ブエルタ・ア・エスパーニャ第5ステージを終えて今日はスタートから雨模様でパラパラと降り始めた中でのスタートだった。スター…

ブエルタ・ア・エスパーニャ第5ステージを終えて

今日はスタートから雨模様でパラパラと降り始めた中でのスタートだった。

スタート前の監督からの「そんなに降らないシャワー程度だ」という言葉を信じて走ってたら大雨という。 大多数の選手たちがチームカーからのレインジャケットを受け取るために下がったり上がったりを繰り返した前半戦だった。

レースはティアゴ・マシャドとディレクトエネルジーのモリス選手の2人がスタートから飛び出した。即座にBMC、エティックス、ジャイアント、そしてうちのチームで道を塞ぎ、2人の逃げを容認する形になった。

チームとしてはスプリンターのボニで勝負することになっていたけれど、フィニッシュが登りの基調ゴールになっているために、難しいスプリント争いになると予想してパンチャーでスプリント力もあるファビオ・フェリーネで勝負することになった。

逃げとのタイム差が5、6分くらい開いて、リーダージャージを持つBMCがレースコントロールをはじめた。今日はルームメイトのフランス人ジュリアン・ベルナール(彼の父親は元プロ選手のジャンフランソワ・ベルナール)が先頭を引き、レース状況をみて自分がヘルプに入るオーダーになっていた。

何事なくレースは進み、途中フィリップ・ジルベールと今日のゴールについて話した。
「今日はフィリップ向きのフィニッシュになりそうだけど、どうよ?」
PHIL 「そうなの?走ったことないからわからないけど、様子みるよ。」
「ところで今年の冬場にベルギーの知人(フィリップの知人でもある人)に招待されてハンティングに行くんだけど」
PHIL 「本当か!? いつ行くんだ?そりゃいい!」
と互いにネットワークが繋がり大笑い。

あとでベルギーの知人に電話をかけたらフィリップも良くそこに来るんだと。 自分は猟のライセンスは持ってないから雰囲気だけでも楽しんで来ようと計画している。

レース後半戦。マシャドは1人になっても逃げ続け、なかなか差が縮まらない。45km地点で6分のタイム差があるとラジオツールが伝えた。

その突然の情報に監督はパニック。ペロトンの王道としては10kmで1分差を縮めるペース(平坦の場合)で、距離を見ているためこのペースで行くと逃げ切られてしまう可能性がある。

でも、いくら独走力があって強い選手と言えど、集団は3人で引いている。1対3なので、ティアゴでは明らかにオーバーペースでレースを走っているに違いない。

とはいえ急遽、自分がジュリアンのヘルプに入り追撃を開始。でも、すぐにギャップが2分30秒に……。 なんとラジオツールが間違った情報を伝えていたらしく、あっと言う間に差がなくなってしまった。チームカーからジュリアンを残し、自分は先頭を引かなくて良いという連絡が入り、あとは集団待機。フィニッシュ前まで集団はコントロールされて、難なく逃げを吸収した。

その後、フィニッシュ7km手前から道が、入りくねって狭くなるために前へ前への指示が入る。 最後の2.5km登りが始まってジルベールとサイモン・クラークがアタック!「出たブラフ!」やっぱ行くんじゃんと心中で思いつつ、ハイスピードで丘を登って、下ったところで大クラッシュ発生!!

道を塞ぐほどの選手が道に横たわっていて大惨事。自分は突っ込まず止まれて無事だったけど、紙一重だった。

エースのファビオは落車の前を走っていたので、スプリント勝負へ。第2ステージでも勝利を収めているジャンニ・メールスマンに続き、スプリントで2位フィニッシュとなった。 ちょっとジャニが最後斜行気味で、最近のスプリントのジャッジで降格かと思いきやそのまま彼の勝利になった。

自分的にはジャニの勝利だけど、じゃあ今年のジロの最終ステージで降格したニッツォーロやサイクラシック・ハンブルグのブアニの件はどうなるんだという疑問が残る。

明日は今日みたいな単純なレースにはならない激しいステージになるだろうと予想される。 大きめの逃げができると追走できるチームが揃わないから逃げに乗ってしまった方が得策だけど、チームオーダー次第かな。

Photo: Kei Tsuji - Cycling and Photography
Special Thanks to Trek Bicycle