジウムを開催した。なお、スポーツ庁では平成29年度から大学スポーツアドミニストレーター配置事業(以下「SA事業」)を進めている。

 ※SAとは、SPORTS ADMINISTRATORの略称。教育、研究、課外活動及び社会貢献を含め学内のスポーツ活動に一定の知識・経験を有しつつ、大学スポーツの事業開拓とブランド力の向上を推進する力を有し、学内のスポーツ活動の企画立案、コーディネート、資金調達等を担う者のこと。

※サッカー部の取り組みについて発表する仙台大学の担当者

当日はSA事業受託大学(関西大学・国士舘大学・仙台大学・東京国際大学・新潟医療福祉大学・法政大学・武庫川女子大学・山梨学院大学)による先進的取組報告 と、パネルディスカッションの2部に分かれて活発な議論が繰り広げられた。会場は満席となり、大学SAに対する関心度の高さが伺えた。

SA事業受託大学による先進的取組報告では、大学SAを設置した8大学からそれぞれの取り組みについて7分間ずつプレゼンテーションが行われた。国士舘大学のメディカルサポート施策をはじめ、サッカー部の試合映像を学生の実況解説付きで配信した仙台大学の取り組み、大学周辺の店舗とアプリやクーポンを通じて地域の活性化を図る武庫川女子大学の「LAVYS Nation」など、各大学のSA事業に多くの関係者が真剣に聞き入っていた。

休憩を挟んで行われたパネルディスカッションでは、青山学院大学SA・長谷川恒平氏、大阪体育大学SA・浦久保和哉氏、鹿屋体育大学SA・萩原悟一氏が、各大学の取り組みと直面している課題の解決方法などについて話した。その後、大学スポーツ協会・池田敦司専務理事からUNIVAS研修会の振り返りや11月に開催される学長懇談会の案内があったほか、今後予定されている取り組みとして、大会における安全確保に向けた施策として医療従事者等の配置事業、学業両立や際立った活躍をした学生を表彰する『UNIVAS AWARD2019-20』の実施が発表された。

SAは大学アスリートにとって、最大の味方になる存在だ。今後も大学スポーツだけでなく、大学全体や地域活性化などスポーツという枠に囚われない様々な活動を行なっていく。こうしたSA事業などを通じて、すべての大学アスリートがさらに素晴らしいパフォーマンスを発揮し、もっと多くのファンに愛される社会のために今後もUNIVASは進み続けていく。